NHK『カーネーション』第10回

昨日、10日にリニューアル・オープンしたばかりのNHKスタジオパークを見学してきた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第10回目の放送を見ましたよ。

* * *

第2週「運命を開く」

神戸の伯父・松坂正一(田中隆三)が訪ねてきた理由は、小原一家が苦労していないか様子を見ることだった。糸子(尾野真千子)の父・善作(小林薫)は、元々は松坂家に出入りする呉服屋の番頭であった。いつしか、千代(麻生祐未)と恋に落ちて、駆け落ち同然で結婚してしまったのだ。そのような経緯もあり、神戸の母方の実家では小原一家の経済問題等をいつも心配しているのだ。

松坂家の人間を苦手としている善作は、すでに逃げ出してしまっている。残された千代は、あまり正直に言っても話がややこしくなるので、適当にはぐらかして正一を帰してしまった。

ところが、正一が帰路につく途中、町の人間から糸子がパッチ店で働いているという噂を聞いた。調べに行ってみると、本当のことだった。正一は糸子を連れて、家に戻ってきた。

正一は、小原家の家計が苦しく、善作の命令で糸子が働きに出されているのではないかと疑ってかかった。ところが、善作はまったく知らないことだった。
糸子は、もう隠していても仕方のないことだと、全てを打ち明けた。自分の意思でパッチ店に出入りしていること、金はもらっていないこと、純粋にミシンを触りたいことが理由だということを説明した。しかし、一同には糸子の気持ちがよく分からなかった。

特に、善作は糸子がパッチ店に出入りすることが気に入らない。苦しい経済状況の中から学費を捻出しているのに、それをないがしろにされているような気がするのだ。
糸子がついに学校をやめてパッチ店で働きたいと申し出ると、善作は激怒した。糸子は蹴られて、顔に痣ができた。それでもめげずに、糸子は時を変えて何度も頭を下げた。しかし、その度に善作は怒り狂い、湯のみを投げつけられたり、酒を浴びせかけられたりした。善作は態度を変えようとしなかったが、糸子も粘り続けた。

そういうことが何日か続く間、糸子は桝谷パッチ店に顔を出すことができなくなった。心配になった店主(トミーズ雅)は妻と一緒に、糸子の家へさり気なく様子を見に来るようになった。糸子はその事に気付いていたが、顔を合わせにくく、隠れてばかりだった。

* * *

続きを読む