総理の椅子の重さは約30kg

今、ブロード・キャスターを見てる。
今週福田首相が辞任したこと、さらに昨年の安倍前首相の辞任などに絡めて、「近年、首相の椅子の重みがなくなってきている」という話をしている。

ナレーターが「首相の椅子の重さを、大真面目に検証した」と煽った。

“首相の椅子の重み” というのは、もちろん「軽々しく首相になったり、首相をやめたりすることはできない。首相とは、重大な覚悟や責任を伴うものだ」という比喩であることは明らかだ。

“首相の責任” なんて映像では表現しにくい抽象的な問題なので、どういう風に切り込むのかと続きを楽しみにした。
その反面、「もしや、単なるオヤジ・ギャグなんじゃないか」と不安になったりもしたのだが。

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福田首相の最後っ屁

会見する福田首相2008年9月1日21:30、福田康夫首相が辞任表明の記者会見を行った(写真は、毎日の記事から)。

最後に質問した記者から、
「これまでの福田首相の公の場での発言が、どこかヒトゴトのような雰囲気をかもし出すことが多かった。今日の会見もヒトゴトのようだ」
というような指摘を受けた。

それに対する福田首相の返答。
私は自分のことを客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです。

失笑するやら、大胆さに感心するやら。

よくさ、人から説教されるときに「自分を見失うな」とか「自分の分をわきまえなさい」とか「お前は自分の置かれている立場がまったくわかっていない」とか、「オレはお前のことを思って言ってるんだ」とかいろいろ言われるじゃん。
そのとき、福田首相を見習って、このセリフをぶちかまそうと思ったり、思わなかったり。