NHK『あさが来た』第59回

今日は仕事をサボって、ザ・フォーク・クルセダーズの「コブのない駱駝」を口ずさんだりしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第59回めの放送を見ましたよ。


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第10週『お姉ちゃんの旅立ち』

ふたりきりになった折、はつ(宮﨑あおい)は新次郎(玉木宏)があさ(波瑠)と結婚することを決めた理由を尋ねた。
本来、はつは新次郎の許嫁だったのだが、途中で相手が変えられることになったのだ。聞けば、新次郎は喜んでそれを受け入れたという。はつはそれが運命だと知りながらも、ずっと腑に落ちないでいたのだ。

新次郎は半分とぼけながら、ラクダの話を始めた。幼い時、父・正吉(近藤正臣)からラクダを見物した時の話を聞いた。ラクダは背中に大きなコブが2つも付いている珍しい動物だという。新次郎はラクダを一度見て見たいと願ったが、ついに叶えられなかった。
そんなある日、新次郎は父に連れられて京都の今井家へ行った。そこで、幼いあさが頭にカエルをのせて走り回っていた。それを見た時、一生ラクダを見れなかったとしても、この子を見ていたら楽しいだろうと思ったのがあさを選んだ主な理由だと説明した。

意外な答えに、はつは呆れた。
五代(ディーン・フジオカ)はあさのことをペンギンだと呼ぶし、新次郎はラクダと同類だとみなしていたからだ。

新次郎は続けた。
そもそもの発端はあさの奇妙な行動だったが、その後、あさのことを知る度に惚れなおしていると言う。むしろ、商才がありなんでもこなしていくあさを見ていると、何もできない自分は置いて行かれそうになるのではないかと不安になることもあると打ち明けた。
はつは、あさがのびのびと実力を発揮できるのは、新次郎が認めて自由にさせているからだと話した。もし別の男と結婚していたら、あさは家に閉じ込められ、その境遇に合わせて何もしない人間に変わるか、実家に逃げ帰るかしていたに違いないと言うのだ。新次郎あってこそのあさなのだから、自信を持つようにと励ました。特に、五代のような洋行帰り者には負けるなと発破をかけた。

その夜、あさとはつは布団を並べて床についた。
こうしていると、嫁入り前の実家でのことが思い出された。親の決めた許嫁と結婚する運命を嘆き、ふたりで抱き合って泣いたことが特に思い出された。
しかし、今はこれで良かったと思えた。あさは立派な女商人になっているし、はつは子供を産んで立派な母親となっている。
けれども、これでしばらく会えなくなるのかと思うと、まだまだ話は付きなかった。

はつは、自分があさに嫉妬していたことを打ち明けた。
あさにとっては寝耳に水だった。幼い時から、何でもそつ無くこなし、親からも可愛がられ、周囲からも優秀な娘だと褒められていたはつなのだから、おてんば娘の自分に嫉妬する理由など思いつかないからだ。

はつに言わせれば、あさは祖父・忠政(林与一)に特に目をかけられ、結婚前に新次郎から恋文を貰うなど幸せな幼少期を過ごした。結婚後も、立派な家の嫁となり、商売も常に上向きである。それが嫉妬の理由だったという。
しかし、今は全てを受け入れることができたという。あさが一人前になったのと同様に、自分の性根も変わったというのだ。心の底から今の暮らしで良いと思えるようになったし、あさの助けがなくても自信を持って生きていける。人が生きるということの本質がわかったような気がすると話した。

はつは、それぞれの生き方は変わってしまったが、これからが姉妹の本当の勝負の始まりだという。互いに精一杯幸せになれるように競い合おうと挑んだ。
負けず嫌いのあさは、絶対に負けないと意気込んだ。意気込みつつも、姉との別れが悲しかった。あさははつの胸で泣いた。

翌早朝、はつの家族が迎えに来た。まだ町が眠っている間に、人目につかないよう家財道具一式を持って和歌山へ旅立っていっ

時は流れて、大阪から神戸へ鉄道が開通した。
あさは九州の加野炭鉱で、女たちと一緒に炭だらけになって働いていた。あさはすっかり打ち解け、まるで母親のようにみなから慕われれていた。あさは大阪で見物した鉄道の話を聞かせ、あのように大きなものを動かす石炭の重要さを力説した。

さっきまで元気に働いていたあさだったが、急に気分が悪くなってしゃがみこんでしまった。
最近、いくら寝ても疲れが取れないのだという。
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NHK『あさが来た』第58回

今さらながら当ブログのデータベースのチューニングと記事のキャッシュ導入をしたので、少しでも表示が早くなるといいなと願う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第58回めの放送を見ましたよ。

