『まれ』まとめ記事断念

中川翔子を見るたびに、厚着の街の良い山のコンビニで働いていた なかぱみゅちゃん を思い出して胸がキューっとする当方が、今朝はおもいっきり寝坊しました。
それでちょっとまとめ記事のやる気が削がれました。

今、録画を見たのですが、一度下がったテンションはもう戻っては来ませんでした。
そんなわけで、三日坊主で『まれ』のまとめ記事は断念です。

どうぞご了承ください。

なお、今日の概要は

  • ヒロインの父・徹(大泉洋)が心を入れ替え、桶作元治(田中泯)の塩田でまじめに働き始めた。ただし、仕事がきつくて愚痴だらけ。
  • 母・藍子(常盤貴子)は、桶作文(田中裕子)にこれからも家に置いてもらうように頼むが、文は冷たく突き放す。でも、これはきっと、なし崩し的にいつくと予想される。
  • 希(土屋太鳳)は早く能登に馴染もうと努力する。夏祭りの子供相撲の練習に参加して地元の友達と仲良くしようとしたり、方言の単語帳を作って積極的に方言を喋ったり。
  • 希は自分が転入することになる小学校を見に行った。夏休みで無人のはずなのに、圭太(山崎祐馬)がいた。彼は涙ぐんでおり、希の姿を見つけるやいなや走り去った。誰もまだ知らないことだが、圭太は彼の父(板尾創路)の仕事の都合で転校しなくてはならない。
  • 元治は寡黙で真面目に塩田で働いている。徹が失敗しても声を荒らげることもなく、物静かな人格者。しかし、地元の夏祭りに関しては人が変わる。準備期間中は毎晩地元の男衆を家に集め、酒を飲みながら騒ぐ。今年は若い衆がいなくて山車の引き手のめどが立たないという話を聞かされると、元治は激昂する。電話で息子に電話をかけ、会社の若い衆を引き連れて里帰りしろと無理な命令をしたりする。津村家は元治の豹変ぶりに驚く。

といったところでしょうか。

次は、今年秋から放送予定の朝ドラ『あさが来た』(主演波留)で会いましょう。

ご清聴ありがとうございました。

NHK『まれ』第3回

田中裕子を見るたびに、サントリーオールドの名CMを思い出して胸キュンする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『まれ』の第3回めの放送を見ましたよ。


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第1週『魔女姫バースデーケーキ』

桶作元治(田中泯)の伝統的塩田に対し、徹(大泉洋)は機械化と富裕層向けのブランド化を提案した。しかし、そのアイディアはみんなの反感を買った。
桶作文(田中裕子)はすぐに家を出て行くように告げ、藍子(常盤貴子)がせめて新しい家が見つかるまで置いてくれるよう頼むものの、否定的だった。なんとか数日の延長は認められたが、あまり猶予はなかった。

希(松本来夢)も、見果てぬ夢ばかり追いかける父・徹に愛想を尽かした。父に対して嫌いだと言い放ち、彼のことを無視するようになった。

一方で希は、自分たち家族が村で受け入れられるように自分なりに努力をするのだった。
元々、酢の物は嫌いだったにもかかわらず、文が作った朝食の酢の物を大好物のふりをして食べ、とても美味しいと愛想よく話すのだった。

また、元治の塩田での仕事を率先して手伝った。
その最中、元治は話のついでで希の名前の意味や彼女の将来の夢について尋ねた。

希は自分の名前には、父の意向で「大きな夢をつかむ」という意味が込められていることを説明した。その一方で、父の軽薄な生き方を見ていると地道にコツコツと生きることが重要だと思うようになったのだと付け加えた。

希はケーキ職人になりたいという夢を抱いていたこともあった。
そのきっかけとなったのは、自身の5才の誕生日のことだった。実は希と徹のふたりは同じ誕生日(8月10日)であった。当時、珍しく一山当てた徹は羽振りがよく、希と徹の誕生日を祝うために大きなバースデーケーキを買ってきた。

ケーキの上には、徹がおもちゃ屋で見つけたという、人形も乗せられていた。魔女なのかお姫様なのか判別のしにくい奇妙な人形であったが、希はそれをとても気に入った。「魔女姫」と名づけて、それ以来肌身離さず持っている。

その日食べたケーキはとても美味しく、家族に笑い声が絶えることもなかった。幼い希にとって、ケーキは家族の幸せの象徴となった。それから、事あるごとに希は自分でケーキを作るようになり、家族もそれを歓迎した。
そのような経緯から、希は将来ケーキ職人になりたいと思うようになったのだ。

