NHK『おかえりモネ』第95回

今日は、僕の大好きなバンドであるところDrop’sの活動休止前の最後の大阪公演であり、あくまで「活動休止」とは言っていて再開への含みをもたせてはいるけれど二度と一緒にやることはないんじゃないかと思っていて、昨夜寝るときからずっとソワソワしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第95回めの放送を見ましたよ。
(なお、サムネイルはボーカルでベビーフェイスな中野さんですが、僕はギターの荒谷ちゃんさん推しです)

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第19週『島へ』

宮田(石井正則)は病気のせいで肺活量が落ち、プロの演奏家を引退して6年が経っていた。その間、一度もホルンを演奏したことがなく上手に吹けないと断りながらも、宮田は百音(清原果耶)と菅波(坂口健太郎)のためにホルンを演奏してくれた。

百音は中学生時代にサックスに打ち込み、高校も音楽コースを目指すほどだった。受験に失敗したことと東日本大震災によってサックスは完全にやめてしまった。しかし、宮田の演奏を聞いて、当時の楽しかった思い出が去来した。同時に、弱々しくも懸命に吹く宮田の音色に心が動かされた。

宮田が帰った後、百音と菅沼はふたりきりで話をした。

百音は、ずっと誰かの役に立ちたいと思っており、そのためには自分が強くなければならないと考えていた。しかし、宮田の姿を見ていて考えを改めたと話した。宮田ばかりか、突風でカキ棚が破壊された実家の家族、それを手伝いに来た地元の人々の様子にも感じ入るものがあったと話を続けた。彼らはみな同様に強くはない人々である。それなのに明るく元気で、何よりも楽しそうにしていた。
百音が彼らを元気づけるのではなく、反対に自分が彼らから元気をもらったと語った。

そして百音は、故郷の島に戻ると打ち明けた。東京に戻ることを決めた菅波とは入れ違いになってしまう。
菅波は静かに頷き、百音の決断を受け入れた。ただし、結婚は先延ばしにすることにした。それぞれが新天地での仕事に落ち着いてから再考しようということになった。

菅波に打ち明けた後、百音は仕事関係者にも故郷へのUターンを告げて回った。テレビ局の仕事を降りることはすんなりと受け入れられた。

問題は、会社に籍を残したままにできるかどうかだった。会社を辞めてしまうと、気象データにアクセスできなくなったり、肩書がなくなるなど仕事がやりにくくなる。そこで、全国各地に気象予報士を派遣するという新規事業を認めてもらえるよう、安西社長(井上順)らの前で再度提案を行った。

しかし、百音の提案はどう見ても会社にとって収益の上がる内容ではなかった。安西社長は新規事業としては認められないと考えた。一方で、故郷に貢献したいという百音の熱意にはほだされてしまった。

そこで、地方営業所を開設するという名目で百音を気仙沼に派遣することに決まった。初期費用として30万円だけの予算もついた。ただし、3年以内に結果が出なければ廃止だという。
こうして百音は故郷に帰ることになった。

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NHK『おかえりモネ』第94回

昨夜のバン活が楽しかったので機嫌の良い当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第94回めの放送を見ましたよ。

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第19週『島へ』

百音(清原果耶)は、島に戻ってきてよいか未知(蒔田彩珠)に相談した。

他の誰でもない未知にだけ相談したのは、未知こそが実家や故郷を守ってきた張本人だと思うからだ。実家のカキ養殖だけではなく、地域に普及させるための養殖技術の研究にも携わっている。そのことについて一目置いているのだ。
また、未知との間に無言のわだかまりもあった。東日本大震災の時に不在だったことを未知になじられたことがあった。未知は未知で酷いことを言ってしまったと後悔していたが、当時の百音も未知の心情を受け止めてやることができなかった。それが引き金となって、百音は家を出たのだ。実家に戻るには、未知とのわだかまりの解消が必要だと考えているのだ。二人の関係を修復するためにも戻ってきたいと話した。

初めは冷ややかに聞いていた未知であったが、百音の言葉に心が動かされた。半べそをかきながら百音が帰ってくることに同意した。ふたりで地元を盛り上げようと約束するのだった。

そして、その日のうちに百音は東京にトンボ返りした。
夕方、シェアハウスに戻ると菅波(坂口健太郎)が待っていた。彼は、この後すぐに登米に戻らなくてはならないという。