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第10週『お姉ちゃんの旅立ち』

大阪最後の日、はつ(宮﨑あおい)は藍之助(南岐佐)を連れて、あさ(波瑠)の家へ泊まりに来た。

姉妹がゆっくりと気兼ねなくおしゃべりするのは、ふたりが結婚してから初めてのことだった。いくら話しても話題が尽きることはなかった。

藍之助のことを自分の息子のようにかわいがり、一緒に遊んでいた新次郎(玉木宏)だったが、亀助(三宅弘城)が大慌てでやって来るなり、急いで家を出て行ってしまった。亀助が三味線がどうのと騒ぎ立てるのを押しとどめ、理由を一切言わなかった。

三味線と聞いて、あさは師匠・美和(野々すみ花)が関係していると思った。新次郎が昨晩も遅くまで返ってこなかったのは、美和が関係していると睨んでいるのだ。美和は艶っぽい素敵な女性であり、自分は敵わないと愚痴を言った。
はつは、そんなあさを、半分からかい、半分慰めた。あさの愚痴は、美和への単なるヤキモチだと言って笑うのだ。一方で、あさも十分にきれいな女性になったと褒めた。襲名披露でめかしこんだあさはきれいだったと話してやった。
ただし、あさもはつも、夫から直接きれいだと言われたことは無かった。そのことをふたりで笑い飛ばすのだった。

その頃、美和は、新次郎の紹介で五代(ディーン・フジオカ)と会っていた。ただし、新次郎は用事があると言って、同席していなかった。
美和は、五代が大阪商人たちが気さくに集まって話せる場を欲しがっているということを知っていた。以前、大久保利通(柏原収史)の頼みで三味線を披露した時に、大久保と五代の話を聞いていたからだ。
それで美和は、自分が商人たちのサロンを作りたいと申し出るのだった。

あさは、はつに琴を弾いて欲しいと頼み、自分の琴を出してきた。
しかし、はつは断った。長い間弾いていないし、野良仕事で手も荒れてしまったので、琴を弾くことはできないというのだ。あさがどんなに頼んでも応じなかった。

そこへ、新次郎が大急ぎで帰ってきた。手には大きな荷物を抱えており、その風呂敷を解くと、はつの琴が収められていた。
はつの琴は、山王寺屋が倒産する時の金策のために売られてしまっていた。惣兵衛(柄本佑)はそのことを激しく後悔しており、取り戻すよう新次郎に頼んでいたのだ。新次郎は大阪中の楽器店を探しまわったが、なかなか見つからなかった。それが先ほど、町外れの店で売りに出ていると聞いて、すぐに買いに行ったのだという。
新次郎も、はつの琴の腕前の評判は知っていた。それで、どうしても聞いてみたかったのだと話した。

はつは、自分の大切な琴と再会できたことをたいそう喜んだ。あさとはつは琴の合奏をした。それはとてもよい演奏だった。
惣兵衛はこっそりと加野屋のそばまで来て、漏れ聞こえてくる音色を家の外から聞いた。惣兵衛も満足だった。

演奏を終え、琴を片付けた。部屋にははつと新次郎のふたりだけがいた。
はつは、琴を置いていこうとした。琴の値打ちは知っていて、それほど高価なものを無償で貰うわけにはいかないからだ。しかし、新次郎の熱心な説得で、やっとはつは応じた。

琴の一件が片付くと、はつは話題を変えた。
はつは新次郎に、なぜあさと結婚する気になったのか尋ねた。
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NHK『あさが来た』第57回

「はる」は「はる」でも、波瑠よりも黒木華が大好きなので、損保ジャパン日本興亜のCMに黒木華が出演してると知って小躍りした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第57回めの放送を見ましたよ。
損保ジャパン興亜 黒木華

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第10週『お姉ちゃんの旅立ち』

榮三郎(桐山照史)の八代目加野屋久左衛門・襲名披露が始まった。
正吉(近藤正臣)の命令であさ(波瑠)も襲名の列に並んだ。

女が襲名披露の場に出るなど非常識なことで、招待客たちは騒然とした。
そんな中、五代(ディーン・フジオカ)はあさは加野屋の立派な重役であり、何らおかしいことはないと声を上げ、他の者たちを恫喝した。新次郎(玉木宏)と仲の良い山屋与平(南条好輝)は、あさに向かって別嬪だと声をかけた。山屋の一言で、場の空気は明るく一変し、和気あいあいと式が始まった。

正吉は口上において、加野屋は三代将軍・家光の時代から250年に渡って米の商いや両替商で栄えてきたことを述べた。この伝統ある商家をまだ18歳の若さである榮三郎に任せることになった。後見人となる新次郎だけでなく、招待客らからの援助も必要だと訴えた。
さらに、正吉はあさのことも紹介し、新たに石炭の扱いも始めたことを説明した。加野屋は良いと思ったものは何でも取り入れていく家風であり、あさが女であることも、石炭に手を出すことも何らおかしなことではないと話した。

