差出人不明のチョコレートが自宅に届いた。
ところで、東野圭吾の短編推理小説集に『名探偵の掟』がある。今日、たまたま読み終わった1冊だ。
短編推理小説集といっても、東野圭吾が文壇に挑戦状を叩きつけるべく、あえて挑発的なパースペクティブから執筆した作品集だ。いろいろコメントしたいこともあるが、今日の主題とは関係ないので割愛する。気になる人は、ぜひ手にとってお読みいただきたい。
さて、同作品集の10章は「アンフェアの見本」という題の話である。
中堅製薬会社の社長が、自宅の居間で毒殺された。毒は、その日の朝に届けられたチョコレートの中に仕込まれていた。
関係者への聞込みが始まる。
次に家政婦だ。チョコレートが届いた時の状況などを尋ねてみた。
「とにかく旦那様はチョコレートに目がないのでございます。それで、差出人の名前には覚えがないとおっしゃっていながら、むしゃむしゃとお食べになられたのです。私もまさか毒が入っているなどとは夢にも思いませんから、紅茶でもいれてさしあげようと厨房に立った時、突然呻き声が聞こえて・・・」そこまで述べたところで、あとはすすり泣きに変わった。
そのうちに私立探偵が事件解決のために、遺族に呼ばれてやって来る。
探偵を交えて、改めて現場を調べることになった。まず注目されたのは、いうまでもなくチョコレートだ。
「これは有名な菓子店のものですね。どこにでもあるという店じゃありません。ここ二、三日のことなら、店員が客を覚えているかもしれませんよ」天下一が包装紙を見ていう。
そして、以外な人物が犯人であることがわかるのだが・・・、これ以上は今日の主題とは関係ないので割愛する。気になる人は、ぜひ手にとってお読みいただきたい。しかも、当blogのアフィリエイトからご購入いただければ幸いだ。
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