ただし、その前にボイラー技士の宮田(石井正則)を百音に引き合わせた。彼は菅波が研修医時代に担当した患者であり、渋る指導医を押し切ってガンの手術を行った。そして、いざ開腹してみると手術には適さない病状であったことがあらためてわかった。宮田は著名な楽団のホルン奏者であったが、復帰が叶わなくなってしまった。以後、このことは菅波に暗い影を落とした。

ホルン奏者を諦めた宮田は、ボイラー技士として第二の人生を歩んでいる。部品交換による修理で同じボイラーを使い続けることは、人の体を治療して生きながらえさせるのに似ているというのが宮田の持論だった。自分の病気と治療に重ね合わせ、宮田はボイラー技士であることに生きがいを感じていた。
偶然、菜津(マイコ)のシェアハウスのボイラー修理に来ていて菅波と再会したのだ。

宮田は百音に身の上話を続けた。
小学生になった宮田の息子は音楽に興味を持ち始めた。学校の音楽クラブにも入会し、家でも四六時中楽器を演奏している。ある日、息子は家の中で宮田のホルンを見つけたという。病気の後5年間一度も吹いていなかったが、息子にせがまれておそるおそるホルンを吹いてみたという。往年のように演奏することはできなかったが、息子は大喜びした。
宮田にとっても最高の気分だったという。

前日、同じ話を菅波にしたところ、ホルンを持ってきて欲しいと頼まれたという。そして、宮田に引き合わせたい人がいると言ったという。
会わせたい相手というのはもちろん百音のことであった。

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NHK『おかえりモネ』第93回

大好きな人が自分の心に占める割合が増えることは嬉しいことなのだから、それと同様に大好きな人の物理的な体積がこの世界に占める割合が増えてもいいじゃないかと思った(単なる撮影角度のせいだったらごめんなさい。今度の金曜日に生で確認してきます)当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第93回めの放送を見ましたよ。

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第19週『島へ』

竜巻で実家のカキ棚が破壊されたらしい。しかし、家族からはなんの報せもない。心配になった百音(清原果耶)は様子を見るために急いで帰省した。
確かにカキ棚は壊滅的な被害を受けていたが、悲壮感はなかった。大勢の人々が集まり、夜を徹して残ったカキを急いで出荷する準備をしていた。みなは和気藹々と作業をしており、むしろ明るくにぎやかだった。

百音が到着したのは、ちょうど深夜12時を過ぎた頃だった。その日は百音の誕生日である。
そのことに気付いた耕治(内野聖陽)は大いに喜んだ。生まれる時は大時化の海を船で渡った百音が、今年の誕生日は最近開通した橋を渡って陸路で帰って来たからである。

しかし、百音は自分の誕生日を祝ってもらう気にはなれなかった。実家の危機に対して、自分がまだ何も貢献できてないからだ。東日本大震災の時にも何もできなかったことの二の舞のように感じられた。
すぐさま百音は、カキの出荷作業を手伝い始めた。

こうして、深夜には作業も一段落がついた。夜食や酒が振る舞われ、集まった人々は休憩した。

百音の幼なじみたちも駆けつけていた。
その中でも、三生(前田航基)はひどく酒に酔って、みんなに絡み始めた。彼は実家の寺を継ぎたくないと言って過去に騒動を起こしたことがある。今では寺を継ぐ意思を固めたが、周囲は三生の気まぐれではないかと半信半疑だった。
寺を継ぐことをみんなに信じてもらうため、三生はこれまで伸ばしてきた髪をこの場で丸めると言い出した。こうして、にわかに三生の断髪式が始まり、彼は見事に頭を丸めた。

日が明けた。
百音は竜巻の状況について周辺を調べてみた。しかし、竜巻は海上で発生したと思われ、海には風の痕跡がほとんど残らないため状況がよくわからなかった。

百音は祖父・龍己(藤竜也)を気遣って声をかけた。カキ棚が壊され、彼はひと回り小さく弱ってしまったように見えた。しかし、龍己は落ち込んでいる素振りはまったく見せなかった。東日本大震災の時に比べれば大したことはないと話すのだった。
百音は龍己をはじめ、みんなが前向きに力強く生きていることに感服した。