こうして、榮三郎の襲名披露は無事に終わった。

後片付けをしていたあさは、女中・うめ(友近)から、はつ(宮﨑あおい)が来ていたことを聞かされた。襲名披露の日だとは知らず、和歌山行きのことを報告しようと思って偶然訪ねてきたのだという。しかし、大事な日なので、物陰からあさの姿を見るだけで、帰ってしまったのだという。

しかも、うめに託した伝言によれば、はつは3日後に和歌山へ向けて旅立つという。あまりに急なことであり、もうはつと頻繁に会うことができなくなるかと思うと、あさはとても悲しくなった。

そのやり取りを聞いていた正吉は、はつが出発する前に泊まりに来てもらえば良いと提案した。
襲名披露を終えて肩の荷が下りた正吉は、妻・よの(風吹ジュン)と奈良へゆっくりと旅行に行くことに決めたのだという。九州の鉱山を購入する際、奈良の馴染みの豪商・玉利(笑福亭鶴瓶)に借金をしたが、それを返済する目処もついたからだ。
ちょうど正吉たちの旅立つ日が、はつの出発の前日に当たる。そこで、正吉たちに気兼ねなく、はつを招待すればよいと言うのだ。あさは喜んでそうすることにした。

はつが泊まりにくる前日、新次郎はいつもよりめかしこんで、楽しそうにどこかへ出かけていった。あさが行き先を訪ねても、男同士で飲んでくると言うばかりで、具体的な行き先や相手を話そうとはしなかった。あさは、新次郎が芸姑とお座敷遊びをするのだろうと拗ねてみせたが、新次郎は適当にごまかすばかりだった。

新次郎は、あさの嫁入り道具の琴に目をつけた。あさは鉱山の購入費用の助けにするため、嫁入り道具のほとんどを売ってしまったが、家から持ってきた琴だけは売らなかったのだ。
あさは、琴の思い出を語った。自分は琴の腕前は無かったが、姉・はつと一緒に琴を演奏するのが楽しかったのだという。その琴を手放してしまうと、姉との思い出まで手放してしまうような気がして売れなかったのだと説明した。

その夜、新次郎が会っていた相手は惣兵衛(柄本佑)だった。あさとはつと同じように、新次郎と惣兵衛も別れを惜しんでいたのだ。
惣兵衛は、新次郎と自分を比べ、自分の家が潰れてしまったことを嘆いた。一方、新次郎は、商家の若旦那をやっていた時よりも、今の惣兵衛の方が活き活きしていると指摘した。今の惣兵衛の方が幸せそうであり、何が本当に良いかはわからないものだと話した。

惣兵衛も新次郎も、惣兵衛が住んでいた山王寺屋跡をたまに見に行くことがあるという。立派だった屋敷は解体され、今は空き地になっているという。妙に広い土地の中に、井戸の跡だけがポツンとさみしげに残っているだけなのだ。
そんな話をしながら、惣兵衛ははつがその井戸に転落した時のことを思い出していた。あの時、自分がはつを助けに行ったとばかり思っていたが、実は自分の方こそがはつに救われたのかもしれないと思うのだった。あの時、はつを愛おしく思った気持ちと、彼女の屈託のない笑顔が今でもありありと思い出されるのだった。

ふたりは安酒場でしみじみと飲んでいた。
すると、そこの主人(桂文珍)が紅白のかまぼこを差し入れてくれた。ふたりが新たな門出に立っていると漏れ聞こえてきたので、その祝だという。二人は喜んだ。

惣兵衛は大阪に一つだけ心残りがあると打ち明けた。新次郎ならばそれを見つけられるかもしれないと言うのだ。

翌日、正吉とよのは奈良へ旅立っていった。
入れ替わりに、はつと息子・藍之助があさの家へ泊まりにきた。
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NHK『あさが来た』第56回

NHKオンデマンドが7周年記念で7日間限定で日替わりの無料配信などをやっており、たとえば12月2日の正午まで『あまちゃん特別編』(紅白歌合戦で放送されたもの)などを見ることができますよとお知らせする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第56回めの放送を見ましたよ。

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第10週『お姉ちゃんの旅立ち』

惣兵衛(柄本佑)は、和歌山に移住してみかんの栽培をすることを提案した。
しかし、大阪で両替商を復興することを夢見る菊(萬田久子)は応じなかった。そればかりか、惣兵衛(柄本佑)の人格を否定した。失敗したからといって大阪を逃げ出すような根性無しだから、店も潰したのだと言って詰った。

そんな菊に対して、いつも大人しいはつ(宮﨑あおい)が珍しく大声を出した。惣兵衛はそのような何じゃなくな男ではないと言って、はつは彼を弁護した。
確かに、昔は頼りないところもあったが、今では完全に人が変わっているという。太陽の下で毎日誰よりも懸命に働いている。彼は正直で優しい人物であり、ズルいことは考えず、家族思いである。そんな彼が、一家のためにと選んだ道なので、彼を信じて一緒に和歌山へ行こうと話した。

