NHK『ゲゲゲの女房』第46回

 商店街の噂好きの奥さん連中を演じている東てる美のことを東ちづると勘違いしていて、「ホリプロ所属の東ちづるは当方好みの造作だったのに、ずいぶん顔が変わっちゃったなぁ」とびっくりしていたのだが、他人だとわかって腑に落ちた当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第46回めの放送を見ましたよ。

* * *

「父の上京」
 こみち書房での茂(向井理)のサイン会開催が本決まりになった。しかし、開催まで2日しかないため、集客の工夫が必要である。布美枝(松下奈緒)は、以前に少年戦記の会・会報を作った時のガリ版道具を出してきて、自前でチラシを作ることになった。それを商店街中に配って宣伝するのだ。

 帰り際、美智子(松坂慶子)は茂の左腕について、切り出しにくそうに質問する。自分の夫(光石研)も戦争で苦労し、茂の漫画を読んで共感していたことを打ち明ける。

 布美枝と茂は一緒にチラシを作成しているうちに、前日夜の喧嘩(実家に見栄を張っていることで言い争い)がウヤムヤになり、自然と仲直りしていた。そして、失恋した小林(鈴木裕樹)を元気付けるためにわざわざサイン会を開催するなど、美智子はどうして彼ひとりにそこまで肩入れするのだろうかと、ふたりで不思議に思うのだった。

 土曜日の午後。いよいよサイン会が始まった。
 商店街の奥さん連中(東てる美ほか)が宣伝に協力してくれたおかげで、町中がチラシでいっぱいになった。しかし、客の出足は鈍く、少々心配になり始める関係者。そこへ、美智子の夫がひやかしに来た。ニヒルで失敬な態度のまま、茂の戦記物について話し始めようとする。しかし、美智子や自分の母(佐々木すみ江)が近寄ってくると、きまり悪そうに話の途中で立ち去ってしまった。

 いよいよ布美枝の父・源兵衛(大杉漣)が家にやって来た。サイン会があると言って、布美枝は彼を商店街へ連れ出す。町中に貼られた宣伝チラシを見て源兵衛は少し気を良くする。会場はサクラが集められたのか、行列ができていた。それを見て、源兵はますます気を良くするのであった。

 源兵衛らが店の中で茶を飲んでいると、三海社の社長・深沢(村上弘明)が突然姿を現した。源兵衛は自己紹介もせずに、飛びついて新刊の評判を聞く。深沢は、子供に受けるような楽しい本ではないので売れるのに時間がかかる。しかし、茂の漫画の才能は突出しており、将来的には高い評価を得るに違いないと太鼓判を押すのであった。

 それを聞いて、大喜びする源兵衛であった。

* * *


 茂の仕事ぶりを見に来た源兵衛だったが、サイン会盛況の様子を見て満足。一同一安心という展開であった。

 しかし、サイン会の客はサクラのようだし(放送の中ではセリフでほのめかされているだけで、本当にサクラかどうかはぼやかされていた)、開催理由のひとつの柱である小林青年もまだ姿を見せていない。放送の最後も明るい雰囲気で終わったので、これはどう考えても、明日ひとつやふたつの波乱は起きるフラグが立ってる。

 きっと、サイン会に並んでいる人々が「ところで、水木しげるって誰?知ってる?」「いや、知らない・・・。」「なんかあの、気持ち悪い絵を描く人でしょ」「全然列が進まないね。もう帰ろうか」なんて口走り、一気に閑古鳥。それを見た源兵衛がこれはどうなっていると爆発ってパターンか?

 そこへ、電信柱の影から様子を伺う小林青年が発見され、店に連行される。なんだかんだで、小林が茂の漫画を熱く語りだし、それを聞いた源兵衛が茂は大丈夫と信じ、夫婦の危機は去るって感じか。一方、小林の失恋に対しては、源兵衛がなにやら大人の知恵を授け、茂も同意し、立ち直るという、そんな展開だろうか。

 いずれにせよ、明日金曜日は波乱、土曜日に大団円、そういう流れだな、うん。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です