ハート田チーム: 幼女と遊ぶ

休日の夕方、特に何もすることもなく、「スーパーでビールでも買ってきて、早い時間から飲みまくるか」というプランを立てた。歩いて5分のスーパーまで出かけ、予定通りビールを買い、買い物袋をぶら下げてのろのろと帰ってきた。

僕のアパートの前では、5-6歳くらいの女の子がふたり遊んでいた。彼女らは僕の方をジロジロと、遠慮もなく観察している。
確かに僕は、平和な住宅街には似つかわしくない風貌をしている。近所の人々から、職業不詳の不審者だと思われていやしないかと、いつもビクビクしながら暮らしている。小さな女の子の半径3m以内に近づいたら、それだけで通報されるのではないかと思い、幼女がいたらなるべく離れて歩くようにするなどの配慮もしている。考え過ぎかもしれないが。

幼女ふたりは、僕が玄関に近づくまでじっと見ていた。僕がドアの鍵を開けて、家に入ろうとすると、にわかに
「ただ!ただ!」
と騒ぎ出した。

文字にするとわかりにくいが、もう少し正確に表記するなら、
「”た”だ! “た”だ!」
という感じ。なんだよ、「た」って?
「た」に妙にこだわる謎の幼女に声をかけられるなんて、自分が吉田戦車の不条理マンガの世界に紛れ込んでしまったかのような錯覚を覚えた。

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『コドモのコドモ』

オトナのための性教育ビデオですかね、これは。

小学5年生の女の子(甘利はるな)が、妊娠・出産するというお話。
父親は、幼なじみで同級生の男の子(川村悠椰)。性に関する知識を全く持っていなかったふたりが、わけもわからず遊びの延長上で性交して妊娠するという流れ。あまりにあまりな設定だが、小学5年生ならば初潮・精通も終わっていて不思議ではない年頃なので、生物学的にはアリなお話だろう。
妊娠の事実はクラスメイトたちには知られることとなったが、大人達には一切秘密にされた。それでも胎児は時間と共に成長していき、主人公は破水してしまう。大人達の助けなしに小学生たちだけで出産に挑む。それもどうかというストーリーだが、駅のトイレで一人で出産してそのまま乳児を遺棄するというニュースもたまに聞こえてきたりするので(あんまりいいたとええじゃないけど)、まぁアリっちゃアリなお話しなのかもしれない。

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NHK『カーネーション』第6回

「俺のライバルは『5分でカーネーション』というネットで見れちゃう公式ダイジェスト映像だ(第1週)」とひとりごちている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第6回目の放送を見ましたよ。

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第1週「あこがれ」

糸子(二宮星)は、神戸の祖母(十朱幸代)からもらったドレスを近所のおばさん連中に見せびらかした。おばさん達は初めて目にする派手なドレスをからかいながらも、とてもきれいだと褒めてもくれた。
隣の履物屋の女将が、洋服の一種だといってアッパッパ(近畿地方の方言で、木綿製の簡易なワンピース。Wikipediaで調べる)を見せてくれた。そのアッパッパは自作の物だと言い、糸子にも自分で縫ってみるよう勧めた。

早速家に帰った糸子は、祖母(正司照枝)に余り布を見せてもらった。地肌にあう生地、羽織にあう生地など、素材の違いを簡単に教えてもらった。糸子は、生まれて初めて、生地が面白いものだと思った。

糸子は、さらしの生地をもらった。それは古くて黄ばんだものだったが、初めての布地がうれしくて、熱中して縫い物を始めた。母(麻生祐未)に声をかけられても聞こえず、食事も睡眠もそっちのけで、アッパッパの作製にのめり込んだ。

多少の難点はあったが、初めてのアッパッパが完成した。自分で着用し家族に披露したところ、みんながたいそう褒めてくれた。父(小林薫)も、将来有望だ、店の着物も糸子に縫わせよう、などと大はしゃぎであった。
糸子は嬉しかった。それからは、男子と喧嘩することもめっきりなくなり、学校が終わるや否や帰宅し、裁縫に明け暮れた。

しかし、ひとつだけ不満だったのは、岸和田のあたりでは洋服を着る人がまだほとんどいなかったことである。

昭和2年(1927年)。
糸子(尾野真千子)は成長し、女学生になっていた。ただし、おてんばなところは相変わらずだった。朝寝坊をし、台所で立ちながら飯をかっこみ、猛ダッシュで学校に向かった。

けれども、ひとつだけ変わったことがある。だんじりは今でも大好きだが、「大工方になりたい」とはもう思わないようになっていた。

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