『わろてんか』『トットちゃん!』まとめ記事終了

知力、体力、時の運の尽きた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』とテレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』のまとめ記事を終了させていただきます。

ふたつとも、ドラマ自体はすごく面白いです。お勧めです。僕も見続けるでしょう。
ただ、時運が悪かった。1日に2本のまとめ記事を書くなんて僕の知力を超えている。折からの気温低下で体調も悪化中です。
そのようなわけで、断腸の思いで終わります。

ご愛読ありがとうございました。
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テレビ朝日『トットちゃん!』第12話

寒くて、気力体力が損なわれている時に1日2本のまとめ記事はまじツライ当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第12話の放送を見ましたよ。

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徹子(豊嶋花)は、登校途中の駅前で男((なだぎ武)が不思議な木の皮を売っているのを見かけた。その木の皮をかじってみて苦ければ病気にかかっているのだという。

学校に着くやいなや、徹子は校長室に飛び込み、小林校長(竹中直人)に相談した。家に帰ったら母(松下奈緒)小遣いをもらって返すので、木の皮を買う金を貸して欲しいと頼んだ。
小林はふたつ返事で金を貸してやった。

徹子の担任・三輪(宮崎香蓮)は小林校長をたしなめた。詐欺だとわかっている品物を買う手助けをすべきではないというのだ。
小林の意見は違った。本人が興味を持ったことは実際に試してみるのが一番だと考えるのだ。その後、ゆっくりと時間をかけて騙されていたことに気付き、学んでいけばいいと答えた。

木の皮を買い求め、学校に戻った徹子は、校長や級友たちに木の皮をちぎって分け与えた。苦味を感じた者は皆無だった。徹子はみんなが健康であるとわかり安心した。

ただし、2人の男子生徒、福元(横山歩)と菊池(ささきゆうた)だけはいささか冷たい反応をした。
福元は、木の皮で病気の有無がわかるなど迷信に違いないと断言した。しかし、徹子がみんなのためにやってくれていることだからと言ってかじった。小児麻痺の障害を持つ福元だったが、彼にも苦味は感じられなかった。徹子は福元の病気が治ったのだと思って嬉しくなった。
菊池は、頑なに木の皮をかじることを拒んだ。そのような非科学的なものは信じないというのだ。徹子はそれ以上無理強いしなかった。

母・朝は、徹子からの報告を受け、小林校長の教育方針にますます感心した。好奇心旺盛な徹子の性質をよく理解し、そこを伸ばしてくれていることをありがたく思った。
父・守綱(山本耕史)は、徹子が人を一切疑わないのはいい点だと認めた。しかし、将来悪い男に騙されるのではないかと早くも心配するのだった。

ある日、菊池は学校で英語の勉強をしていた。中国との戦争が激しくなり、国際社会でも孤立を深める日本では、西洋の言葉が禁じられつつあった。あたかもトモエ学園は別世界のようであった。
菊池に興味のある徹子は、彼に何度も話しかけた。しかし、菊池の態度はいつも冷たい。

一方、菊池自身は、担任の三輪先生とは親しげに話をしている。ふたりで英語の絵本でクイズをやっている様子を恨めしく眺めた。
ところが、さっきまで仲良くしていたはずなのに、急に菊池が三輪先生のスカートをめくって意地悪をする。仲良しの先生に意地悪をする菊池の気持ちがわからず、徹子は考え込むのだった。

ある日、守綱の稽古場で内輪だけでバレエ公演を行うという。時局が悪化し、会場でおおっぴらに公演を行うことができないのだ。その上、内輪向けの会とは言え、このようなことができるのも最後かもしれない。
守綱は、家族をバレエに誘った。自分の演奏やバレエといった芸術を子どもたちに見せておきたいと願ったからだ。

公演後、徹子はバレリーナに憧れた。今まではチンドン屋かスパイ、もしくは駅員になりたいと思っていたが、それらは全部あきらめてバレリーナを目指すと言いだした。
帰宅するなり、見よう見まねで新聞紙でチュチュを作り、勝手気ままに踊るのだった。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第11話

水面下で新たなバンド計画が持ち上がっているという噂のある当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第11話の放送を見ましたよ。

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徹子(豊嶋花)は、校長の小林(竹中直人)からトモエ学園への転入面接試験を受けた。
面接試験といっても、小林は徹子に飽きるまで自由にしゃべらせるだけだった。徹子は4時間も休まずに話し続けた。
小林は、徹子のことを感受性の豊かな子だと判断した。それで転入を認めた。
徹子も小林のことがとても気に入った。生まれて初めて、本当に好きな人に出会ったという心持ちだった。

