NHK『カーネーション』第19回

楽しそうにミシンを操作する糸子を見ていたら自分でもやってみたくなり、数千円の安いミシンなら買って遊ぶのもアリだと思い始めた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第19回目の放送を見ましたよ。

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第4週「誇り」

昭和5年(1930年)、晩夏。
糸子(尾野真千子)はパッチ店を解雇された。
店主の桝谷(トミーズ雅)の言い分は、不況で資金繰りが悪化し、人件費を削減しなくてはならないというものだった。糸子の能力は認めているものの、糸子以外に辞めさせられる人員はいないと言う。男は家族を養うために仕事を失うわけにはいかない。女の糸子に辞めてもらうしかないと正直に告げた。
糸子は、桝谷や他の職人たちが悪いのではない。不況という現象のせいだと自分を言い聞かせ、解雇を受け入れた。

糸子の家族は突然のことに驚いた。ただし、同情してくれたのは母・千代(麻生祐未)だけだった。

父・善作(小林薫)は、糸子に学校を辞めさせてパッチ店に行かせた本当の理由を正直に打ち明けはじめた。端的に言って、カネのためだった。小原家の家計は火の車なのだ。糸子の学費が浮いた分で、次女(柳生みゆ)を学校に行かせることができた。糸子が持ってくるパッチ店の給料で三女(眞木めい)を、アッパッパの売上で四女(吉田葵依)をそれぞれ学校に行かせることができる。ところが、糸子のもたらすカネがなくなると、それができなくなるというのだ。

善作は、今や糸子も立派な働き手なのだから、失った収入分をすぐに取り戻すよう働き口を見つけろと厳に言い含めた。糸子は早速、自分の足で仕事を探し始めるが、どこに行っても断られるばかりだった。そうしている間に夏も終わった。これからはアッパッパも売れなくなる。ますます一家の経済状況が悪くなることは明らかだった。(そのくせに、善作は近所で将棋をするなどして緊迫感がなかった)

そんな時、洗練された洋装の女性・根岸良子(財前直見)が町に現れた。彼女はミシンの実演販売員だった。小原家の近所の電器店の店頭を借りて実演販売を始めた。

木之元(甲本雅裕)を介して、善作は根岸を紹介してもらった。根岸はこれまで洋裁ばかり勉強してきたが、これからは日本の伝統も学んでいきたいと挨拶した。善作が呉服屋で、謡教室も開いていると聞き、根岸は善作に興味を持ったようだった。一方の善作は、見目麗しき女性を前にして緊張し、借りてきたネコのようになってしまっていた。

実演販売の初日、相変わらず仕事が見つからない糸子はしょぼくれて帰ってきた。すると、電器店で行われているミシンの実演販売に気付いた。

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糸子がふてくされて床に転がるシーンが最近多いですね。ワンパターンつーか、マンネリっつーか、お約束っつーか。でも、尾野真千子を気に入っている当方なので、「ええのぉ、ええのぉ」なんてニヤニヤしながら見てるわけですが。

糸子がクビになったのは、本文にある通り不況による資金繰りの悪化。パッチ店の店主も嘘ごまかしなく、本心を告げたという設定になっています。
糸子が性差別に晒されるというのは見ていてかわいそうです。しかし、そういったハンディを乗り越えて大成していくという、このドラマのテーマですから、軸はぶれてないですね。

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