菊は家の外に飛び出した。
彼女も本心では惣兵衛を評価しており、彼に従うべきだと思っている。しかし、菊はプライドのせいで素直になれなかったのだ。後を追ってきた夫・栄達(辰巳琢郎)に本心を打ち明けた。栄達は菊に優しく声をかけ、彼女の本心を後押しした。

こうして、一家の和歌山へ移住が決まった。
はつは心が晴れやかになった。ある時期は、惣兵衛と結婚したことを後悔し、新次郎(玉木宏)と結ばれていたらどうなっていただろうかと考えたこともあったが、今はそんなことはどうでもよくなった。そのような迷いごとを考えていた自分を自嘲するのだった。

加野屋では、榮三郎(桐山照史)の襲名披露の準備が着々と進められていた。
しかし、榮三郎も完璧な人間ではない。正吉(近藤正臣)は、榮三郎の真面目さと、新次郎の人の良さと、あさの踏ん張りが合わさったらどんなに良かっただろうかと夢想するのだった。

そして、襲名披露の当日となった。

裏方として忙しく立ちまわっていたあさ(波瑠)は、姑・よの(風吹ジュン)に呼ばれた。部屋に行ってみると、豪華な留袖が用意されていた。それはよのが嫁入りの時に持ってきたものであり、加野屋の大事な場面で必ず着用したものだという。
よのは、その留袖を着て、あさが襲名披露へ参列するよう命じた。しかも、榮三郎らと並んで、披露側として出席しろというのだ。

あさはひどく驚いた。襲名披露に女が並ぶことなど、前代未聞のことだからだ。あさは自分が出席する道理はないと思った。
しかし、それは正吉の意向だという。しかも、榮三郎、新次郎、正吉の3人のためだと説得されると、あさには断る理由がなかった。
あさは念入りにめかしこみ、披露会場へ向かった。

あさが座敷に入ってくると、あまりの美しさに参列客達は息を呑んだ。
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NHK『あさが来た』第55回

かつきゆう<<うたの☆プリンスさまっ ♪>> Almore! 』(リンク先は駿河屋.jp)という薄い本の存在を知り、「それは俺か?」と思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第55回めの放送を見ましたよ。

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第10週『お姉ちゃんの旅立ち』

ある朝、正吉(近藤正臣)が突然隠居すると言いだした。

跡取りには、予てからの予定通り榮三郎(桐山照史)が指名された。彼は18歳になっていた。
新次郎(玉木宏)が後見人となることも当初の予定通りとされた。
大番頭・雁助には暖簾分けをして新しい店を持たせてやりたかったが、激動の時代を乗り切るために、もうしばらく店に残り榮三郎を助けることになった。
あさ(波瑠)も、頼りない榮三郎と新次郎の尻を叩いて、しっかり働かせるようにと正吉から言葉を送られた。

このことは、事前に妻・よの(風吹ジュン)と大番頭・雁助(山内圭哉)にだけ打ち明けられ、万事話がまとまっていた。正吉の決意は固く、誰も反対することはできなかった。

代替わりの際には、盛大に襲名披露を行うことがしきたりであり、盛大に行う必要がある。襲名披露宴の準備は、家の女たちが行うのが常である。代替わりするのだから、姑・よのではなく、あさが襲名披露の全てを取り仕切らなくてはならなくなった。

あさは、降って湧いた大役に困惑したが、むしろ緊張感を持って細かいことにまで気を配って準備を取り仕切った。
日取り、案内状、家の掃除、衣装、宴会の献立など、気を配ることは山ほどあった。あさは、昼は女たちと一緒に掃除などで体を動かし、夜は案内状や献立など頭を使う作業に明け暮れた。
いつもは倹約家のあさであったが、一家の大行事とあって、金に糸目をつけるようなことはなかった。

その頃、はつ(宮﨑あおい)の家では和歌山への移住が話されていた。

惣兵衛(柄本佑)が現地を見てきたところ、土は固く石だらけで、田んぼや畑には全く向いていない土地だったという。
ところが、現地の人々は山を切り開き、みかんなどの果物を育てていた。和歌山は海と山に囲まれており、黒潮に乗った暖かい風が吹き付けるという。そのおかげで気温が高く、みかんの栽培に向いているのだという。実際、惣兵衛が持ち帰ってきたみかんはとても甘くて美味しかった。

惣兵衛はみかん農家として再起を図ることを提案した。
しかし、伝統ある商家の跡取り娘として育った母・菊(萬田久子)は納得しなかった。あくまで大阪に残り、家を復興させることを主張し、話を聞こうとしなかった。

そんな菊に対して、いつもは従順で物静かなはつが、珍しく大きな声を出した。
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NHK『あさが来た』第54回

今日のギターレッスンでは、左手の余弦ミュートが甘いと指摘され、それを改善するための即席トレーニング・フレーズを宿題に出されたわけだけれど、実は地味な基礎練習が大好きで喜々として取り組むことを約束した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第54回めの放送を見ましたよ。

