今日の朝ごはんは、アピタ精華台店の「肉のげんさん」(三元フード株式会社)で買ったビーフコロッケ(5コ入り150円)であり、「チョーうまい、冷えてもうまい、よそでコロッケもう買うまい」と朝からラップ風につぶやいている当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第56回めの放送を見ましたよ。
「こんにちは赤ちゃん」
中森(中村靖日)が、1年半暮らした下宿を引き払って出て行った。
布美枝(松下奈緒)は金のことが相変わらず心配で、いまだに茂(向井理)へ妊娠のことを報告できないでいる。
商店街に出かけてみると、化粧クリームのセールスレディ経由で、布美枝の妊娠が知れ渡っていた。街の人々はとても喜んでくれた。
しかし、美智子(松坂慶子)だけは、布美枝の様子がおかしいことに気づいた。全てを打ち明ける布美枝に対して、親身に話を聞いてくれた。そして、茂は何も知らないから子どもに対して冷たい態度をとるのだ、本来心が大きい人だから妊娠を知れば喜ぶだろう、一人で抱え込まないで二人で相談することが先決だ、などとアドバイスをして励ますのだった。
布美枝が家にたどり着くと、東京赤羽に住む姉・暁子(飯沼千恵子)からハガキが来ていた。息子が剣道大会で優勝したお祝いをするので家に遊びに来いという招待状だった。茂も招待されているので一緒に行こうと誘うが、茂は行きたがらない。しかし、布美枝がいつになく深刻な顔をしているのに気づき、ただならぬ雰囲気を察するのだった。姉に報告したいことがあるので、茂にも一緒に来て欲しいと言うのだ。
布美枝はついに妊娠を打ち明けた。
それを聞いた茂は、放心し、困った顔でため息をついた。子育ては大変なことだと言うだけで、少しも喜ぶ素振りを見せなかった。
その夜、茂は徹夜で仕事を続け、以後、夫婦の会話は一つもなかった。
翌日、布美枝は一人で姉のところへ出かけ、向こうに泊まってくることになった。出掛けに仕事部屋の外から声をかけるが、茂は気のない返事を返すだけだった。
姉の家では、夫婦仲はもちろん、親子の仲も良かった。その楽しそうで裕福な家庭を見ていると、自分の家がどんなに寂しい環境なのだろうかと悲しくなる布美枝であった。
下宿人の中森は、しわくちゃの封筒で、滞納家賃の一部を支払って出ていきました。その額 6,000円と家計簿に記されていました。昨日の放送では、彼の妻子は食費を最低限まで切り詰めて、1日200円で食っていると言っていました。つまり、中森が置いていったのは、彼の妻子のちょうど1ヶ月分の食費。彼の家族は最低限の食事をするのが精一杯で、衣料品も満足に買えないそうです。子どもを高校にやるために、ついに漫画家を辞めて働きに出ることになったのです。
去っていく中森が明るく振舞うという脚本に、見ていて切なくなるアバンタイトルでした。
中森が出ていったことで、2階の部屋が空きました。布美枝はそこを早速使い始めました。当初、この家にやって来たときに2階に自分の嫁入り道具をしまっていたのですが、直後に中森が住むことになり、それらの道具は1階の居間に設置されていました(祖母の遺影など)。
結婚から1年半、やっと家の中で夫婦ふたりだけの生活が始まると思い、2階に布団も並べました。しかし、妊娠報告によるすれ違いで、布美枝は一人ぼっちの寝室で眠れない夜を過ごしました。見ていて切なくなるシーンでした。