「田邊竜太: 紋迷図展」 2007年7月30日より

アメリカ人は相手の口に注目し、日本人は目に注目

「エイチ ティー ティー ピー コロン スラッシュ スラッシュ スラッシュドット ドット ジェー ピー スラッシュ」
こと
http://slashdot.jp/、つまりはスラッシュドット ジャパンに「アメリカ人は口で、日本人は目で話す」というストーリーが載っていた。

なんのこっちゃ? と思いながら覗いてみると、JESPこと Journal of Experimental Social Psychology に採録されている Yuki, Maddux, & Masuda .(2007). Are the windows to the soul the same in the East and West? Cultural differences in using the eyes and mouth as cues to recognize emotions in Japan and the United Statesだった。

この論文の、俺的まとめはこんな感じ。


東洋と欧米では文化の違いにより、感情の表出に関する規範が異なる。
東洋では感情を抑制する必要があり、欧米では感情をストレートに表出する必要がある。

また、ヒトの生理的な機能として、目の周りの筋肉は不随で、口の周りの筋肉は随意。
つまり、表情を作るとき口の周りは意識的に操作できるが、目の周りはできない。
#たとえば、作り笑いをするとき、口の形は変えることができるが、目は笑えない。

文化による感情表出の違いと、顔面筋肉の性質から類推すると
東洋人: 表情を抑制しようとし、口の動きは抑制するが、目には思わず”ホンネ”が出てしまう。ゆえに、相手の感情を読み取るためには目に着目する。
欧米人: 感情が正しく伝わるように、オーバーな表情を作る。目をオーバーに動かすよりも、口元の方が操作しやすい。ゆえに、口に着目して相手の感情を読み取る。
と考えられる。

face_stim.JPGこの仮説を検証するために、楽しそうな目/悲しそうな目、楽しそうな口/悲しそうな口 を操作したイラスト(図のように単純なもの)を日本人やアメリカ人に提示して、どのような感情を表しているか回答させた。
でもさー、こんな単純なイラストじゃ、実際の人を相手にしたときと全然状況が違うじゃん
という声が著者らに聞こえたのか、聞こえなかったのかは知らないけれど、実際の人のモンタージュ写真を作って、目や口を操作した刺激も準備して同じ実験を行った。

実験から、日本人は刺激画像の目の部分に反応し、アメリカ人は口の部分に反応して感情を読み取るという結果が得られ、仮説が支持された。

この研究から得られた考えを発展させると、顔の天地が揃っている日本式顔文字 (^_^) (T_T)と、顔が横向きになっているアメリカ(?)式顔文字 :-) :-< の違いを説明できるかもしれない。 日本の顔文字は目の表情で感情を変え、アメリカのやつは口の表情で感情を変えていることにつながってるっぽい。


分かりやすく正確にまとめられた気はしていないが、まぁ、こんな感じでいいやね?

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Shivering: クジャクが体を揺する行動

WhitePeacock20070520_4.JPG先のエントリーで「メスが興味を示し始めるとオシリを振って尾羽全体をゆす」ると書きましたが、その行動は “shivering” と呼ばれているそうです。
“shiver” というのは、shake に似た言葉で「ぶるぶる震える」(ただし、元々は悪寒や恐怖などのネガティブな体の震えらしい)という意味のようです。

また、僕がみた尾羽の付け根のフワフワした柔らかい羽毛は、普通のクジャクにも同じように生えているそうです。
ただし、普通のクジャクは茶色い羽が生えているようです。

以上の話は、学生時代に伊豆シャボテン公園でクジャクの求愛行動の研究のお手伝いをしていたという同僚に教えてもらいました。

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シロクジャク(オス)の求愛行動に遭遇

先日見つけた、奈良・野鳥の森を再び訪問してきた。
前回、その美しさにうっとりとしたシロクジャクであるが、羽を広げたオスを観察することはできなかった。

それからというもの、毎日布団の中で、羽を広げたシロクジャクの姿を想像しながら眠りにつくのが日課になっていた(大マジ)。
今日は、少々気温は低かったが、天気が良かった。
淡い期待を込めて、野生の森を再訪問してきた。

すると、オスのシロクジャクが出血大サービスをしてくれた。

尾羽を広げたオスのシロクジャク

美しい。
まさに、純白の孔雀である。

惚れた。
抱かれてもいい。

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TeXclip -TeXの数式を画像にしてPowerPointに貼り付け

TeXの数式を画像に変換してくれるサイトTeXclip
生成された画像は、そのまま PowerPoint に貼り付けることが可能。
なかなか便利。

TeXもPowerpointも日常的に使うとはいえ、数式はめったに扱わない当方だけれど。
普段、めったに数式を扱わないからこそ、いざという時に困ってしまったりするわけで。
Microsoft の数式エディタは今ひとつ使いにくかったり、きれいに数式が書けなかったりして、いつも「むきー!」となってしまったりするわけで。

TeXclipがあれば、そんな苦労ともオサラバか。

Word にうまく貼り付けられないのは、ちょっぴり残念だけれども。

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中華の店 味栞

味栞団地の中の庶民風中華。
店名の読み方は「みかん」。

Fujimaru-diaryの記事によれば、

経営方針を聞くと「お客さんに味をわかってもらい、それが口コミで伝わるような、お店にしたい」という。この味栞というお店の名前は、お客さんにこの店の味を知ってもらい、それが頭の中に栞として残って欲しいという願いを込めて命名したという。

だそうだ。

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なかのひと 第2段

昨日、なかのひとによるアクセス元を紹介した。

たぶん偶然だと思ってはいるのだが、今日になってずいぶんとアクセス元が増えた。

一番笑ったのは、当方の勤めている会社からのアクセスが倍になったこと。
おまえら、仕事せーや。

そんな中、「うちの会社は載ってないなぁ・・・」と悲しそうにしている人がいた。

彼を勇気付けるために、今日の分(22:00現在)のリストを以下に貼り付けておく。
ちゃんと計上されているといいね。

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