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第9週『炭坑の光』

働き過ぎたあさ(波瑠)が宿舎で昼寝をしていると、五代友厚(ディーン・フジオカ)がやって来た。大阪にいるはずの五代が現れるわけがないと思うあさは、夢か現かわからなかった。

五代は、自筆の絵を見せながらペンギンという鳥の話をした。ペンギンは、空を飛ぶことはできないが、海を素早く泳ぐことができ、魚を獲って食べる。しかし、海の中にはサメなどの危険でいっぱいである。ペンギンたちはなかなか海に潜ろうとはしない。
そんな時、勇気を持って一番最初に飛び込む個体のことを「ファースト・ペンギン」と呼ぶのだという。ファースト・ペンギンが飛び込んで、安全が確認されれば、他のペンギンたちも海に入るのだ。ファースト・ペンギンが危険を犯して挑戦することで、群れのみんなが助けられる。

あさは、まさにファースト・ペンギンのような女性だと話した。あさが危険を顧みずに挑戦することで、加野屋は大いに助けられている。五代の見たところ、実は加野屋は早晩潰れると思っていたそうだ。ところが、あさのおかげでその危機を脱した。
あさは、これからも恐れること無く、堂々と胸を張って正しいと思う方へ進めと応援した。

それだけ伝えると、五代は馬に飛び乗ってあっという間に帰って行った。枕崎の炭鉱に行く途中に、大急ぎであさにメッセージを伝えるために立ち寄り、再び先を急いだのだ。
あさはまだ寝ぼけていて、本当に五代が来たのかどうかわからなかった。しかし、手にはしっかりと、五代の描いたペンギンの絵を握っていた。

翌朝、あさは大阪に帰ることとなった。
帰る前に、鉱山の改革案に唯一反対しているサトシ(長塚圭史)と話し合いがしたかった。けれども、サトシは応じようとしない。
そこで、早朝、サトシの組が寝泊まりしている宿舎の前に立ち、彼が起きて聞いているかどうかはわからなかったが、一方的に話しかけた。自分がサトシに不愉快な思いをさせていることを詫びながらも、自分の改革案は鉱夫たちの生活を向上させるものに間違いはないと説明した。もう一度よく考えてくれるよう懇願した。

あさが立ち去りかけた時、中から「新次郎さんは元気ですか?」というサトシの声が聞こえてきた。あさは驚き、答えるべきか迷った。しかし、帰路を急ぐ亀助(三宅弘城)に促され、何も答えずに立ち去ったのだった。

大阪に帰って来たあさは、真っ先に新次郎(玉木宏)に会いに行った。約束よりも帰りが遅くなり、新次郎の三味線の会にも出席できなかったことを詫た。
しかし、新次郎はあさの言葉を遮った。新次郎が欲しかったのは、あさの謝罪の言葉ではなく、あさそのものだったのだ。
ふたりは仲睦まじく、久しぶりの夜を共にした。

その頃、行商に出て長らく留守にしていた惣兵衛(柄本佑)もはつ(宮﨑あおい)の元へ帰ってきた。再び失踪したものと思っていたはつは、嬉しい驚きでいっぱいになった。
惣兵衛は和歌山に行ってきたのだという。はつに土産としてみかんを持っていた。

あさが帰って来た翌朝、先に目を覚ましたあさは、幸せを噛み締めながら新次郎の寝顔を眺めた。
その時、急にサトシから新次郎の名が出たことが思い出され、妙な胸騒ぎを覚えるのだった。

そしてその朝、舅・正吉(近藤正臣)が、改まって家の者を集めた。
彼は、今日限りで隠居するというのだ。
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NHK『あさが来た』第53回

今年はJKとバンドをやってキャッキャしていたわけだけれど、来年はJDとバンドをやってルンルンできそうな目処が立って喜ばしく思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第53回めの放送を見ましたよ。
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第9週『炭坑の光』

はつ(宮﨑あおい)が加野屋に大きな漬物樽を持ってやって来た。はつの漬物はみんなの人気で、おすそ分けに来たのだ。
身重のはつを心配した新次郎(玉木宏)は、漬物樽を背負って家まで送っていった。

義理の兄妹ではあるが、一つ違っていれば夫婦になっていたはずのふたりである。互いにそのことを知っている。ふつうの義理兄妹とはどこか様子が違った。

新次郎は、他の誰にも言ったことは無いのだが、あさ(波瑠)が九州に行ったきりで寂しいことをふと打ち明けた。はつも、夫・惣兵衛(柄本佑)が行商に行ったまましばらく帰ってこず心細いことを打ち明けた。
新次郎は、自分たちふたりは配偶者に置いてけぼりを食らった点で共通しており、寂しい思いをしている似た者同士だと話した。

