タイミングを逸してしまったけれど、8月7日の蒔田彩珠さんのお誕生日をお祝い申し上げる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第62回めの放送を見ましたよ。
鮫島(菅原小春)の練習場からの帰り道は雨だった。傘を持っていない菅波(坂口健太郎)と共に、百音(清原果耶)は相合い傘で帰路についた。
しかし、ふたりで食事に行ったり、百音のシェアハウスに寄っていくよう誘うなどと行ったことはなく、それぞれはまっすぐ家に帰った。それを聞いた明日美(恒松祐里)はあまりにも奥手である両者にがっかりした。
9月9日(代表選考会16日前)、鮫島が暑さに弱い原因が判明した。彼女は深部体温(体の内部の体温)が上がりすぎる体質であり、そのためにパフォーマンスが落ちていると推定された。競技中の深部体温上昇を抑えることができれば有利にレースを進められるはずである。しかし、その方法はすぐには思いつかなかった。
勤務後、百音はいつものようにコインランドリーにいた。菅波(坂口健太郎)も現れ、ふたりで深部体温抑制の方法について話し合っていた。
そこへ菜津(マイコ)と明日美が顔を出し、アイスクリームがあるから一緒に食べようと誘った。
1週間後の9月16日は百音の誕生日である。明日美は菅波にアクションを起こすよう言外に迫った。その剣幕に慌てた菅波は大急ぎでアイスクリームを頬張った。そのため、激しいアイスクリーム頭痛に襲われてしまった。
しかし、それが怪我の功名となり、鮫島の深部体温抑制のアイディアに結びついた。
車椅子マラソンでは、車椅子にドリンクを搭載し、いつでも水分補給をすることができる。菅波は、通常のドリンクではなく、凍らせたドリンクを細かく砕いたものを補給することを提案した。氷は通常の液体よりも温度が低い上、表面積も大きくなるので効果的に体の熱を取ってくれるという。
通常のドリンクよりも粘度が高くなるので吸い込みにくいという欠点はあるが、鮫島の吸引力であれば問題はなかった。また、鮫島は幸運なことにアイスクリーム頭痛になりにくい体質だった。
氷状のドリンクを使用するようになり、鮫島のパフォーマンスも劇的に向上した。選考会当日の気温は高いと予想されており、前半はペースを控えて深部体温の上昇を抑制し、後半のパフォーマンスを落とさないようにするというレース戦略も決定された。
9月16日の夜、百音の21歳の誕生日パーティーがシェアハウスで行われた。
親しい人々が集まってくれて、百音は楽しい時間を過ごした。
ただし、菅波は参加することができなかった。登米で担当している老婆の容態が悪化し、急遽往診に向かったのだ。
菅波からはメールが届いた。老婆の容態は落ち着いたと事務的な連絡であった。
最後に一文だけ、百音の誕生日を祝う言葉があった。
パーティが終わり自室に戻った百音は、以前に菅波からもらった中学生向けの理科の教科書を手にとった。それは気象の勉強を始めたばかりの頃、百音の19歳の誕生日に菅波から貰ったものだった。