しかし、徹の成功も一時的なもので、それ以後は坂道を転げるように失敗ばかりだった。ついには、全財産を株ですってしまい、夜逃げ同然で東京から能登にやって来て今日に至るのである。
その過程で、希は徹のような夢見がちな人生は送るべきではなく、地道にコツコツと働くことが何よりも重要だと信じるようになった。ケーキ職人になるという自身の夢も追いやることにしたのだ。

元治は何も答えなかったが、希に同情した。
家に帰って、文にもうしばらく津村一家を家に置いてやるよう話した。しかし、一家をよく思わない文は何も答えなかった。

希に嫌われたことが堪えた徹は、珍しく反省をしていた。
家族を集め、みなの前で頭を深く下げて謝った。

しかし、徹の反省点はどこか的外れだった。
彼の謝罪は、相場の読みを誤った点(結果に対する謝罪)に集中しており、そもそもの投機的な考え方(動機に対する謝罪)を改めるようなものではなかった。そのことが希をますます不機嫌にさせた。

希は自分の望みを語った。
徹には普通の父親のように、家族のために地道に働いてほしいと述べた。金持ちにならなくてもよく、たとえ小さな幸せであっても、家族がいつも笑っていられるようにして欲しいと告げた。

やっと自身の誤りに気づいた徹は、よりいっそう深く頭を下げると共に、自分のことを嫌いにならないでくれと滑稽なほど懇願した。
そのおかしな姿に家族は笑った。そして希の溜飲も下がった。

希は父をもう一度信じることにした。やっと自分たちはまっとうな家族になれるかもしれないと思えた。そして、またケーキを作って家族で食べる日が来るかもしれないと思うことができた。
希に小さな希望が芽生えた。

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NHK『まれ』第2回

母・藍子役の常盤貴子は、20年位前に紅茶のCMで見たのが最初だったと思うけれど、山瀬まみファンを引退しようかと思うくらい可愛かったのを今でも覚えていて、それ以来好きな女優さんなわけで、そんなわけだけれどあえてドラマ『悪魔のKISS』については深く語るまいと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『まれ』の第2回めの放送を見ましたよ。

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第1週『魔女姫バースデーケーキ』

東京から夜逃げし、石川県能登の外浦村にやって来た津村一家。
住む家が見つからないため、元民宿の桶作家に厄介になることになった。

現在の桶作家は、伝統的な塩田を営む。
海から海水を汲んで、砂の上に撒き、天日で乾かす。それを砂ごと集めて、再度海水と共に釜で煮詰めて製塩する。完成までの1週間、全てを手作業で行う。
そうして作った塩は、まろやかでたいそう美味しかった。

地味にコツコツと働くことが何より重要だと考えている希(松本来夢)は、その仕事をとても尊いものだと思うのだった。

一家がやって来たということは村中の噂になっており、翌朝には地元の子どもたちが希を誘いに来た。夏祭りで子ども相撲が開催され、その練習をするというのだ。雰囲気に圧倒され、希は断る間もなく練習に参加することとなった。
地元の子どもたちは、東京育ちの希を物珍しさと共に羨望の眼差しを向けた。しかし、希は地味な性格であり、地元の子どもたちが抱く東京のイメージとは異なっており、彼らをガッカリさせてしまうのだった。

桶作文(田中裕子)は部屋を貸すのは2-3日だけだと告げ、津村一家に心を開こうとしない。母・藍子(常盤貴子)は気さくに名前で呼ぶよう提案するのだが、文は常に「お客さん」と呼びかけるのだった。

文の冷遇に加え、津村一家には宿代等の現金もあまり残されていなかった。そのため、藍子は手頃な住宅を探すために村を見て回ることにした。
その途中、藍子は蔵本はる(鈴木砂羽)に呼び止められた。彼女は美容院を経営しており、そこは親しい村人たちのたまり場となっていた。そして、村人たちの間では、津村一家は心中のために縁もゆかりもない能登にやって来たのだという噂になっていた。
藍子は明るく否定し、村人たちと打ち解けることができた。さらには、村人たちから地元の野菜や海産物の差し入れを大量に手に入れることができた。

全てが差し入れが民宿の軒先に集められた。山と積まれた食料品に希は驚くと共に、地域の人柄の良さに感激するのだった。

父・徹(大泉洋)も村で仕事を見つけようと模索していた。そこで目をつけたのが元治(田中泯)の塩田だった。

ここの塩田は江戸時代から続くもので、歴史と伝統がある。一方で、全てを人手で行っているために、生産性が低く収益も上がらない。
そこで徹は、機械化を進めて効率を上げるとともに、富裕層向けにブランド化して高値で売り込むことを計画した。それによって収入を何倍にもしようというのだ。

