NHK『ちむどんどん』第1回

前作『カムカムエブリバディ』は結果としてかなり面白かったわけであり、深津絵里川栄李奈は最高だったわけだけれど、どうにも序盤の上白石萌音には心が動かされなかったし、運の悪いことに謎の発熱で萎えたせいで当ブログでのまとめ記事は3回で終わってしまったことをものすごく後悔しているんだけれど、今回のヒロインの黒島結菜さんはドラマ『アオイホノオ』の津田さん役で初めて見て一目惚れした経緯があるので、今回の根性だめしはがんばろうと思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』の第1回の放送を見ましたよ。

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第1週『シークワーサーの少女』

舞台は1964年(昭和39年)、沖縄はまだアメリカの統治下にあった。
沖縄本島北部、山原村(やんばるそん)に主人公・比嘉暢子(稲垣来泉)は暮らしていた。
暢子の住む村は山と海に囲まれたのどかな地域である。近年やっと電気が通ったばかりで、現代的な生活からは遅れていた。

そのような時代と場所に住んでいたが、小学5年生(10歳)の暢子は明るく屈託がなかった。
たいへんな食いしん坊で、一生の間に世界中の美味しいものを全て食べ尽くすことが夢である。自分の食べた美味しいものをイラスト付きのメモでノートにまとめている。母・優子(仲間由紀恵)の作る料理も大好きで、家族と一緒に食べる食事は毎日の楽しみだった。村で一番美味しい実をつけるシークワーサーの木を知っていて、いつもそれをおやつにしていた。
暢子はまた、村で一番のおてんば娘だった。特に足が速く、体育授業の男女混合リレーでは男子をごぼう抜きにしてしまうほどである。14歳の兄・比嘉賢秀(浅川大治)とかけっこをしても簡単には負けない。

食いしん坊でおてんばであることは、暢子の自慢であり、同時に引け目でもあった。
父・賢三(大森南朋)はそんな暢子を大いに励ましてくれた。周囲に何を言われようが、暢子は自分の思う道を進めばいいと助言してくれた。正しいと思って筋を通せば、道は必ず見つかるというのが父の教えだった。

13歳の姉・良子(土屋希乃)は勉強が得意で、将来は教師になる夢を持っていた。8歳の妹・歌子(布施愛織)は熱を出しやすく、少々体が弱いようであった。
父と母、そして3人の兄弟とともに、暢子は毎日を楽しく暮らしていた。

そんなある日、東京の大学の先生・青柳史彦(戸次重幸)が村にやってきた。中学生の息子・和彦(田中奏生)も一緒である。
暢子たちきょうだいは、本土の人間を見るのは初めてである。とても珍しく、興味はあったが、遠巻きに見るばかりであった。

ある時、きょうだいたちは浜辺で貝を採った。水を張った空き缶で焚き火にかけ、おやつにしたのだ。暢子は最後にシークワーサーの搾り汁をかけた。それで最高に美味しくなった。
そこへ、東京からの転校生・和彦がやってきた。彼はきょうだいたちに声をかけるでもなく、離れたところに腰掛けて週刊漫画誌を読み始めた。

暢子は、おやつの貝を和彦に差し出した。そして、東京にはどんな美味しいものがあるのか尋ねてみた。
けれども、和彦は空き缶で煮た粗野な貝など食べる気がしなかった。暢子たちの方言も気に入らなかった。

和彦は、貝に手を付けず、美味しい食べ物はなにかという質問にも答えなかった。
沖縄になんか来るんじゃなかったと捨てぜりふを吐き、和彦は走って逃げた。

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「ちむどんどん」とは、心がドキドキするという意味の方言だそうです。

オープニング映像は、鮮やかな色彩で描かれたイラストアニメでした。ラストシーンは静止画になって、オープニングと同じタッチのイラストになりました。1話だけの演出なのか、毎日そうなるのかは明日以降にならないとわかりません。わりといい感じのイラストではあるのですが、イラストレーターの名前などは確認できていません。もしかしたら、コンピューターの画像処理で機械的にやってるだけなのでノンクレジットなのかもしれません。

黒島結菜さんは冒頭に出てきました。主人公が高校生くらいになった姿で、やはり村で一番美味しいシークワーサーの実を採って食べていました。そこからシームレスに5年前、10歳の暢子(稲垣来泉)に変化するという演出でした。

なお、初回を見た僕の感想を一言で記せば、ちむどんどんしません。

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