その後、百音は未知(蒔田彩珠)とふたりきりで話をした。
こちらに戻ってくることを考えていると未知に相談した。

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NHK『おかえりモネ』第92回

来月、1年半ぶりに音楽教室の発表会に出る予定なのだが、昨日はそのリハーサルに行ってきてめっちゃ楽しかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第92回めの放送を見ましたよ。

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第19週『島へ』

明日美(恒松祐里)からの電話で、百音(清原果耶)の実家のカキ棚が突風により壊滅的な被害を受けたらしいと聞かされた。百音は慌てて家族に電話を掛けるが、誰も出なかった。唯一、妹・未知(蒔田彩珠)から心配はいらないというメッセージが届いただけだった。むしろ、百音は何かを隠されているようにしか思えなかった。

その場にいた菅波(坂口健太郎)は、実家に帰って直接確かめてくるよう促された。百音は東日本大震災のときに家におらず、帰宅したのは1週間後だった。その時に何もできなかったという負い目に苦しめられている。再びそのような後悔をしないようにすべきだというのが菅波の意見だった。

近頃、本土と実家の島の間に橋が開通した。最終の新幹線とタクシーを使えば今夜中に実家に着くことができる。菅波は付き添うことを提案したが、百音は一人で行きたいと言ってきっぱり断った。

百音は、帰省前に仕事先に断りを入れた。本来なら翌朝はテレビ局での仕事があったはずだが、先日の台風の解説が放送されることになり、百音の中継コーナーは休止となっていた。番組に穴を開けずに休むことができる。

事情を聞いた朝岡(西島秀俊)は、応援しつつも懸念を示した。
身近な人々と密接な関係を築いて気象や防災の仕事をすることは、ときに残酷な思いをすることがある。被害を防げなかった時、自責の念にかられて苦しむことになりかねない。そのことに百音は耐えられるのか心配だというのだ。
百音は、自分に耐えられるかどうか、確かめるためにも実家の様子を見る必要があると言って出発した。

タクシーで橋を渡り、百音は実家の前に着いた。すると、家には大勢の人々が集まり、にぎやかな声が聞こえてきた。想像とはまったく違う様子に、百音は家に入ることができなかった。

龍己(藤竜也)のカキ棚は壊れ、養殖していたカキも全滅を待つしかなかった。そこで、カキが痛む前に全て出荷してしまおうとしていたのだ。地元の人々が総出で手伝いに来ていた。ついには、余ったカキはみんなで食べてしまおうということになった。
そこには悲壮感はなく、かえって楽しい祭りのような雰囲気だった。

百音は、東日本大震災の1週間後に人々と再会したときのことを思い出した。その時、みなは暗く沈んでいた。それとは対象的に、今目の前の人々は明るく笑いあっていた。
百音は涙がこぼれた。

百音は涙を拭って家に入った。
一同は百音の突然の登場に驚きつつも笑顔になった。

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NHK『おかえりモネ』第91回

今日は、音楽教室の発表会のリハーサル(1年半振り)に行ってくる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第91回めの放送を見ましたよ。

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第19週『島へ』

2019年9月16日(月、祝日)、百音(清原果耶)の実家のそばで突風が発生したらしい。朝岡(西島秀俊)のユーザー参加型サイトに竜巻らしい写真が投稿されていたが、竜巻や突風は現在の気象技術では予測や観測がひじょうに困難である。百音と朝岡は会社に居たが詳しい状況がわからなかった。

百音はすぐに実家に電話をかけた。家のガラス戸が粉々に割れてしまったが、家族は全員在宅していて怪我などはなかったという。百音はひとまず安心した。

百音は、全国に気象予報士を派遣する事業を計画している。それが実現すれば、観測機器では捉えにくい気象の変化を気象予報士が肌で感じて予測したり、事後の検証データを集めることができるだろうにと思いを強くするのだった。

仕事を終えた百音は、コインランドリーで選択しているうちに居眠りしてしまった。目を覚ますと、菅波(坂口健太郎)が居た。疲れている百音を気遣って、自然に起きるのを待っていたのだという。
菅波は登米から上京することを予告していたが、具体的な日付は伝えてなかった。今日はちょうど祝日で仕事が休みだし、翌17日は百音の誕生日だからそれに合わせたのだと説明した。

