連ドラ「だんだん」 第20回 (10/21)

昨日の記事のために
「自他共に認めるほど『継続は力なり』というフレーズが大嫌いなのに、いまや『継続は力なり』と自分に言い聞かせるしかできない当方が、『だんだん』の19回目の放送を見ましたよ。」
というマクラを用意したのだけれど、さすがに言い過ぎかもしれないと思って取り下げたのだが、一晩たって、取り下げなければよかったと思い直した当方が、「だんだん」の20回目の放送を見ましたよ。

18年ぶりに、離れ離れになった家族が一同に会する。忠(吉田栄作)の新旧妻が対面したり、めぐみ(三倉茉奈)と義母(鈴木砂羽)が絆を確かめ合ったり、のぞみ(三倉佳奈)が舞妓になったのは自分の背中を見て育ったからであると真喜子(石田ひかり)が弁護したり、再度の別れの前にめぐみとのぞみが二人っきりで散歩に出かけて「赤いスイートピー」を合唱したり。

離散した家族の「感激の再会」という盛り上げもなければ、新旧家族の「火花を散らした対決」といった葛藤もなければ、周囲の家族がおせっかいを焼いて「話をややこしくする」というストーリーの奥行きもなく、何をどう見て面白がってあげればよいものか。

忠とのぞみが、どういうわけか散歩して橋の上で話をしている。そこにタクシーが通りがかって、めぐみと真喜子が下りてくる。電話で話をしていたときには、そんなところで待ち合わせをする約束をしていたわけでもないのに、なんなんだその偶然は?まぁ、ドラマだから劇的な場所での再会というのも許す。しかし、せっかく劇的な舞台を用意したのに、とんでもなく素っ気無い邂逅。開いた口がふさがらなかった。
今まで化粧っけのなかっためぐみの義母が、口紅を引く。芸妓であり、夫の前妻である真喜子への無言の対決姿勢かとも思えたのであるが、今日の放送では特にそこが掘り下げられたわけでもない。思わせぶりな脚本を書いたなら、ちゃんとそれを膨らませて欲しい。
昨日の放送に引き続き不機嫌な異母弟は、今日も不機嫌さを引きずっていた。しかし、これが何の布石なのかさっぱり伝わってこない。そうやって視聴者の裏をかくつもりなら大喝采なのだが、そこまで期待をもって大丈夫なのか不安になっている。

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