朝からの面接が終わったのは、ちょうど昼時だった。
トモエ学園では、生徒と教師が全員行動に集まって弁当を食べる。徹子と朝(松下奈緒)は弁当を持ってきていなかったが、小林におにぎりを分けてもらった。

食事の前、みなで昼ごはんの歌を歌った。また、生徒も教師も分け隔てなく、互いにおかずを交換して食べている。
その様子は、乃木坂上倶楽部のカフェマスター・シイナ(小澤征悦)が幼いころに小林と出会ったという思い出話と全く変わるところがなかった。朝はひどく感激した。

その日、帰宅すると北海道の朝の母・三好(古村比呂)から荷物が届いていた。
三好は朝と徹子のことを気にかけているが、父・周通(佐藤B作)は今でも朝のことを許していないという。徹子の入学祝いを送りたかったのだが周通に禁じられたので、せめて北海道の昆布とジャガイモだけは送るという手紙が同封されていた。
実家の両親と折り合いの悪いことを思い出し、朝は沈み込んだ。

その様子を見た守綱(山本耕史)は、朝に帰省するよう勧めた。
結婚するときこそは、「自分たち二人で暮らしていくので実家は関係ない」と周通に啖呵を切った守綱であったが、近頃は心境の変化があるという。自分でも理由は定かではないが、人の親になったことで丸くなったのかもしれないという。
今はまだ夏だが、来年の春くらいを目安に帰省することを守綱は勧めた。朝は守綱の配慮に感謝しつつ、春まで考えると言って肯定も否定もしなかった。

翌日、学校を気に入った徹子は誰よりも早く登校した。トモエ学園の校舎は電車を再利用したもので、早くそれに乗ってみたかったのだ。
トモエ学園では、生徒の席は決められていない。授業の開始や終了時の礼もない。それどころか時間割もない。生徒が自分で学びたいことを自由に学べば良いのだ。

徹子はふたりの男の子のことが気になった。

菊池(ささきゆうた)は利口そうで色男でニヒルな子である。彼の登校時の身のこなしを見ただけで、徹子は一目惚れしてしまった。
しかし、当の菊池は徹子に対して冷淡なところがあった。徹子がさかんに話しかけても邪険にするのだった。
また、彼は他の女子にも人気があった。昼食時には、女子が彼を囲み、盛んにおかずを分けていた。徹子も負けじと梅干しをあげようとするのだが、酸っぱいものは嫌いだと無下に断られた。
それでも徹子は気にするふうではなかった。

福元(横山歩)は奇妙な歩き方をする男の子だった。いちいち動作が緩慢である。徹子が奇妙な動作の理由を尋ねると、彼は小児麻痺なのだという。だから体の自由が効かないのだ。それでも熱心に勉強に打ち込んでおり、徹子には全く理解のできない難しい数学をノートに書き込んでいた。
その日、徹子は福元と一緒に下校したのだが、彼の歩みの遅さに業を煮やし、徹子は彼を置いて駅まで走っていった。しかし、悪いような気がして道を戻ると、彼はまだ学校のそばを歩いていた。

家に帰って学校の様子を報告する徹子なのだが、きっと自分は菊池か福元のどちらかと結婚すると宣言するのだった。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第10話

フライデーナイトギターをはじめたくてムズムズしている当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第10話の放送を見ましたよ。

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公立学校での和を乱す徹子(豊嶋花)は、転校するよう勧告された。
行き先が見つからず困った朝(松下奈緒)は、乃木坂上倶楽部のシイナ(小澤征悦)に相談した。

シイナは、自分が小さい頃に出会った先生のことを話しはじめた。
シイナはインド人と日本人の混血児であり、学校でいじめられていた。学校に行くのがつまらなくなり、公園でサボっていたらよその学校の先生に出会ったという。彼は毎日、子どもたちを公園に連れてきて遊ばせているという。自分の教え子ではないシイナにも優しくしてくれたのだという。

縁は切れてしまっていたが、先日の新聞で偶然その先生の記事を見たという。
彼の持論は、どんな子どもも良い性質を持って生まれてくる。しかし、大人たちや環境のせいでその性質が摘み取られてしまう。そこで彼は、子どもたちの良い性質を伸ばす教育を行う学校を開設したのだと言う。
朝は、早速その学校に連絡をとり、入学面接の約束を取り付けた。