「誕生日」という言葉からは結婚のプロポーズが連想された。両者とも口には出さなかったが、素振りから双方がそれを意識していることは明らかだった。菅波は、百音の誕生日に言うつもりだなどと口走った。それはほとんどプロポーズしているも同然だった。

意を決した菅波はあらためて百音に結婚を申し込んだ。
百音の痛みを想像することで自分の視野が2倍になったと感じ、自分が成長しているように感じる。だからこれからも一緒に居たいと話した。しかし、その理屈っぽい理由に菅波は自嘲した。
そこで菅波は言い直した。百音の顔を見れば嬉しいし、声を聞けば安らぐ。離れる時はもっと一緒に居たいと感じる。この先、1分1秒でも長く一緒にいるために結婚したいと話した。

ただし菅波は、返事を急かすことはなかった。百音には自身のキャリアプランもあることだろうから、ゆっくり考えることを促した。
加えて、菅波は東京の大学病院に呼び戻されることになったと打ち明けた。そうなれば東京で一緒に暮らせることになる。一方で菅波は、百音が地元に帰ることを考え始めていることも知っている。百音が宮城に帰ることになれば、結局ふたりは入れ違いになってしまうことになる。
そのようなわけで、菅波は百音によく考えて欲しいと話した。

その時、百音に明日美(恒松祐里)から電話がかかってきた。
明日美が実家の母から聞いた話によると、百音の祖父・龍己(藤竜也)のカキ棚が突風で壊滅的な被害を受けたのだという。

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NHK『おかえりモネ』第90回

昨日、寝間着の短パンを脱いでシャワーに行き、さて短パンを洗濯しようかと思ったらどこを探しても見当たらず、家のあちこちを探したのだけれど見つからず、本当に不可解で妖怪でも出たのかと思うしかない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第90回めの放送を見ましたよ。

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第18週『伝えたい守りたい』

台風が過ぎ去りホッとしていたところ、長野県の番場川が氾濫しそうだと地元の人々からの情報提供があった。普段は枯れている上流の川が増水しており、それは番場川氾濫の予兆だという言い伝えがあるのだという。

百音(清原果耶)ら報道気象班はテレビ放送で警戒を呼びかけるべきだと提案した。しかし、高村デスク(高岡早紀)は裏付けがない限り報道できないと、慎重な姿勢だった。報道気象班は各所と連絡を取り情報収集を行った。

一方、ユーザー参加型気象情報アプリで同じ情報を掴んだ朝岡(西島秀俊)は、ネット動画配信で独自に情報発信することを決めた。テレビ出演を辞めた後SNSのフォロワーは減ってしまったが、まだ残っているフォロワーに拡散を協力してもらえば広く伝わるだろうと目論んだ。
この配信を手伝うために、百音が会社に戻ることになった。百音が機材の操作を行い、朝岡が出演する。

動画配信の準備が整ったのと同じ頃、テレビ局でも番場川氾濫の裏付けがとれた。上流の川がすでに堤防を越えていることや、気象庁が番場川の氾濫警報を発出したのだ。高村は放送の許可を出した。
しかし、急なことでキャスターの準備が整っていなかった。神野(今田美桜)や内田(清水尋也)は台風特別編成が解除され、帰宅する直前だったため普段着に着替えていた。報道局のアナウンサーも準備に20分ほどかかるという。氾濫や避難の情報提供は一刻を争う。たった数分で大きく状況が変わってしまうことがある。高村は焦った。

関係者でドレスアップしていたのは高村だけだった。彼女は、どんなときでもハイヒールとスーツを身に着けているのだ。皆に促され、過去にキャスター経験のある高村が出演することになった。いつも情報の取り扱いには慎重で根拠がなければ報道を許可しない高村であるが、視聴者のためになることなら躊躇しないというのが彼女のポリシーだった。

高村の放送と朝岡の動画配信が始まったのはほぼ同時だった。
いずれも番場川の氾濫と避難の呼びかけを強く行った。

動画配信を終えた百音は一息ついた。
今回は、朝岡が運営するユーザー参加型アプリでいち早く情報を集めることができた。今までのように気象庁やマスメディアからの一方的な情報提供だけでなく、これからは市井の人々が積極的に参与する仕組みが必要だと朝岡は話した。それは、百音が新規事業審査会で提案した「あなたの街の気象予報士」計画にも通じると言う。

