NHK『ゲゲゲの女房』第47回

 朝ドラ『だんだん』(マナカナ主演)のまとめ記事の時は、朝の放送を見て、さらにビデオを1-2回見直しながら書いていた。それに比べて、本作は朝の放送を見ながらメモを取っておけば、その後15分位でまとめ記事が書き上がる。要するに、ストーリーがスラスラと頭に入ってくるということであり、そういう面でもこのドラマは良くできていると思う当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第47回めの放送を見ましたよ。

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「父の上京」
 サイン会の客足が伸びた。布美枝(松下奈緒)は、手持ち無沙汰になった源兵衛(大杉漣)を連れて商店街へ散歩に出かけた。すると、小林(鈴木裕樹)と出くわした。決まりが悪くて逃げ出す小林とそれを追いかける布美枝。源兵衛は喫茶店で待つことになった。

 小林は、失恋した自分にみんなが親切でいろいろやっているつもりかもしれないが、自分はますます惨めな気分になるだけだと訴える。それに対して布美枝は、小さい時からの身長コンプレックスや内気な性格のことになぞらえ、小林のことを人事だとは思えないのだと言い聞かせる。しかし、小林の心を解きほぐすことはできなかった。

 源兵衛の待つ喫茶店に、質屋の主人(徳井優)がサイン会の帰りに立ち寄った。茂(向井理)が質屋の常連であることや、サイン会には貸本無料券が貰えるのを目当てで出かけたことなどを大声で話し始める。それを耳にした源兵衛は激怒してこみち書房へとって帰した。

 源兵衛と前後して、布美枝もこみち書房へ戻ってきた。源兵衛は、一同がグルになって茂が売れっ子のように見せかけたのだと言って騒ぎ立てている。一生懸命働いて貧乏なのは仕方ないと思うが、見栄を張って取り繕おうとした態度が何よりも気に入らないのだと怒鳴り散らす。美智子(松坂慶子)らは、自分たちが勝手に盛り上げただけで茂は何も知らなかったのだと擁護するが、源兵衛は聞く耳を持たない。

 源兵衛の怒りに頭を下げるばかりの布美枝であったが、茂のことを小賢しい男だと愚弄するのを聞いて、ついに我慢ができなくなった。普段の茂が全身全霊をかけて漫画に打ち込んでいること、妻である自分だからこそ誰よりもよくそれを知っていること、そして、表層的な部分のみで茂を判断しないで欲しいと涙ながらに父に反論する。それを聞いて、源兵衛は言葉を失う。

 源兵衛と和解しかけたとき、小林が姿を現す。美智子に対して、親でもないのにいちいち世話を焼かれたり、心配されたりするのは大きなお世話なのだと爆発する。それに対して、美智子の息子は終戦間際に腸チフスで亡くなっていることが明かされる。ちょうど小林と同じくらいの歳であり、どうしても亡き息子の姿を小林に重ねてしまうのだという。

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 サイン会の客がサクラだということはやっぱりバレましたね。そして源兵衛爆発というのは既定路線。どうやって和解するのかと思っていましたが、布美枝の涙ながらの「夫婦ですから!」にホロリと来て収まるという筋書きでした。ただし、源兵衛が落ち着いたのは明確には示されておらず、表情の芝居で表現されただけです。和解の決め台詞が出そうな瞬間に、小林青年が登場してシーンが展開するというもどかしい演出。もどかしいのだけれど、連続ドラマとして先が気になるようにひっぱる手法としては理解できますし、とりあえず表情だけは見せているので、イヤミじゃない程度にうまく作られています。うなった。

 ラストは、美智子の亡き息子の真相。とても湿っぽいラストで、これから家を出ようと言う人々の出鼻をくじく事請け合い。しかし、あれですな。なんとなく松坂慶子は大根かと思っていた当方ですが、彼女の泣き崩れる芝居に思わずもらい泣きしてしまった。やっぱ、往年の女優さんはスゲェやってことで。

 死んだ息子の姿を他人に重ねるっつーのは古臭いプロットではあるけれど、将来を有望視されていたプロボクサーが傷害事件で引退し、離婚することになって双子を夫婦で一人ずつ引取り、その過去を娘には20年近く隠したままシジミ漁師になり、運命のイタズラで生き別れの双子が再会し、人生に行き詰まってしまった娘やグレた息子を勇気づけるために激しいトレーニングの末、もう一度だけリングに上がることにし、ボコボコに殴られるんだけれど家族一同感動の涙を流すとかいう、昔僕が見ていた朝ドラに比べたら、全然良い。

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