福士蒼汰主演の『仮面ライダーフォーゼ』(2011)では「宇宙キター!」が決め台詞だったわけだが、本作でも福士蒼汰に「○○キター!」というネタ台詞がありやしないかと密かに期待している当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第27回めの放送を見ましたよ。
アキ(能年玲奈)は自分の通っている北三陸高校に潜水土木課があることを初めて知った。
三陸地方には南部もぐり(参考: 岩手県種市町サイトでの説明)という伝統的潜水法がある。特殊な潜水服と銅製のヘルメットを被り、地上から空気を送り込む。堤防の基礎を造るなど、海中での土木作業に従事する。潜水土木課の生徒たちは2年で資格を取得し、建設会社などに就職するのだという。
アキは潜水中の姿のかっこ良さに憧れた。その時潜っていたのは、3年生の種市浩一(福士蒼汰)だった。彼は優れた生徒で、すでに一流建築会社への就職も決まっているという。ヘルメットを脱いだ彼の素顔を見た瞬間、アキは生まれて初めて一目惚れしてしまった。
アキはすっかり南部もぐりと種市に魅了されてしまった。北三陸高校のパンフレットを改めて見直してみると、せんすい土木課の紹介ページには種市の写真が掲載されていた。その写真を眺めてはニヤニヤとしていた。居眠りをすると、潜水服に身を包んだ種市が、ウニのケースに入った素敵な指輪を取り出し、海女姿の自分にプロポーズしてくれる夢を見たりもした。
アキは夏(宮本信子)に南部もぐりをやってみたいと相談した。夏によれば、アキの祖父・忠兵衛(蟹江敬三)も潜水土木課出身で、アキが南部もぐりをやると聞けば喜ぶだろうと話した。しかし、南部もぐりは海の底での力仕事であり、この前までウニすら満足に穫れなかったアキには到底無理な作業であると諦めさせようとした。それでも引き下がらないアキに匙を投げ、春子(小泉今日子)と相談しろと言って関わらないことにした。
その頃、春子はスナック・リアスの店番をしていた。今日は珍しいことに足立功(平泉成)が来ていた。現在の彼は県議会議員だが、元は高校教師で春子らの担任だった。功は春子との再会を喜んだ。家出する生徒は大勢いるが、たいてい数日もすれば見つかる。しかし、春子のように24年間も行方が知れなかった生徒は他にはいないのだという。捜索願を出すことも検討されたが、夏がそれを拒んだため見つからなかったのだという。夏は「腹が減ったら帰ってくるだろう」などと鷹揚に構えていたのだという。
功が息子・ヒロシ(小池徹平)と犬猿の仲であることは街の多くの人々が知っている。功によれば、ヒロシは遅くにできた子供であり、甘やかし過ぎないようにしたつもりが、かえって厳しく当たる結果になったのだという。学校の生徒なら上手く導くことができたのだが、我が子となると勝手が違ったのだという。春子をはじめ、駅長の大向(杉本哲太)や観光協会長・菅原(吹越満)が、ヒロシの活躍について功に説明した。素直で気の利くいい子だし、観光協会のホームページを一手に引き受けているなどと弁護した。それを聞いた功は気を良くした。偶然、仕事を終えたヒロシが店に入ってきた。功はヒロシと楽しく酒を呑むのだった。
翌日も、アキは潜水土木課の見学に行った。ユイに話しかけられても上の空になるほどだった。その様子を見ていたユイは、アキが種市に恋をしたのだと勘づいた。そこへ、学生服姿の種市が通りがかった。
能年玲奈のわかりやすいフォーリンラブ演技が良かったですね。微笑ましいです。フォーゼ君こと福士蒼汰の登場も、世の女性の皆さんのハートをガッチリキャッチしたことと思います。
これからのラブコメ路線に期待が膨らみます。
その他、1984年の回想として、若い春子(有村架純)のスケバン姿が登場しました。長いスカートにぺちゃんこカバン、上履きの踵を踏み潰すなど。そして、そんな春子と交換日記していたのが、現在の観光協会長。当時の菅原(落合モトキ)は冴えない高校生で、なぜ春子が交換日記に応じたのかは不明。3日で終わってしまいましたが。
ていうか、高校時代の菅原は気の毒なくらいダサい姿として描かれていたのですが、演じている落合モトキの公式サイトのプロフィール写真を見ると、劇中の姿とはぜんぜん違うイケメンぶりで笑うなど。
『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
潜水土木課は、潜水土木科ですよ~。
ありがとうございます。修正しました。