一方、百音は、今回の情報発信でどれだけの人々を救えただろうかと気になった。百音にとっては誰かから感謝されたり、自分が役に立ったという実感を持ちたかった。これまで周囲の人から、利己的で打算的だなどと批判されたこともあるが、やはり百音にとってはそれが原動力なのだ。
朝岡は、百音がテレビ局で仕事をした初日のことを思い出した。仙台の突風に関連して、百音は自分の大切な人のために情報を伝えたいと話していた。朝岡によれば、それは百音の変わらない点であり、自身が一番大切だと考えていることである。
これからは人の顔が見える距離感での仕事が求められるだろうと、百音を後押しした。

その時、朝岡のアプリに新たな情報提供があった。
気仙沼で竜巻が発生したという。しかも、百音の故郷である亀島に渡る橋のすぐ近くだという。

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NHK『おかえりモネ』第89回

先日見た『先生、私の隣に座っていただけませんか?』をもう一回観に行きたいと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第89回めの放送を見ましたよ。

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第18週『伝えたい守りたい』

9月15日19時、かつてない大きさの台風12号が静岡県伊豆半島に上陸した。電柱の倒壊による夜間の停電や地下街の浸水など、百音(清原果耶)ら報道気象班には続々と被害状況が知らされてきた。報道気象班は右往左往した。

そんな一同を、テレビ局の高村デスク(高岡早紀)がたしなめた。被害の取りまとめと報道はニュースで取り扱う情報であり、気象班の役割は別にあるというのだ。つまり、過去に起きた被害ではなく、これから起きる可能性のある被害を防ぐよう働きかけることが本務だと思い出させた。
そうして気象班は冷静さを取り戻し、番組では被害を食い止める方法を繰り返し伝えた。

台風は関東を直撃し大雨を降らせたが、22時半ころには落ち着き、警報も解除された。深夜3時には事態が収まり、テレビ局の特別シフトも解除された。
百音たちにはやっと休息時間が与えられた。

百音が帰宅しようとしていたところ、長野在住の視聴者・五十嵐(大方斐紗子)からの電話が取り次がれた。彼女が言うには、裏山にある小川が増水しているという。普段、その川はどんなに雨が降ってもチョロチョロとしか水の流れない川だという。それが昨夜からの雨で水量が大幅に増えているという。村の言い伝えでは、その小川の水が増えると下流の番場川が氾濫するという。

その話を聞いた百音は、朝岡(西島秀俊)が運用中のスマホアプリのことを思い出した。そのアプリは全国のユーザーが身近な気象情報を共有するものである。その中の投稿に、長野にある枯れた川が増水すると下流で氾濫が起きるという言い伝えが書かれていた。それとまったく同じ話だ思われた。

その頃、会社でアプリの情報を見ていた朝岡も続々と同じ情報が投稿されていることに気づいた。観測データを確認すると、確かに長野県の番場川の上流で大量の雨が降っていた。朝岡は危険を感じた。

視聴者・五十嵐との通話を終えた頃、朝岡からテレビ局の報道気象班に連絡があった。長野の番場川が氾濫するおそれを放送で伝えるべきだというのだ。
しかし、高村デスクは同意しかねた。一般の人々による言い伝えでは根拠が薄弱であり、デマの可能性もある。確固とした根拠がなければ放送しないというのが高村のポリシーであった。

朝岡は、異なる大勢の人々が投稿しているわけだから、嘘である可能性は極めて低いと説得した。また、付近で大雨が降ったことは事実であるし、以前に野坂(森田望智)が行った山の調査でもこの付近は保水量が低いことがわかっている。
百音も、昔からの言い伝えは過去の災害を踏まえているものであり、人々を守りたいという思いが込められているものだと訴えた。ゆえに安易に切り捨てるべきではないと主張した。

高村は、確固とした裏付けをとることを条件に放送することに同意した。

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NHK『おかえりモネ』第88回

昨日はぼんやりしていて、まとめ記事の「今日の蒔田彩珠」コーナーを書き忘れた(修正済み)当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第88回めの放送を見ましたよ。