ある夜、乃木坂上倶楽部の住人たちはサロンでダンスパーティを開いていた。黒柳一家も招かれ、守綱(山本耕史)がバイオリンで舞踏曲を演奏した。
住人のエミー市川(凰稀かなめ)とダニー市川(新納慎也)はアメリカで社交ダンスを学んだカップルであり、サロンでは本格的なダンスが披露されていた。

外に漏れ聞こえる音を聞きつけて、警官がやって来た。日本が国を挙げて中国と戦争をしている時局において、西洋かぶれの踊りをするなど言語道断だというのだ。
エミーは警官に口答えをした。自分たちは一流のダンスを学んでおり、貴族院議員の家族にも指導をしたことがある。議員のお墨付きがあるというのだ。
しかし、警官はひるまなかった。反抗的な態度であった市川夫妻と守綱を警察署に連行した。

3人はそれぞれ別室に入れられ、特高警察から厳しい取り調べを受けた。
日本女性にあるまじき扇情的な身なりをしたエミーは特に執拗に責られた。しかも、エミーの名乗った氏名は戸籍に記録がないという。中国から忍び込んだスパイではないかと疑われ、ますます状況が不利になった。

その時、メモを持った警官が取調室に入ってきた。メモによると、エミーは有澤伯爵(橋本大二郎)の娘なのだという。警官たちのエミーに対する態度は急変し、下にも置かない扱いとなった。即座に3人は釈放された。

警察署には有澤伯爵本人がエミーを迎えに来た。これまでのことは全て水に流すので家に帰ってきて欲しいという。
対するエミーは、釈放に力を貸してくれたことについて礼を述べるだけだった。しかも、とても他人行儀な口調だった。最後には、有澤伯爵と自分は初対面だと言い切った。誰かと人違いをしているに違いないと述べ、立ち去るのだった。

無事に乃木坂上倶楽部に帰って来た3人だったが、ダニー市川はひどく落ち込んでいた。自分の力で妻・エミーを守れなかったことを悔やんでいるのだ。そればかりか、エミーの将来を考えると、自分と別れて実家に帰った方がよいのではないかとさえ思った。
その思いを打ち明けられた守綱はダニーを励ました。戦時に芸術家が無力であるのは事実である。その一方で、人々の魂を癒せるのは芸術しか無いのも事実である。守綱はどんなことがあってもバイオリンと愛する妻・朝を捨てることはない。それと同じように、ダニーもダンスと妻・エミーを捨ててはいけないと説得した。
ダニーは救われる思いだった。

いよいよ、徹子の新しい学校の入学面接の日となった。
その学校の看板は、木に無造作にぶら下げてあるだけだった。しかし、徹子にとっては、看板が地面から生えているように映った。また、敷地の中には本物の列車が置かれていた。それも大いに興味をひいた。

校長の小林(竹中直人)は、徹子とふたりきりで話がしたいという。付き添ってきた朝は部屋の外で待たされた。

小林は、徹子になんでもいいから話したいことを話すように促した。
徹子は、飼い犬ロッキーや家族のことなど、脈絡もなく次々に話し続けた。小林校長は口を挟むこと無く、柔和な表情で徹子の話に耳を傾けた。
徹子のおしゃべりは、結局4時間続いた。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第9話

我が最愛の山瀬まみが今月20日の有馬隼人とらじおと山瀬まみと復帰するというニュース(スポニチ)を知って喜んでいる当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第8話の放送を見ましたよ。

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徹子(豊嶋花)は小学校で問題ばかり起こしていた。
担任教師(千葉雅子)が厳しく叱っても、徹子には馬耳東風だった。

学校の机には蓋がついており、中が物入れになっている。家の机とは違って珍しいので何度も開け閉めしていたところ、叱られた。開閉する理由があればよいと思った徹子は、学習用具は全て机の中にしまっておいた。それらを使うたびに取り出し、授業の途中でも使用を終えると必ずしまった。
たとえば、カタカナの書き取りをする時は、(1)ノートを机から取り出す、(2)筆箱を机から取り出す、(3)筆箱から鉛筆を取り出す、(4)筆箱を机にしまう、(5)書き損じる、(6)筆箱を机から取り出す、(7)鉛筆を筆箱にしまう、(8)筆箱を机にしまう、(9)筆箱を机から取り出す、(10)筆箱から消しゴムを取り出す、(11)消し終わる、(12)消しゴムを筆箱にしまう・・・といった具合である。