徹はさっそく元治に提案するが、彼はまったく興味を示さないどころか、徹を煙たがるようになった。そんなことは意に介さない徹は、しつこく食い下がった。
その様子を見ていた文が怒りを露わにし、明日には家を出て行くように告げるのだった。

一連のやり取りを傍で見ていた希は悲しさと怒りでいっぱいになった。
地道にコツコツと働く人を尊重せず、楽をして儲けようという徹の態度が許せなかった。
泣きながら、父のことなど嫌いだと言うのだった。

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NHK『まれ』第1回

ヒロインの土屋太鳳に関しては、『花子とアン』で初めて認知し、当時は完全にスルーしていたわけだが、新しい朝ドラの番宣を見たら彼女の可愛らしさにグッと来てしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『まれ』の第1回めの放送を見ましたよ。

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第1週『魔女姫バースデーケーキ』

1983年8月10日、東京に暮らす貧乏な夫婦、津村徹(大泉洋)と藍子(常盤貴子)の間に長女が生まれた。
徹は、娘に「希(まれ)」と命名した。人生には夢が必要であり、めったに手に入らない大きな夢を望み手に入れることができるようにと願って名づけた。

1994年(松本来夢)、希は10歳になった。
父の願いに反して、希はいたく堅実な性格の少女となっていた。まじめに地道にコツコツと働く事こそ一番で、将来は公務員になりたいと希望していた。
そうなってしまったのは、父・徹があてにならない夢ばかり追いかけ、まっとうに働かないために家族を不幸にしてしまっているからである。

その夏、徹は事業に失敗して自己破産した。東京で暮らしていけなくなった一家は、夜逃げ同然で石川県の外浦村(注: 架空の村)に引っ越してきた。

途中、村の近くで一家の乗っていたバスが故障してしまった。次のバスが車で30分以上待たないとならないとのことで、彼らは大きな荷物を持ちながらも、歩いて行くことにした。
往来のない道であったが、1台の軽トラックが通りがかった。それには老婆・桶作文(田中裕子)が一人で乗っていた。すかさず助けを求め、同乗させてくれるよう頼んだ。

しかし、文の乗るトラックはオンボロで、すぐにエンストしてしまう。希はトラックを押すことを買ってでた。弟・一徹(木村聖哉)も含め、一家4人で押すと、なんとかエンジンは再始動した。停車すると再びエンストすることが予想されたので、希はトラックに乗ることを諦め、そのままトラックを見送った。
希は自分のことよりも、人を助けることを優先する性癖の持ち主なのだ。一家は、大きな荷物を抱えて、再び道を歩き出した。

やっとのことで村役場に到着したが、そこでもトラブルが発生した。
民家の離れに間借りして暮らす約束をしていたが、急遽その家が借りれなくなった。家主の息子は大阪に暮らしているのだが、昨日になって結婚が決まった。里帰りして一緒に暮らすかもしれないとのことで、家主が家を貸さないと言い出したというのだ。

徹らは村役場の職員・紺谷(板尾創路)に何とかしろと詰め寄るが、逆に冷たくあしらわれる。津村家は夜逃げ同然でやって来たことは知られており、よほどの訳ありか、前科者としか思えない。そのような胡散臭い家族に家を貸すものはこの村にはいないというのが言い分だった。

しばらく押し問答が続くところへ、先ほどトラックのエンストを助けた文が現れた。役場に居合わせた角慎一郎(ガッツ石松)によれば、今は営業していないが、文の家では過去に民宿を経営していたという。そのため、一家が寝泊まりするだけのスペースはあるという。
面倒に巻き込まれたくない文は断ろうとするが、すかさず希がすがりついて頼み込んだ。2-3日だけで、きちんと宿代を支払うという約束で、文はしぶしぶ部屋を貸すことに同意した。

荷物を運び入れ、一段落すると希は近所を散歩してみることにした。
ちょうど文が車で出かけるところだったので、仕事を手伝おうと追いかけた。

その先では、1人の老人・桶作元治(田中泯)が桶で海水を汲み、砂場にまき散らしていた。文の説明によれば、それは塩田だという。
希は、塩作りは地味ではあるが、まっとうな人間の仕事だと思って感激するのだった。

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