ミッキーマウス・マーチのメロディで「イッタター イッタター イッタ タッタ ター」と歌うほど、太ももの腫れがひかなくて難儀している(今朝のグロ写真)当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第20回めの放送を見ましたよ。
盆船供養の後、未知(蒔田彩珠)は自分で育てたカキの幼生がどれだけ根付いたか数えた。その結果、期待していたよりもずいぶん少なかった。ほぼ失敗と言えた。
昼には近所の人々が集まってバーベキューを行ったが、そこでも周りからは種ガキの自家採種は無理だとバカにされた。そもそも困難だからこそずっと他所から仕入れているのである、学校の勉強と実際の仕事を同じものだと考えてはいけないなどと言われた。百音(清原果耶)は「諦めなければきっと実現できる」などと未知のことを弁護したが、姉妹揃ってからかわれた。
祖父・龍己(藤竜也)は真剣に取り合わず、自分が死ぬまでに実現させてくれなどと投げやりに場を収めた。しかし、その顔はどこか嬉しそうだった。
夜、百音は荷造りをした。翌朝早く、登米に戻るのだ。
百音の部屋を覗いた未知は、荷物の中に気象予報士のテキストブックを見つけた。全然理解できないと話す百音に対して、未知は高校で習ったことと同じだと指摘した。百音は、頭のいい未知のようにはできないと劣等感を顕にした。それに対して、未知は昼に百音から弁護してもらったのと同じように、「諦めなければ実現できる」などと励ました。
翌朝、百音は早くから仕事をしていた龍己に話しかけた。小さい頃、よく登米の山に連れて行ってもらい、植樹などをしていた理由を尋ねた。龍己の回答は、全てが繋がっているというものだった。つまり、登米の山で染み込んだ水は木々の栄養を含んで北上川となり、石巻に流れ込む。石巻こそ、龍己の種ガキの購入先なのである。
続いて百音は天気の勉強をはじめることを相談した。気象知識を身につければ、龍己の仕事や未知の研究に役立つか尋ねた。すると龍己は、漁業はギャンブルだと答えた。天気によって儲けが何百万も変動する。龍己は死ぬまでに大きな賭けをしたいと思っており、その時は百音に相談すると話した。
いよいよ百音が登米に出発する時間となった。その時、東京のホテルからのファックスで、大量のカキの注文が入った。家族総出で作業しなければ間に合わない数である。誰も百音の見送りをすることができず、慌ただしい出発となった。
母・亜哉子(鈴木京香)だけは仕事を抜け出し、百音に土産のカキをもたせてくれた。そして、これからも頑張れと応援して送り出した。
本土への渡し船の中で、百音はカキの養殖筏が杉材でできていることに気付いた。ここにも山と海の繋がりがある。そして、今自分が浮かんでいる海水の一部も山から流れてきたものである。そして、空を介して、海から山に戻る。
百音は天気を知ろうと改めて決意した。