開閉の音がうるさいため、教師は徹子を廊下に立たせた。反省しろと言われたが、徹子には「反省」という言葉の意味がわからなかった。それどころか、自分が悪いことをしているとは少しも思っていなかった。廊下から教室の窓に顔を押し付けて、級友たちを笑わせたりした。

ある日、学校のそばにちんどん屋(東京チンドン倶楽部)がやって来た。授業中にもかかわらず、徹子は窓からその様子を眺めた。しまいには、ちんどん屋の演奏に合わせて教室で踊りだした。級友たちもつられて踊りだし、授業は崩壊した。

絵を描けば、犬の顔を画用紙いっぱいに描いてしまったので胴体が収まらなくなった。徹子は、画用紙をはみ出して、教室の床や机に胴体を描き足した。

朝(松下奈緒)が担任に呼び出され、家庭での躾をきちんと行うように注意された。
おとなしく承諾した朝であったが、本心では徹子には自由な生き方をしてほしいと願っていた。そのため、徹子の態度が改善されることはなかった。

ついには、校長(外波山文明)にまで呼び出された。
徹子の奔放さは他の生徒への悪影響が大きすぎる。その上、学校側では手に負えない段階に来ている。この学校は公立校なので退学させることはできないが、自主的に転校という形で出ていって欲しいというのだ。期限は夏休みの終わりまでということになった。

朝は納得できなかったが、負い目があり反論できなかった。

帰宅した守綱(山本耕史)に相談したが、彼は全く意に介していなかった。家でも教育ができるというのだ。読み書きは誰でも教えられるし、計算はそろばん塾に通えばよい。守綱のバイオリンの音色を聞くだけで情操教育はできる。朝からは洋裁を習うことができる。以前住んでいた乃木坂上倶楽部の芸術家仲間に協力してもらえば、絵画、ダンス、料理などを身につけることができる。
それだけで立派な花嫁修業ができ、嫁の貰い手に困らないというのだった。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第8話

今日はめっちゃ暑かったので勝手に観光協会ZのTシャツを着て出社した当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第8話の放送を見ましたよ。

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守綱(山本耕史)と朝(松下奈緒)の長女・徹子が生まれた。

実家とは絶縁状態の朝だが、子どもの生まれたことを電報で知らせた。
母・三好(古村比呂)はたいそう喜んだが、父・周通(佐藤B作)の反応はひどく冷淡だった。周通は「連絡無用、父」としか返信しなかった。

アパートで周通からの電報を受け取った守綱は、入院中の朝に見せるべきかどうか迷った。しかし、朝に隠し事をするべきではないと考え、電報をそのまま見せた。
あまりに冷たい仕打ちで、朝は実家に打電したことを後悔し涙を流した。守綱は、誰がなんと言おうが夫婦の愛情は変わらないと慰めた。それで朝は救われた。

親の決めた結婚に反発した朝なので、自分の娘に同じ苦労はさせたくないと願った。徹子には親の価値観で縛らずに育てようと決意した。

守綱と朝の住んでいた乃木坂上倶楽部は芸術家のためのアパートであり、子どもとの同居は厳禁だった。それに従い、一家は北千束に一軒家を借りて移り住んだ。それと前後して守綱の仕事も増え、一家の暮らしに少しは余裕も出てきた。

1939年(昭和14年)、日本と中国の間に戦争が起き、日本は軍国主義化していた。
徹子(豊嶋花)は6歳になり、小学校入学の春を迎えていた。
赤ん坊の頃から徹子の子守唄はベートーベンの第九だった。いつしか本人のお気に入りとなり、暇さえあれば自分で歌っていた。守綱がドイツ語の発音を教えると、徹子はすぐに習得した。音楽学校に通って声楽を目指していたが全く才能のなかった朝と違って、徹子の歌はなかなかのものだった。

黒柳家には、徹子より2歳年下の長男・明児(めいじ; 伊藤駿太)が生まれたほか、ロッキーという名の犬も飼っていた。

また徹子は、守綱の兄・修治(日向丈??)からアメリカ土産のぬいぐるみを貰った。彼は報道カメラマンとして世界中を飛び回っているのだ。
白と黒の斑模様の奇妙なぬいぐるみで、修治の説明によれば中国に生息するクマをかたどったものだという。たいそう奇妙なクマの姿に黒柳家の一同は驚いた。
徹子は、中国にちなみ、そのぬいぐるみを「シナシナ」と名付けた。

