NHK『あまちゃん』第25回

一匹モータリで岩手県久慈市へやって来た当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第25回めの放送を見ましたよ。

道の駅くじ やませ土風館エンタランス。やませとは北陸地方に吹く季節風のことで、もちろん山瀬まみとは関係がない。関係がなくてもこの文字列は放っておけない当方である。

道の駅くじ やませ土風館エンタランス。やませとは北陸地方に吹く季節風のことで、もちろん山瀬まみとは関係がない。関係がなくてもこの文字列は放っておけない当方である。


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第5週「おら、先輩が好きだ!」

2008年10月4日(土)、安部(片桐はいり)が袖が浜を発つ。栃木県宇都宮市の常設物産展でまめぶ汁を売り出すために人員として赴任するのだ。

みんなが袖が浜駅のホームで見送る中、寝坊した春子(小泉今日子)は発車時刻ギリギリになってやって来た。そんな春子に、安部はこれまで隠していた本音を話し始めた。実は安部は、春子のことが嫌いだったのだという。安部は高校卒業後は仙台か東京の大学に進学し、OLになってオシャレや自由を謳歌したかったのだという。しかし、一足先に春子が家出してしまったので、自分が代わりに若手海女として残らざるを得なくなった。春子ほど見た目も良くないのに海女をやらされ重圧を感じていたのだ。

春子は、自分と安部は全くタイプが違うから気にすることではないと言葉をかけた。春子と違って、安部はとても優しいのが良いところだと言った。アキ(能年玲奈)のことを一番良く面倒を見ていたのも安部だ。アキ(能年玲奈)はかわいいし、いい子だから一緒にいて楽しかったという。そして、春子が帰ってきていろいろ話せたのも楽しかったという。ふたりは心から和解して、泣きながら抱き合った。そうして安部は旅立っていった。

海女漁が終わり、アキは楽しみがなくなり、毎日ため息ばかり付いている。夏(宮本信子)や他の海女たち(渡辺えり木野花美保純)も元気が無い。禁漁期でも生活を維持するためにパートや内職をして現金収入を得なければならないが、仕事に身が入らない。安部の代わりに漁協の事務員として赴任した花巻(伊勢志摩)は、辛気臭い海女たちの姿を見て辟易した。夏季は元気で口やかましいのに、秋になったとたんおとなしくなる。まるでセミのようだとバカにするのだった。

ヒロシ(小池徹平)は新しいビデオクリップを北三陸市観光協会のホームページに掲載した。本気獲りの日にアキが初めてウニを獲った瞬間を撮影したものだ。その映像が爆発的な人気を呼び、ついにユイ(橋本愛)の動画以上の再生回数となった。アキ目当ての観光客も大勢やって来た。しかし、すでに海女漁は終わっているので彼らはがっかりするのみだった。

ユイは内心面白くなかった。親友のアキの方が自分より人気のあることが悔しいのだ。小田(塩見三省)の琥珀坑道にやって来て、悔しいと叫び声を上げるのだった。それと前後して、アキも坑道にやって来た。彼女は海に潜りたいと叫ぶのだった。小田はユイが来たことはアキに黙っておいた。

10月5日(日)、北三陸市観光協会の事務所では月例の観光対策会議(K3NSP: 北三陸をなんとかすっぺ)が開催されていた。海女のアキ目当ての観光客が増えたチャンスを活かす方策が議題だった。人の心は移ろいやすいので、放っておけば来年の海開きの前にアキのことは忘れ去られてしまうだろうからだ。

その場の話し合いで、アキとユイに絣半纏の海女姿をさせて、北三陸鉄道の中でウニ丼を販売させるということに決まった。はるか昔には、夏や弥生弥生(渡辺えり)が冠婚葬祭やパチンコ店の開店に海女姿で出かけて行って人気を博したという。それを復活させようというのだ。しかも、ホームページ上で人気を二分しているアキとユイを競わせるような形にすれば、相乗効果でますます人気が上がるというのだった。

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ヒビキ一郎(村杉蝉之介
の分析によれば、大衆は少女が健気に頑張っている姿に弱いという。「ウサギとカメ」ならカメ、「アリとキリギリス」ならアリ、「ハブとマングース」ならマングースをそれぞれ応援したくなるという。それで、アキ(能年玲奈)はカメやアリ、マングースに対応しており、ユイ(橋本愛)よりも大衆ウケするのだろうとのことでした。まさに、まさに。

ふたりに絣半纏のコスプレをさせて車内販売をさせるというアイディアが固まりました。ちなみに、道の駅くじ やませ土風館には記念撮影用の絣半纏が用意されており、ドラマのコスプレできますよ。しかも2着準備されているので、アキ&ユイをやることも可能。

今日から登場した漁協事務職員・花巻(伊勢志摩)は、東京からの出戻りのシングルマザー(小学生くらいの姉妹)だそうです。口が悪く、思ったことをズケズケいうキャラクターです。安部ちゃん(片桐はいり)とは正反対ですが、今後どのように引っ掻き回していくのか楽しみですね。

なお、マクラにある「一匹モータリ」とは、大向(杉本哲太)が正宗(尾美としのり)に与えた蔑称。北三陸鉄道駅長の大向は、モータリゼーション(乗用車の普及)により鉄道利用者が減少していることを苦々しく思っている。一方の正宗はタクシー運転手であり、モータリゼーションの一員だ。そんな正宗が東京から自分でタクシーを運転して北三陸市まで妻子に会いに来た。一人で車で気たことを「一匹モータリ」と呼んだのだ。イントネーションは「一匹狼」に似せる。
実際に東京(いや、うちは神奈川県厚木市だけど)から一匹モータリすると10時間以上かかる。これはマジしんどい。岩手県久慈市なうの当方だけれど、これから帰ることを思うと気が重いです。

とはいえ、ドラマの舞台でリアルタイムにドラマを見ることができて、とても感動している当方です。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
『あまちゃん』 つづく

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