NHK『ブギウギ』第20回

昨日のマクラでは、僕は「弟のいるしっかり者の年上の女」と交際すべきだと人から言われたというエピソードを書いたわけだけれど、実は山瀬まみこそ条件にぴったりだと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第20回めの放送を見ましたよ。

* * *
第4週『ワテ、香川に行くで』

鈴子(趣里)と六郎(黒崎煌代)の姉弟は、両親の郷里である香川にやってきた。地元の名士・治郎丸(石倉三郎)の亡き息子・菊三郎の法事への参列を請われたからだ。
ふたりは、両親の親族らと共に治郎丸の屋敷へ向かった。そこは大阪ではあまり見ないような大きな屋敷だった。

治郎丸は鈴子の到来を熱烈に歓迎した。しかし、どこか様子がおかしかった。鈴子の顔を見ながら、しきりに「似てる、似てる」などと呟いた。
一方、彼の妻・ミネ(湖条千秋)はどこかよそよそしく、鈴子に対していくぶん冷たい態度であり、治郎丸を鈴子から遠ざけようとするかのようだった。

法事が無事に終わり、宴会が始まると治郎丸はしこたま酔った。鈴子を隣に座らせ、酌をさせたり、劇団の儲けを不躾に尋ねたりした。梅丸少女歌劇団 “USK” のことを何度も USA と言い間違えたりした。さらに治郎丸は言動が奇妙になった。鈴子の目元が、亡き息子・菊三郎に似ているだの、鈴子たちは他人ではないのだから遠慮することはないなどと口走り始めた。
それでも鈴子は、招待された立場をわきまえ、笑顔で接しながら聞き流していた。

余興として鈴子が踊りを披露することになった。『金毘羅船船』という、香川ではよく知られた舞である。
それを見ていた治郎丸の様子はますますおかしくなった。菊三郎の写真を胸に抱え、写真に鈴子の踊りが見えるようにした。さらには、周りが止めるのも聞かず、「一緒に踊る。初めて会う孫なのだから、どうしても踊りたい」などと口走った。ついに、それまで冷たかった彼の妻・ミネも感極まり、鈴子は菊三郎にそっくりだと言い出した。次郎丸とミネは互いに、鈴子の目元が菊三郎の生き写しだと言い合った。

とうとう鈴子も様子がおかしいことに我慢できなくなった。鈴子は何か隠し事をされているに違いないと思い至った。白状するよう人々に迫った。喚き叫ぶ鈴子と、亡き息子の面影を語る治郎丸夫婦とで場は大混乱になった。双方はすぐに引き離された。

母方のおば・タカ(西村亜矢子)は鈴子を外に連れ出すと、謝りながら真相を白状した。鈴子は、確かに治郎丸家の子であり、亡き菊三郎の子なのだという。
鈴子は驚きつつも、六郎がしきりに自分たちは本当の姉弟ではないと言っていたことや、自分が高熱で生死の縁をさまよった時に母・ツヤ(水川あさみ)が鈴子を死なせるとどこかに顔向けできないと言っていたことを思い出し、合点がいった。

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本文では書きませんでしたが、治郎丸家には女中・キヌ(中越典子)がいて、彼女は物陰からじっと鈴子(趣里)のことを見ていました。

名家の後継になるはずだった菊三郎が女中のキヌに手をつけて、鈴子が生まれたってことなんでしょうね。それで体裁がよくないので、鈴子は(水川あさみ)の娘として育てられることになったのでしょう。ちょうど、ツヤは里帰り出産のタイミングだったようで。

こういうトラブルのあった時は、女中はクビになって追い出されそうなもんだけれど、どうして今でも残っているのかはまだわかりません。

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