徹子の入学式の日。
徹子は快活ではあるが、落ち着きのない子どもだった。まず、小学校に行くまでが一騒動だった。魚屋の商品ひとつひとつに挨拶をしたり、通りがかったちんどん屋(東京チンドン倶楽部)に憧れてついて行こうとする。
それでも徹子は、商店街の人々の人気者だった。

商店主から大きな飴玉をもらい、徹子は大喜びした。
しかし、学校で飴玉を持っていることがバレては叱られる。機転を利かせた徹子は、耳の上に飴玉を挟み込み、オカッパ髪で巧妙に隠すのだった。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第7話

朝晩2回のまとめ記事は流石にきつくなってきた当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第7話の放送を見ましたよ。

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朝(松下奈緒)は臨月を迎えた。
それでも家計は火の車である。守綱(山本耕史)は相変わらず金銭感覚に乏しい。妊娠中の朝に対しても態度を変えることはない。
朝は大きな腹を抱えて仕立て屋の内職を続けていた。

近頃、朝は守綱に演奏会の日程を事細かに聞くようになった。次の演奏会はおよそ2週間後だという。

実は、朝は守綱のステージ衣装である燕尾服を質入れしているのである。他に金目のものはなく、そうでもしなければ生活が立ち行かないのである。
演奏会の日程を聞き出したのは、前日までに燕尾服を取り戻すためである。その燕尾服がなければ、守綱は絶対にステージに上がらない。
朝は質屋から急場の金を借りつつ、期日までに燕尾服を取り戻すよう、自転車操業で仕立て仕事に取り組んだ。

ある日、守綱は燕尾服が無いと騒ぎ出した。朝は洗濯屋に預けていると言ってその場をごまかした。守綱は、演奏会の前日までに取りに行くよう命じた。
しかし、その演奏会の日程は、朝が把握していた日よりも10日も早かった。ふたりの間のどこかで行き違いがあったようだ。しかし、今さら本当のことを言えるわけもなく、朝は金策に奔走することとなった。

アパートの住人はいずれも芸術家であり、まとまった現金を持っているわけではなかった。
仕方なく、住人の貴重品を借りて、それを質入れすることにした。カフェ・マスターのシイナ(小澤征悦)からは両親の形見の象牙製の像、画家の華子(高岡早紀)からは亡き夫からプレゼントされたダイヤのネックレス。しかし、質屋(江藤漢斉)の鑑定によれば、いずれも偽物で値がつかなかった。

そこへ通りがかったダンサー・ダニー市川(新納慎也)を見ると、翡翠のカフスボタンをつけていた。幸いなことにそれは本物の翡翠で、朝はなんとか燕尾服を引き出すことができた。

演奏会の前日。危機を脱し、守綱をリハーサルに送り出そうとしていたところ、アパートの大家・島田(小松利昌)が訪ねてきた。
彼が言うには、このアパートでは子供の居住を禁じているという。芸術家のためのアパートであり、子供の出す騒音が創作活動の妨げになるというのが理由だった。例外は一切認めないという。
守綱はそのことを知っていながら、これまで一度も朝に話したことがなかった。あとで考えると言ったきり、リハーサルへ出かけていってしまった。

ただでさえ家計は危機的状態であるのに、家まで追い出されてしまっては生活が破綻する。
心労のあまり、予定日より早く産気づいてしまった。

リハーサル中の守綱には、朝が入院したことが電報で知らされた。しかし、守綱はリハーサルをやり遂げ、それが終わると病院に直行した。そして、徹夜で朝に付き添い、そのまま演奏会の本番に出かけた。疲労にもかかわらず、守綱は見事な演奏をやりきった。

その演奏会の最中、朝は赤ん坊を産んだ。

病院に駆けつけた守綱は、期待に反して女の子が生まれたと知り、落胆した。
男の子につける予定だった「徹」という時に一文字付け足して、徹子と名付けた。

1933年8月9日のことだった。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第6話

今日は初めてリアルタイムで視聴する当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第6話の放送を見ましたよ。

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朝(松下奈緒)のことを偏執的に愛する夫・黒柳守綱(山本耕史)は、自分が出かけるときは外から鍵を締めて彼女をアパートの部屋に閉じ込めた。朝が自分以外の人間と親しげにすることが我慢ならないのだ。