一方、はつは、もし自分たちが夫婦になっていたら、今ごろどうなっていただろうかと尋ねた。
同じことを考えていた新次郎は、それを悟られないように笑ってごまかし、話題を変えた。近所にある地蔵に、あさや惣兵衛が早く帰ってくることをお祈りしようと提案した。ふたり並んで手を合わせていたのだが、新次郎ははつのことが気になって、盗み見するのだった。

その夜は、三味線師匠・美和(野々すみ花)の家で浴衣の会が開かれた。新次郎はそこで演奏することが決まっており、あさもその日までには帰ってくると約束していた。しかし、あさの帰阪は叶わなかった。
新次郎はあさのいない寂しさを思いながら、三味線を弾いた。
はつも、夫・惣兵衛の帰りを待ちわびながら、寂しい夜を過ごしていた。

九州にいるあさも同じで、なかなか寝付けなかった。
それぞれがそれぞれに寂しい夜だった。

翌朝、あさはカズ(富田靖子)に声をかけられた。あさが眠そうで、疲れた顔をしているからだ。あさが鉱夫たちに混じって、人一倍働いているせいで体調を壊したのではないかと心配しているのだ。

カズは、あさに一度大阪に帰ることを提案した。夫にも会いたいだろうし、休息も必要だというのだ。
しかし、あさはそれを断った。自分の言いだした改革は始まったばかりで、自分だけがわがままを言って休むわけにはいかないというのだ。

あさの言葉を聞いた親方・治郎作(山崎銀之丞)は、あさのことを「バカ」と言って怒鳴りつけた。これまであさは鉱夫たちのことを第一に考えて一生懸命やってきた。ここであさが休暇を取ったからといって、誰もあさが自分勝手だとなじるものはいないというのだ。
治郎作の言い分は理にかなっていた。しかし、「バカ」と侮辱されたことにあさや亀助(三宅弘城)は腹を立てた。

それをとりなしたのはカズだった。
治郎作は元来口が悪いので、つい下品な言葉が出てしまうのだという。そして、彼の言う「バカ」というのは最上級の褒め言葉だと説明して弁護した。
続いてカズは、当の治郎作をどやしつけた。疲労困憊したあさのように、弱っている女に優しい言葉をかけられない男は腑抜けだと叱りつけた。

妻に怒鳴られて反省した治郎作は、か細い声でやっと「おおきに」と言うことができた。
その一言を発した後は、いつもの威勢のいい治郎作に戻り、あさへの感謝の言葉をまくし立てた。
あさの元気が自分の元気の源泉だと言うのだ。あさが働いている姿を見て、自分も負けないように働こうと思う。これまで色々な現場で働いてきたが、このような気持ちになったのは初めてなのだという。
さらに治郎作は、自分だけでなく他の大勢の鉱夫たちも同じ気持に違いないと言う。中には全くやる気のない鉱夫もいたが、あさが来てからは、そんな者でさえ一生懸命働くようになったという。しかも、その姿がとても楽しそうなのだ。全てあさのおかげだと深い感謝を述べた。

あさはとても嬉しく、涙ぐんだ。
そして、彼の勧め通り、まずは宿舎で横になることにした。

昼寝をしながら、あさは夢を見ていた。
自分は大阪で寝ており、新次郎が起こしに来たと思った。
しかし、目を覚まして見ると、そこにいたのは五代友厚(ディーン・フジオカ)だった。
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NHK『あさが来た』第52回

リック・ドムでもリック・ディアスでもリラックマでもなく、昨日の夜から奈良のJKガールズバンドRick Rackをヘビロテ中の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第52回めの放送を見ましたよ。

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第9週『炭坑の光』

九州の炭鉱で、あさ(波瑠)は鉱夫や女衆と共に炭だらけになり、率先して働いていた。京都の大商家で箱入り娘として育てられたあさは、貧しい庶民たちの気持ちがわかっていないと反省したのだ。共に働くことで、彼らの心境を理解しようと務めた。

それと平行して、あさは組頭ひとりひとりと話し合い、自分の改革案を受け入れてもらえるよう説得して回った。
初めは頑なだった組頭たちも、徐々にあさの熱意を受け入れるようになってきた。ついに、サトシ(長塚圭史)以外の組頭の心を開くことに成功した。

大多数の組頭の同意を得たことで、あさは改革案を実行した。
これまで鉱夫たちは組頭の仲介で物資を購入せねばならず、組頭の手数料の分だけ割高になっていた。そこで、あさは加野屋の売店を開き、鉱夫たちに格安で直接販売を行った。この試みは大成功で、鉱夫たちは喜んで直売所から物資を購入するようになった。価格も安く、鉱夫たちからも大歓迎された。