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第18週『伝えたい守りたい』

過去にあまり例がない大きさと強さの台風12号が日本に接近していた。首都圏を直撃し、前例のない激しい風雨をもたらすと予測されていた。気象庁は台風上陸3日前に会見を開いた。こんなことは前代未聞だった。

百音(清原果耶)たち報道班は、台風上陸3日前からテレビ局に詰めることになった。朝の番組以外のニュースなどでも適時的に台風情報を伝えることになったのだ。

百音は裏方として情報収集やキャスターへの伝達などに奔走した。
その際、百音に与えられた使命は、視聴者へいかにして危機感をもたせるかということであった。暴風雨が発生するのはおよそ2日後であり、現在はとても天気が良い。このままでは人々が油断してしまうと懸念された。一度雨が降り出すと、あっという間に危険な雨量になり、避難もままならなくなるおそれがある。人々に早めの警戒や避難を促す必要があった。

しかし、百音はどうすれば人々に警戒感をもたせることができるか考えあぐねてしまった。
短い空き時間に菅波(坂口健太郎)に電話をして相談してみた。すると彼は、少し未来に起きるだろうことを具体的に話すと良いと助言した。たとえば彼は食事を摂りたがらない患者に対して、2-3週間後に体力が落ちて起き上がることができなくなると話すという。この先に何が起きるかイメージできれば落ち着いて行動がとれるようになるのだという。
百音はそのアイディアを受け入れることにした。

台風上陸の前日。
百音はテレビ局にある資料映像の放送を提案した。体験施設で暴風雨にさらされる映像を視聴者に見せたいというのだ。
実際に放送されると、効果がありそうだった。たとえば、シェアハウスの近所に住む住民が放送を見て、菜津(マイコ)を頼って避難してきた。シェアハウスは2階建てで高いところに避難することができ、銭湯も兼ねているため小型発電機もある。もちろん奈津は、避難してきた人たちを受け入れた。

そして、上陸前日の15時30分。一都六県に同時に大雨特別警報が発令された。このようなことは前例がなかった。

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NHK『おかえりモネ』第87回

いろいろな事情により今日は仕事を休んでいる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第87回めの放送を見ましたよ。

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第18週『伝えたい守りたい』

百音(清原果耶)は、会社の新規事業審査会で「あなたの街の気象予報士: 全国津々浦々計画」を発表した。各地域のことを熟知した気象予報士を配置し、地域密着型気象サービスを提供するというものである。気象庁や放送局の気象予報士が提供する気象情報よりもきめ細やかな情報提供をしようという計画である。

小規模事業者のコンサルタントを行ったり、医療や自治体と連携して避難誘導を行う点が目新しい点であった。
この着想には、百音の実家のカキ養殖などが念頭にあった。加えて、菅波(坂口健太郎)が地域医療に注力していることもヒントになった。百音と菅波が会えるのは2ヶ月に一度くらいしかなかったが、会うたびにこの計画について相談ばかりしていた。菜津(マイコ)は、会える時間は短いのに仕事の話ばかりしている二人のことを心配した。しかし、本人たちはこの計画にのめり込んでいて、まったく苦にならなかった。

安西社長(井上順)ら、幹部は百音の計画の新規性を褒めた。
しかし、自分たちの会社だけで全国に気象予報士のネットワークを構築することの難しさが指摘された。計画を実現するためには、途方も無い数の気象予報士が必要になるからだ。
結論は保留され、継続して審議されることになった。

ある日、百音がテレビ番組の仕事を終えると未知(蒔田彩珠)から電話があった。家で母・亜哉子(鈴木京香)と父・耕治(内野聖陽)が揉めているのだと言う。

亜哉子は民宿を再開したいと考えていた。それは、亡き祖母・雅代(竹下景子)のライフワークだった仕事だ。家族にとってもにぎやかで楽しい思い出となっている。島と本土を結ぶ橋が開通し、観光客も大勢訪れるようになった。今こそ民宿を再開するときだと亜哉子は思ったのだ。

しかし、耕治は反対した。亜哉子ひとりで切り盛りすることは難しというのが理由だった。耕治は銀行、未知は水産試験場、祖父・龍己(藤竜也)はカキ養殖と、それぞれが仕事をしている。民宿を経営するには手が足りないというのだ。
龍己のカキ養殖が一家の中心である。むしろ、亜哉子が高齢の龍己を手伝うべきだと主張した。
亜哉子は自分の希望が受け入れられず落ち込んでしまった。