しかし、朝はベランダ越しに隣人・華子(高岡早紀)の部屋へ移動し、やすやすと脱出に成功した。もちろん盛綱の帰宅前に同じ経路で部屋に戻り、素知らぬ顔をしていた。
また、芸術家肌で金銭感覚に疎い盛綱は蓄えがないどころか、日々の家計も火の車だった。朝は結婚祝いとして貰ったミシンを使って、仕立て屋の内職を始めることにした。アパート1Fのカフェサロンは客を取るのに最適だった。アパートの住人たちは朝に協力し、盛綱に秘密を明かすことはなかった。

そんなある日、朝の父・周通(佐藤B作)が決めた元婚約者・児玉久興(本多力)が会いに来た。
児玉は朝のことを罵った。開業医という名家の娘が仕立て屋の真似事をするなど落ちぶれたものだと言うのだ。家の跡取りという大切な役目を忘れ、家族を捨て、さらには素性の知れない男にうつつを抜かして駆け落ちまでした。人として醜いとなじり、自分とは住む世界の違う人間だと吐き捨てた。
もちろん朝は反論した。幸せには様々な尺度がある。自分は内職をしているが、夫とふたりで幸せに暮らしていると訴えた。

児玉との話が長引いたせいで、部屋に隠れ戻る前に盛綱が帰ってきてしまった。
盛綱は自分が騙されていたことに気付き、激怒した。しかも、朝が自分の知らない男と話し込んでいたことにも我慢がならなかった。
児玉は、帰宅するなり妻を怒鳴りつける男の様子に驚愕した。そして、東京には変人ばかりが住んでいるのだと吐き捨てた。自分は大自然とともにまっとうな暮らしをする北海道に愛着があると述べて去っていった。

部屋に戻った朝は、盛綱に深く謝罪した。盛綱はまだヘソを曲げていたが、少しは怒りも収まった。朝が急ぎの仕立て仕事のあることを説明すると、夕飯までミシンを使うことも許してくれた。

しかし、ミシンの騒音が盛綱を苛立たせた。音楽家の耳には耐え難いと文句を言いはじめた。朝がミシンを止めると、盛綱はバイオリンを取り出して弾きはじめた。すると今度は外から犬の吠える声が聞こえてきた。
癇癪を起こした盛綱は、手元にあった小物を窓に投げつけた。割れた窓ガラスの修繕費の心配を朝がもらすと、盛綱の怒りがますます激しくなった。窓ガラスは取り替えれば済むものだが、盛綱の有する芸術的感性は何を持ってしても取り返しのつかないものだというのだ。

ついに朝の我慢も限界に達した。盛綱の大切なものはバイオリンと朝の2つだけだと言っていたが、自分はバイオリンよりも下に見られていると言うのだ。今でも朝は盛綱のバイオリンを愛している。しかし、盛綱の芸術に愛はなく、誰一人への愛も無いと断じた。
朝は、もう盛綱と一緒に暮らすことはできないと宣言し、部屋を出て行こうとした。

出て行かせまいとする盛綱ともみ合った。はずみで転倒した朝の目の前に盛綱の靴があった。
彼の靴はつま先がひどくすり減っていた。それは、毎日、朝に会うために前のめりで大急ぎで帰って来た証拠だった。
朝は、それが何よりの幸せだと思い直すのだった。

それから3年が経過し、1933年(昭和8年)8月。
朝は妊娠していた。盛綱は男の子が生まれると決めてかかっており、すでに名前も付けている。
彼の芸術的直感に基づいて「徹」という名が与えられた。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第5話

明日はギターの発表会(詳細こちら)なので気もそぞろな当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第5話の放送を見ましたよ。

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朝(松下奈緒)の居場所を突き止めた父・門山周通(佐藤B作)が乗り込んできた。守綱(山本耕史)を見つけるや否や殴り倒した。

朝は守綱をかばった。実家の病院を継げなくなったことを謝りつつも、二度と帰らないと言い張った。
守綱は、周通のような乱暴な人間と口を利くと魂が汚れるなどと侮辱した以外は、一切口を開こうとしなかった。
周通は、家長の許可がなければ結婚できないとする大日本帝国憲法を引き合いに出し、ふたりの結婚を絶対に認めないと主張した。
話し合いにならなかった。

