NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第13回

8:15から放送されていた頃は、月曜の朝はマクドナルドで朝食を摂りながらケータイワンセグで見ることができていたのだが、放送時刻が8:00に変更になったおかげでちょうど移動時間にあたりリアルタイムで見ることができなくなってしまった当方が、HDレコーダーを使って NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第13回めの放送を見ましたよ。

昭和35年秋。

水木しげること村井茂(向井理)は、東京都調布市で貸本漫画家としてデビューから3年を数えていたが、貧乏な暮らしをしていた。
そこへ両親(風間杜夫、竹下景子)が尋ねてきて、見合いをするよう勧める。39歳になっても自分が貧乏であること、また仕事だけに集中したいことなどから、茂は見合いに気乗りがしない。
しかし、腹を立てた母が承諾するまで帰らないと言い張るのに根負けし、ついに茂は年明けに見合いすることに同意する。

茂が戦争で左腕を失ったことに関して、一応先方に説明はしてある。しかし、相手を驚かせすぎないように、見合い当日は必ず義手を付けて来るようにと母は念を押し、今日のところは茂のもとを去った。
一人になった茂は、自分が復員した当時のことを思い出した。茂の怪我を知った母は、一週間もの間、自分の左手を三角巾で吊り、茂の不自由さを自分でも体験してみたという。そんな母の愛情に感じ入ったのか、茂は押し入れの奥にしまわれていた義手を取り出し、少しだけ見合いにも前向きになった。

その頃、島根県安来の布美枝(松下奈緒)は、漫画雑誌で最近の動向を勉強していた。
彼女自身は、少女向けの可愛らしくて温かい気持ちになる漫画がお気に入りであった。そして、まだ見ぬ水木しげるは、どのような漫画を書くのだろうかと想像をふくらませるのであった。


今日は、水木しげるにスポットライトがあたり、ヒロインは申し訳程度の出番しかなかった。
むしろ、松下奈緒が全く出なくても問題の無い展開だったのだが、必ずヒロインは登場しなくてはならないというシバリでもあるんだろうか、っつー感じ。

で、ヒロインが出なくても、とても良くできた放送だった。
隙のないシナリオと俳優陣の演技で、目が離せない状態でした。そして、たった15分で終わってしまうのが残念でならないぐらい、濃厚な回でした。

特に、水木しげると母との親子関係がとても良いデキでした。
息子の見合いをギャーギャー言いながら推し進めようとする自分かってな母親に見えていたのですが、その内面では深く息子のことを愛しているのだとよくわかるシナリオです。
で、その感情を内に秘め、表面上は肝っ玉母さんであるという女性を、三択の女王・竹下景子が上手く演じていました。少々涙腺のゆるい人なら、朝から涙が出てもおかしくないぐらいでした。

そして、単にお涙頂戴だけではなく、横で父役・風間杜夫が三枚目の演技でクスクスと笑わせてくれる展開です。
油断してみていると、本当に目頭と腹筋がやばくなりそうなドラマです。

明日から僕は、正座しながら見るかもしらん。
それくらい敬意を払ってもいい。

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