未知は、亜哉子がかわいそうだと話した。カキ養殖の手伝いならば未知ができることであり、亜哉子に押し付けることではないからだ。
そこまで話すと未知の出勤時間となり、話は打ち切られた。

9月10日すぎ、台風12号が発生し猛烈な勢いで発達しながら日本に近づいていた。
朝の情報番組『あさキラッ』では、台風情報をメインに伝えることとし、百音の中継コーナーはしばらく休止となった。百音は、自分のコーナーがなくなることで、かえって視聴者には緊迫感が伝わるだろうと意に介さなかった。

百音の所属会社・ウェザーエキスパーツでも台風12号対策室が設けられ、にわかに慌ただしくなった。

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NHK『おかえりモネ』第85回

季節の変わり目のせいか、寝ても寝ても眠たい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第85回めの放送を見ましたよ。

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第17週『わたしたちに出来ること』

神野(今田美桜)は百音(清原果耶)のシェアハウスで愚痴っていた。
自分はこれまでの生涯で傷ついたことがないので人間性の深みがなく、それが弱点だと言うのだ。たとえば、百音は東日本大震災でつらい思いをしたことが強みになっていると話した。

それをそばで聞いていた菜津(マイコ)が神野をたしなめた。
奈津はシェアハウスで引きこもり生活を続ける宇田川を念頭に話しているのだと、百音にはすぐに分かった。世の中には、傷ついて動けなくなった人もいる。そういった辛い思いをしている人のことに思いを馳せ、いたわって欲しいと話した。
神野はその言葉に納得し、考えを改めた。

次の放送で、神野は天気のせいで苦しんでいる人へ向けてさりげなく優しい言葉をかけた。天候不順で難儀している農家へ翌週には良い方向へ向かうと励ましたり、季節の変わり目の服装のアドバイスを述べたりした。
百音は神野変化をすぐに感じ取った。視聴者のことをよく考えてくれていることが伝わってきて、まるで自愛に満ちた観音のようだと思った。

2017年3月26日(日)になった。菅波(坂口健太郎)の登米赴任まであと1週間である。仕事で引っ越しの準備がまったく手つかずの菅波に代わって、合鍵を持っている百音が部屋の片付けをしていた。電話で菅波は申し訳無さそうに謝った。

百音は仕事で忙しいものは仕方ないと言いながらも、口調にはトゲがあり、すこぶる機嫌が悪かった。
話したいことがたくさんあるのにまったく会えないのが不満だったのだ。特に、百音は自分のキャリアについて菅波に相談したかった。いつか地元に帰って、人々の役に立つことをしたいと思っている。しかし、何をすればいいか思いつかない。登米での地域医療に身を捧げる決意をした菅波に、地域の人々に貢献することについて相談したいとずっと思っているのだ。しかし、それがかなわない。

菅波は、仕事を抜け出して会いに行くと言った。けれども百音は、この後仕事に行かなければならないので時間がないと断った。それでも菅波は引き下がり、百音を会社まで送る15分間だけでも会うことを提案した。

そうしてふたりは、川沿いの道で落ち合った。

百音は菅波に不満をぶちまけた。
翌週には東京と登米に離れてしまうのに、近頃は会う時間が無い。離れ離れになることが不安になる。仕事だから仕方ないとわかっているが、少しでも時間を作ってくれるのではないかと待っていた。菅波が少しの時間でも顔を見れることはいいことだと言っていて、百音も同じように思っている。しかし、菅波はちっとも会ってくれなかった。
部屋の合鍵を渡してくれたのだから、会う時間が増えるだろうと期待していたのに、まったくそんなことはなかった。

少し離れたところに立っていた百音は、合鍵を菅波に向かって放り投げた。
普段は目測が苦手で、ドアを通り抜ける時に足をぶつけたり、自分に向かって飛んでくるものを掴むのが苦手な菅波である。しかし、百音から投げられた合鍵はちゃんと掴んで受け取ることができた。

菅波は、離れてしまっても大丈夫だと話した。今後、百音から投げられるもの(物理的であれ、心理的であれ)は全て受け止めると約束した。

百音は菅波に抱きついた。

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