今朝はいつもより1時間早く目が覚めてしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第75回めの放送を見ましたよ。
小夜(富田望生)とサム(ジャック・ケネディ)が鈴子(趣里)の家を訪ねてきた。鈴子はサムを睨みつけ、ふたりの結婚とアメリカ行きを許す気にはなれなかった。
しかし、愛助(水上恒司)になだめられ、話だけは聞くことにした。
サムは小夜と一緒にいると元気になると話した。小夜は素直で正直者であり、いつもあれこれ食べたいと言っている。それがサムに元気を与え、自分にとっての太陽のようであると言うのだ。
小夜も、サムといれば何も怖いものがないと話した。見知らぬアメリカに移住しても胸を張っていられるだろうという。それに、鈴子から「どこで何をしていても、小夜は小夜だ」と言われたことに背中を押されたと述べた。鈴子のその言葉は小夜の勝手な振る舞いを許して再度自分の付き人として戻す意味で言ったのだが、小夜はアメリカでも自分らしく生きられるという意味に解釈したのだ。これからの自分の人生にワクワクしていると話した。
ふたりの熱意に押され、鈴子はついに折れた。ふたりのアメリカ行きを認めた。
帰り際、小夜は鈴子からもらった言葉を返した。芝居が上手くできないという鈴子に対して「どこで何をしてもスズ子さんはスズ子さんだ」と励ました。
次の芝居の稽古日、鈴子は腹を括った。クビになる覚悟で、自分の好きなように演技をしようと決めて臨んだ。
なんと鈴子は、台本では東京弁であったセリフを勝手に大阪弁に変えて演じた。しかも新人劇団員という役柄なのに、ふてぶてしくドスのきいた声で喋った。
周りの劇団員たちは慌てふためいたが、鈴子は自分は自分らしくやると言い張った。自分の慣れ親しんだ大阪弁でなければ上手く演じられないのだ。
劇団員たちの中で、タナケン(生瀬勝久)だけは目の色を変えた。それまで鈴子のことを公然と無視していた彼が、初めて「面白いね」と評価した。そのまま続けさせた。
タナケンは、客は現実を忘れるために喜劇を観にくるのである。そんな客に当たり前のものを見せるわけにはいかない。意外で面白いものがよいと述べた。そして、鈴子の好きにやることを認めた。鈴子がどんなことをやっても全て自分が受け止めて笑いに変える、なぜなら自分は日本一の喜劇王だからだと言ってのけた。
鈴子は、そんなタナケンに惚れ惚れした。これまでの仕打ちを全て忘れ、彼に心酔してしまった。
そして、舞台本番の日を迎えた。