NHK『ゲゲゲの女房』第117回

 この記事をアップしたら即座に家を出て空港に行かなくてはならず、少々焦っている当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第117回めの放送を見ましたよ。

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「妖怪いそがし」

 5月の連休の朝。
 茂(向井理)の両親はすっかり調布に住み着いてしまった。医者にはなんともないと言われたが、茂の母(竹下景子)は心臓が悪いと言っている。自分がいなくなってもいいように、夫・修平(風間杜夫)に厳しく家事を仕込んでいる。

 11時頃、寝坊した藍子(菊池和澄)は布美枝(松下奈緒)が起こしてくれなかったことに文句をいう。今日は10時に友達と待ち合わせて、揃いの文房具を買いに行く約束をしていたのだ。遅刻したせいで、藍子は置いて行かれてしまった。
 布美枝は、間に合うように一度は起こしに入ったのだ。しかし、「子どもは好きなだけ寝かせておく」ことを教育方針としている茂に注意され、布美枝は従ってしまったのだ。

 藍子はすっかりへそを曲げてしまった。明日、一家でデパートに行くから、そこで新しい文房具を買ってやるとなだめても聞く耳を持たない。藍子は布美枝だけではなく、茂への不満もぶちまける。デパートに行っても父はケチで何も買ってくれない、子供の寝坊を推奨するなど社会では認められないなど、不満は次々に出てくるのだった。
 普段はおとなしい藍子がどうしてそこまで機嫌が悪いのか、布美枝はいまだ理由を掴みかねていた。

 布美枝が商店街に買い物にいくと、義母から使いを命じられた義父に出くわした。浮世離れして、話の面白い義父は商店街の人気ものになっていた。どこに行っても人々から声をかけられる。その様子に、布美枝はびっくりするのだった。

 一方、布美枝の落ち込んだ様子に気づいた義父は、彼女を喫茶店に誘って話を聞いてやることにした。子供たちとの接し方に戸惑っていると、正直に打ち明ける布美枝。藍子の反抗的な態度と、喜子(松本春姫)の世間離れした性格が悩みの種なのである。
 義父・修平は、喜子にかんしては心配がないという。小さい時の茂は喜子にそっくりで、自分の興味を最優先し、何の役にも立たないことばかりするおかしな子だった。しかし、人と違うことをしていたことが、今の独特な漫画に繋がっている。何がどのように好転するかわからないから、気にしなくて良いと励ますのだった。

 家に帰ると、藍子の機嫌が良かった。寝坊した藍子の分まで、友達が揃いのペンを買ってきてくれたというのだ。これから友達の家へ受け取りに行くという。明るさを取り戻した様子に、布美枝と修平はひと安心するのだった。

 ところが、連休明けの家庭訪問は不穏な始まり方だった。藍子の担任(堀内敬子)は、藍子の遅刻癖を気にしている。村井家では何かおかしな教育方針を取っているのではないかと探りを入れてきた。しかし、布美枝は、茂が子供を好きなだけ寝かせておくなどといったことは言わず、心当たりはないと言った。
 その返事を聞いて、担任が思い至った仮説は、藍子は学校が好きではないということだった。

* * *

 布美枝のふたりの娘、藍子と喜子。姉・藍子は布美枝に似て、内弁慶で落ち込みやすい性格。妹・喜子は茂に似て、飄々としていて自然体という性格付けのようだ。

 布美枝は小さい頃(なお、布美枝の子供時代と藍子の子役は同じ菊池和澄だ)、背の高さをからかわれていた。それに言い返すことができず落ち込んでばかりいたのだが、気丈な祖母(野際陽子)の励ましなどもあって、克服していく。
 藍子に関しても、同じことが起きるんだろうな、と思う。布美枝は娘をどう扱って良いのかわからずにいる。その代わりに、藍子と同居している祖母・絹代(竹下景子)がうまく立ちまわるという展開ではないだろうか。本筋にあまり関係なさそうなのに、絹代がしきりに「心臓が悪い」と言って妙に画面に登場するのは、藍子と絡めるための地ならしのように思える。なお、これまで僕の記憶している範囲では、絹代と藍子が一緒のシーンはほとんどない(喜子と絹代はあった。一緒に風船をふくらませたり)。

 喜子の方は、本文中にも書いたとおり、茂の小さい頃そっくりである。祖父・修平の指導の元(?)、どんどん変な子供になっていくことでしょう。:)

【後記】
余裕を持って書き終わった。慌てることなく出発できそうだ。

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