朝を弁護するために啖呵を切ったのは画家の華子(高岡早紀)だった。
朝自身が家を捨てると言っているのだから、もう取り返しはつかない。諦めろと迫った。アパートの住人のダンサー・エミー市川(凰稀かなめ)を指し、彼女は伯爵令嬢という身分にありながら家を捨てたと説明した。
しかも、守綱をはじめ、このアパートに住む人間はみな異端者である。普通ではない人生を送っているからこそ芸術で成功し、輝いている。むしろ、まっとうではない世界に身を置くからこそ、あらゆることの真実が見えてくる。
一度、こちら側の世界を見てしまった朝が元の普通の世界に戻ることはできないと言う。

その話を引き継ぎ、朝は周通に一度 守綱のバイオリンを聞いてみて欲しいと頼んだ。守綱のバイオリンの音色は尊いものだと説明した。人の命を救うという周通の医療行為も尊い。守綱のバイオリンもそれに匹敵する尊さだと説得した。

守綱は、朝に頼まれ、不承不承ながら演奏を始めた。周通も演奏の間はおとなしくしていた。
しかし、演奏が終わると、朝に「勘当だ」と一言だけ告げて帰って行った。

季節は、正月から桜の季節に変わった。

東京で朝を預かっていた叔母・えつ(八木亜希子)が会いに来た。えつは、昔も今も朝の味方だった。自分のような昔の女は夫に仕えることだけが人生だった。朝には、もっと自由に生きて欲しいと願いを語った。

えつは、1通の書類も携えていた。それは、朝と守綱の婚姻届だった。しかも、すでに周通の印鑑が押されていた。朝の母・三好(古村比呂)と結託し、周通の目を盗んで印鑑を無断で押したのだ。

こうして、朝と守綱は正式に夫婦になった。
乃木坂上倶楽部では、住人たちが結婚パーティを開いてくれた。

ある日、朝は守綱の全財産が30銭しかないことを知った。これでは、その日の夕のおかずも買えない。これまでアパートの住人たちからご馳走になっていたので、今まで気づかなかったのだ。
守綱は、これからも住人たちに世話になっていくつもりだと、悪びれずに答えた。自分は一流のバイオリニストなのであり、人に食事の招待してもらっても当然だと言うのだ。決して、乞食ではないと主張した。

朝は市場を覗きに行った。しかし、金が無いのだから当然何も買えない。
しょぼくれた顔で立ち去ろうとすると、米屋(小島よしお)が大声で歌をがなりたてた。事情は分からないが、落ち込んでいる朝を元気づけようとしたのだ。

それに合わせて、朝も大声の一本調子で歌った。元・音楽学校生としては決して褒められた歌声ではなかったが、市場に来るような人々にとってはなかなかの出し物だった。周りから促され、朝は立て続けに歌った。みんなに喜んでもらえるのが嬉しく、自然と笑顔も戻ってきた。
米屋はおヒネリ代わりに米をいくらか分けてくれた。朝は、自分の歌が生きる役に立ったと思い、ますます嬉しくなった。

偶然、守綱が市場を通りがかり、その一部始終を陰から見ていた。守綱は面白くなかった。

家に帰るなり、守綱は朝を怒鳴りつけた。金がないにしろ、物乞いのよう真似をしたのが気に入らないという。
それだけではなく、朝が自分以外の人間に笑顔を見せたことも許せないという。守綱自身はバイオリンと朝以外のことは一切考えない。それと同じように、朝にも守綱以外のことは考えてほしくないのだという。守綱は米を放り投げた。

さらに守綱は、自分の外出時には部屋に鍵をかけ、朝が外出できないように部屋に閉じ込めた。守綱のことだけ考えて、家で待っていろというのだ。その代わり、守綱も仕事が終わると、毎日走って一目散に帰ってきた。

そのような状況が1週間続いた。
朝がベランダで洗濯物を干していると、隣室の華子から声をかけられた。事情を知らない華子は、しばらく朝の姿を見ていなかったので病気でもしたかと心配していたのだという。元気そうな様子なので、一緒にお茶を飲もうと誘った。
しかし、朝は部屋から出ることができない。かといって、守綱の行為を漏らすわけにはいかない。

苦肉の策で、朝は華子の部屋に行きたいと願った。ベランダを飛び移って遊びに行きたいと言いはった。
どんな困難も機転で明るく乗り越えていくのが朝の特質だった。
(そしてそれは、将来生まれる娘にも引き継がれていくのだった)

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テレビ朝日『トットちゃん!』第4話

朝のアレとのテンションの違いがあからさま過ぎて、自分で自分が可笑しい当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第4話の放送を見ましたよ。

