NHK『舞いあがれ』第8回

パソコンのホスト名には必ず女性の名前を付けることにしていて、当然 hiromi と名付けたパソコンも使っていたことのある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の8回めの放送を見ましたよ。

* * *
第2週『ばらもん凧、あがれ!』

ある日曜日、舞(浅田芭路)は祖母・祥子(高畑淳子)の船に同乗した。釣り客を磯まで送り迎えする瀬渡しの仕事についていったのだ。
朝のうちに送り届け、15時に迎えにくるよう依頼された。釣り客は16時半の飛行機に乗らなければならないという。祥子は長年の経験から、この辺りは潮の流れが急なので少し早めに迎えにくると約束した。

その頃、東大阪では、めぐみ(永作博美)が舞と祥子のことを考えていた。病弱な舞を五島に残してきたことは心配である一方、解放されてホッとしていることにも気づいたのだ。
14年前、祥子の反対を押し切って、めぐみは浩太(高橋克典)と結婚した。もう二度と会わない決意ではあったが、祥子を見返すつもりで良き妻、良き母であろうとがむしゃらに頑張ってきた。ところが、無理がたたり、いやいやながら祥子に頼らざるを得なくなった。
14年ぶりに会った祥子はすっかり老けていた。しかし、その姿を見た途端、めぐみは肩の力が抜け、祥子に素直に頼ろうと思った。めぐみには、祥子はめぐみが頑張りすぎていることに気づいて、楽になるよう仕向けてくれたのだろうと思われた。それがありがたいと思うのだった。

港に戻ってきた舞と祥子は、船着場で朝食の弁当を食べていた。
その時、舞は祥子の船に「めぐみ丸」と書かれていることに気づいた。祥子によれば、船に自分の長女の名前をつけることは縁起が良いのだという。おかげで、大きな事故に遭うこともなく、よく働いてくれる船なのだという。

舞は、祥子とめぐみの関係について聞いてみた。ふたりは喧嘩したからずっと会っていなかったのかと尋ねた。
祥子は、フェリーターミナルで14年ぶりにめぐみの姿を遠くから見た時、涙ぐんだことを思い出した。
しかし、そのことは伏せたまま、祥子はめぐみと喧嘩別れしたことを素直に認めた。ただし、めぐみのことを嫌いではなく、ずっと帰ってくるのを待っていたと話した。子どもが生まれたと知って、舞や兄・悠人(海老塚幸穏)の顔を見たいと願っており、今は舞と一緒にいられることがとても嬉しいという。

孫たちに言及したことが呼び水となって、祥子は作りかけのばらもん凧のことを思い出した。急いで舞を家に連れて帰り、それを見せた。悠人が生まれた時に作った凧は完成していたが、舞の分は骨組みのまま放置されていた。祥子は今から二人で完成させることを提案し、舞は喜んで応じた。

ばらもん凧の絵は、侍が小鬼を退治する勇壮な表情を模している。その絵には強い子になってほしいという願いが込められるのだという。顔以外の部分は、舞の自由に任された。舞は、五島の海と空、そして島を描き込み、船と飛行機も配した。それは祥子も舌を巻くほどよく描けていた。

ようやく凧が完成した頃、同級生の一太(野原壱太)が遊びにきた。彼もばらもん凧の出来栄えに感心し、一緒に揚げようと誘った。
しかし、舞は断った。以前に一太の凧を借りてしくじり、壊してしまったからだ。この凧は大事に飾っておくという。

ほっと一息ついた祥子が時計を見ると、15時ちょうどだった。本来なら、釣り客を磯で迎えていなければならない時刻である。
祥子は慌てて家を飛び出して行ったが、釣り客が乗るはずだった飛行機には当然間に合わなくなった。怒り心頭の客たちに対して、祥子は飛行機代と宿代の弁償をし、何度も頭を下げて謝った。
失敗してしまったと落ち込む祥子に対して、舞は「失敗は悪いことじゃない」と話しかけた。それは、舞が失敗するたびに翔子から言われていた言葉である。祥子は少しだけ救われたような気持ちになった。

学校の図工の時間に、貝殻をたくさん吊るした風鈴を作った。舞の風鈴はクラスメイトからも先生からも褒められるほどのきれいな仕上がりになった。家に持ち帰った舞は、それを祥子にプレゼントした。
そして、迎えにきた一太と一緒に、舞は元気に遊びに出かけた。

* * *

舞(浅田芭路)は絵を描いたり、工作をしたりするのが上手だという設定なんですね。凧や貝殻風鈴がとても上手にできていました。素直に考えれば、その特技を活かしてクリエイターになっていくという物語になりそうなもんなんだけれど、このドラマでは将来パイロットの道に進むんですよね。パイロットやりながら絵や工作の腕前が活かされるってことになるんだろうか?
パイロットといえば、今まで本まとめ記事では書いてなかったけど、舞はちょこちょこと空を見上げる癖がありますね。そこには必ず旅客機が飛んでる。そうやって外堀は埋めてる感じです。

そんなことより、今日の最大の見どころは14年前のめぐみ(永作博美)ですよ。かわいかった。
舞台設定が1994年なので、14年前といえば1980年。聖子ちゃんカットの永作さんでした。1980年に聖子ちゃんカットが流行ってたかどうか、僕はあやふやなんですが。

明日も読んでアラモード。

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