ただし、サトシと彼の組のものだけは直売所に顔を出さなかった。
あさは少々気がかりだった。

その頃、大阪のはつ(宮﨑あおい)にも気がかりなことがあった。
夫・惣兵衛(柄本佑)が行商にかこつけて、頻繁に家を空けるようになったのだ。過去に失踪した経緯があるため、はつはいつまた彼がいなくなるかと心配なのだ。はつが行かないでくれと懇願しても、惣兵衛は聞かずに出かけていった。

姑・菊(萬田久子)は惣兵衛を止めたり、はつに同情する様子を一切見せなかった。それどころか、惣兵衛はまたいつかいなくなるなどと言って、はつをますます心配させるのだった。

菊が家の外で気分転換をしていると、あさの姑・よの(風吹ジュン)が訪ねてきた。貧乏暮しを恥じる菊は、よのが来る度にこっそり隠れていたのだが、今日ばかりは逃げ隠れする前に見つかってしまった。菊はあきらめ、よのに調子を合わせて話を始めた。

ふたりの会話は、嫁と息子のことだった。よのは、菊に孫ができたことを羨んだ。一方の菊は、孫ができなくても家が栄えているだけでマシだなどと皮肉に答えた。
しかし、息子のことになると二人の意見は一致した。菊にとって息子・惣兵衛は、親の意向に反して和歌山で百姓になると言っていて気に入らない。よのにとって息子・新次郎(玉木宏)は仕事もせずに遊んでばかりいる。どちらも息子も親や家のことを顧みないという共通点を見つけたのだ。あまり仲の良くなかったはずのふたりが、いつしか意気投合していた。

新次郎は、周囲に対しては明るく振舞っていたが、妻・あさの不在をとてもさみしく思っていた。ふと、遠くにいるあさではなく、同じ大阪に住んでいる三味線師匠・美和(野々すみ花)のことを思ったりしてしまうのだった。

そんなある日、はつが家にやって来た。
新次郎とはつは久しぶりの対面だった。
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NHK『あさが来た』第51回

今日のまとめ記事を書き終わったら、某かわいこちゃんから教えてもらったかわいこちゃんバンドのCDを聴こうと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第51回めの放送を見ましたよ。
2015-11-25 20.52.49

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第9週『炭坑の光』

鉱山で働くあさ(波瑠)は少々心細くなった。つい、亀助(三宅弘城)に弱音を吐いてしまった。
自分も本当は、夫の世話をしたり、子供を育てたり、人並みの生活をしたいと思うことがあるという。なんでも自由にさせてくれる新次郎(玉木宏)に甘えてばかりで、自分は嫁として失格だと言うのだ。

亀助は、あさも人の子なのだから、そう思うのは当然だと同情した。そして、そこまで鉱山に一生懸命になることはないと慰めた。
しかし、あさは自分の弱音を笑ってごまかし、取り消した。自分の鉱山で働く鉱夫たちは自分の家族も同然で、今は彼らの生活を良くするために頑張りたいと決意を新たにするのだった。

あさは、組頭・サトシ(長塚圭史)の行動を観察した。彼は、他の組頭よりも鉱夫からのピンハネ額が多いと言われているからだ。
すると、彼はとても厳しく鉱夫たちに接していた。たとえば、前日の仕事で疲れきっている鉱夫に対しても、怒鳴りつけて叩き起こし、無理やり坑道に連れて行くのだ。
鉱夫は一度怠け癖がつくと真面目に働かなくなるし、鉱夫たちからなめられないためにも組頭は必要以上に厳しくしているのだという。
親方・治郎作(山崎銀之丞)もサトシは優秀な組頭でもあると認め、彼には一目置いていた。

それでも、あさは納得できなかった。鉱夫たちが虐げられているように思うからだ。
あさは鉱夫たちを集め、改革案を説明した。組頭を通さず、加野屋が直接賃金を払うようにするというのだ。それに加えて、働きの多い者にはそれに応じた褒美も出すと言う。それというのも、この炭鉱で働くことや、将来の生活に夢を持って貰いたいからだという。
組頭が鉱夫の賃金をピンハネすることはできなくなるが、それに見合うだけの手当を組頭に払うことも約束した。そうすれば、皆が平等に幸せになれるからだ。

しかし、サトシはその改革案に反対した。金持ちに騙されるなと言って、鉱夫たちを扇動した。
あさが言うような、全員が幸せになる理屈などないというのがサトシの言い分だった。その証拠に、鉱夫の賃金が多少上がったとしても、鉱山の所有者は加野屋のままである。このことは、金持ちである賀野屋が今後も弱者で貧しい鉱夫を支配する構図が変わらないことを意味する。あさは口では甘いことをほのめかすが、弱い立場の鉱夫をこき使って、さらに私腹を肥やすことが目的に他ならないと煽った。
そして、今まで鉱夫の面倒を見てきた自分と、新参者であるあさのどちらを信用するのかと鉱夫たちに迫り、自分の言うことを聞かなければひどい目に合わせると脅した。その脅迫に、鉱夫は抗うことができなかった。
一度はあさの言い分を取り込もうとした鉱夫たちだったが、一気にあさを見放した。