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黒柳守綱(山本耕史)は朝(松下奈緒)のために夜明けまでバイオリンを奏で続けた。朝は守綱のことが愛おしくなり、家を捨ててもかまわないと思った。そんな朝に向かい、守綱は自分の妻になるよう告げた。そのままふたりは、守綱の部屋へ向かった。

部屋に入るなり、守綱は朝に口づけをし、そのままふたりはベッドに倒れ込んだ。
朝は初めて結ばれる予感に見を固くした。

しかし、横になるなり、守綱は眠ってしまった。
そのままふたりは部屋を一歩も出ることなく過ごした。その夜、やっと結ばれた。

その日、朝の叔父・井上宏(高田純次)は、家出人として朝の捜索願を警察に届け出た。同時に、朝の実家に電報で知らせた。東京から戻ったばかりの父・周通(佐藤B作)は激しく激怒し、宏たち夫婦を罵った。宏は、妻・三好(古村比呂)の弟であり、当然彼女も攻撃の対象となった。

朝が守綱と暮らしはじめて2日目の朝。朝は守綱を起こさないようにベッドを抜け出した。守綱の住むアパート・乃木坂上倶楽部の1Fロビーはカフェサロンになっており、そこへ降りていった。
そこにはアパートに住む画家・華子(高岡早紀)がくつろいでいた。彼女は有名な建築家である日本人の夫と共に、パリで長く暮らしたという。しかし、その夫が亡くなり帰国した。

朝は、家を裏切って駆け落ちのような状態になり、誰とも連絡を取っていないことを心配していた。
そう打ち明けられた華子は、朝が後悔するようでは黒柳が不憫だと話した。自信を持って彼を愛することが必要だと告げた。
さらに華子は、自分がふしだらで多くの男と関係を持った話を始めた。結婚前や死別後はもちろん、結婚中も夫以外の男と寝た。そうしている時は、自分が生きていることを実感できて充実していたと言うのだ。けれども、どんなに多くの男と関係を持っても、全てを捨ててもいいと思えるような男はいなかった。

朝は全てを打ち捨てて守綱に連れ添おうとしている。守綱こそが自分にとって唯一の男だと思えるなら、何も心配はいらないと諭した。自分が幸せになったと思う時が来たら、全てのことに納得がいくと予言した。今の朝に必要なことは、腹を決めることだという。
その話を聞いて、朝は悩みを吹っ切ることができた。笑顔が浮かんだ。
画家の華子は、その朝の笑顔をスケッチして残すのだった。

守綱が目を覚ますと、そこに朝の姿がなかった。慌てふためいた守綱は部屋を飛び出した。
サロンに朝の姿を見つけると、居住まいを正し、涼しい顔を装った。しかし、その狼狽ぶりは華子やカフェマスター・シイナ(小澤征悦)には筒抜けだった。

朝はアパートの他の住人たちからも暖かく迎え入れられ、1週間強ほど平穏に楽しく暮した。
年が明けて、1930年(昭和5年)1月7日。この日は、守綱の仕事始めで、午前中からリハーサルが行われるという。バイオリンなどを準備し、カフェサロンに集まった住人たちと談笑していた。

新聞を読んでいたシイナが、朝の父が連絡を乞う広告を出していることに気づいた。そのことで、住人たちの意見は分かれた。
劇作家・上原富夫(隈部洋平)は良識的な考えの持ち主であり、ふたりで朝の実家に挨拶に行くべきだと提案した。
一方、ダンサーのエミー市川(凰稀かなめ)は、ふたりで決めたことなのだから親は関係ないと言って猛反対した。彼女は夫・ダニー市川(新納慎也)との結婚を家族に反対され、駆け落ちして現在に至る。ゆえに、家族のこととなると過敏に反応するのだ。夫・ダニーがなだめても言うことを聞かず、ダニーにまで腹を立てて出ていってしまった。

守綱の結論は、挨拶には行かないということだった。ふたりが愛し合っていればそれで十分だと言うのだ。
朝も異論がなかった。加えて、エミーとダニーのように、言いたいことが言えて、喧嘩もできる夫婦になりたいと話した。自分の両親は父が絶対的な権力を持っていて、母は口答え一つせず完全に服従していた。ふたりが喧嘩をしているところは一度も見たことがない。自分は喧嘩のできる夫婦に憧れるというのだ。

その直後、朝の父・周通が現れた。
周通は、バイオリンを持っている男こそが娘をかどわかした男だとひと目でわかり、守綱を殴り倒した。

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