あさは、机上の学問だけではどうにもならい、現実の壁に突き当たってしまった。
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NHK『あさが来た』第50回

昨日、1997年生まれの女子とカラオケに言ったわけだけれど、彼女が「おっちゃんでも、この歌なら知ってるやろ?」と言って、『MajiでKoiする5秒前』(広末涼子, 1997)をいきなり歌ってくれたりして、思いっきり萌死にしそうになった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第50回めの放送を見ましたよ。

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第9週『炭坑の光』

九州の炭鉱にやって来たあさ(波瑠)は、亀助(三宅弘城)や支配人・宮部(梶原善)から問題の報告を受けた。

サトシ(長塚圭史)が頭を務める組だけ石炭の採掘量が少ないのだという。他の組からも、サトシ組だけ楽をして怠けていると文句が出ているらしい。

その話のついでに、あさは組頭と鉱夫の関係について説明を受けた。
組頭は、鉱夫の雇用や日常生活の世話を一手に引き受けている。鉱夫は採掘に使用する道具を自前で購入しなければならないが、それらの販売も組頭が仲介するのだという。それ以外の酒や日用品の購入も組頭を通して行う。鉱夫たちの給金の支払いも組頭が担当している。
組頭は、鉱夫の生活にとって権力を持っており、中には給金のピンはねをする者もいるという。
昔からのしきたりであり、炭鉱支配人の宮部であっても、鉱夫と組頭の関係に口出しすることはできないいのだという。

あさは、そのような炭坑のしきたりを問題視した。鉱夫の賃金のほとんどが道具や酒に変わるばかりか、組頭への上納金まで召し上げられるようでは、鉱夫の生活水準が向上しないからだ。

あさは、炭鉱の改革をすべく、支配人・宮部や親方・治郎作(山崎銀之丞)と相談した。
鉱夫の使用する道具や生活必需品は、加野屋が一括して仕入れ、鉱夫に安価で直接販売することを計画した。そうすることで、鉱夫が金を貯めることができるからだ。
また、組ごとの採掘量に応じて報奨金を支払うことも考えた。そうすることで、みながもっと頑張って働くようになると思うからだ。しかも、その報奨金は組頭を通さずに、鉱夫に直接支払うこととする。そうすれば、鉱夫がますます豊かになるからだ。

支配人・宮部と親方・治郎作は、あさの改革案に賛成しなかった。
古くからのしきたりを変えることは鉱山に混乱を招く。特に、組頭の仕事を奪うことがより大きな問題を引き起こすというのだ。
あさは、このふたりすら納得させることができなかった。

親方の妻・カズ(富田靖子)は、茶の準備をするために、たまたまそばで聞いていた。
あさが鉱夫の生活向上を第一に考えてくれることを嬉しく思った。しかし、治郎作の手前、おおっぴらに賛成することはできなかった。また、あさの考えには落ち度もあることがわかった。

カズは、後にあさにこっそりと話をした。
炭鉱の組頭たちは、男気があると同時に切れ者なので、誰も逆らうことができない。それは、炭鉱の所有者でも同じだろうと言う。
また、あさは鉱夫の本当の心境をわかっていないというのだ。炭鉱での作業は危険で、常に死と隣り合わせだ。そのため、彼らは太く短く生きることを信条としている。その日の酒さえ手に入れば、それ以上のものはいらないのだという。生活を向上させたいというあさの気持ちは嬉しいが、鉱夫たちには想像もつかない話だろうと言うのだった。
あさは、ますます改革が難しいと思い知った。

その頃、大阪の惣兵衛(柄本佑)とはつ(宮﨑あおい)は、和歌山への移住を家族に打ち明けていた。
しかし、母・菊(萬田久子)は断固として受け入れなかった。彼女は、いつの日か大阪で山王寺屋を復興させることを夢見ており、和歌山へは行きたくないというのだ。ましてや、和歌山に移住することは、百姓として一生を終えることを意味しており、それに我慢がならないのである。菊には、先祖代々の屋号を守るという矜持と決意があった。
ついには、そもそも惣兵衛が百姓に甘んじるような性根の持ち主だから、山王寺屋が潰れたのだと詰った。

ついに惣兵衛が激昂して怒鳴ると、菊は自分を刺せと挑発した。知らない土地で死ぬくらいなら、大阪で視察されたほうがマシだと言うのだ。

惣兵衛は我慢がならなくなり、外へ飛び出した。
はつが追いついた頃には、惣兵衛は落ち着きを取り戻していた。そして、これまで自分が菊の言いなりになってばかりだったのが良くなかったと反省を述べた。今回は言いなりになるわけにはいかず、なんとかしてみせると決意を新たにするのだった。

九州では、あさが思いつめていた。
九州で唯一気心の知れた亀助に何かを打ち明けようとしていた。
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