NHK『ブギウギ』第108回

昨日のマクラでは日経平均株価が4万円を超えるかどうかというネタだったんだけれど、心の中では「どうせ肩透かしで株価はむしろ下がるんだろうな」と思っていたんだけれど、あっさり4万円を超えてびっくりした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第108回めの放送を見ましたよ。

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第23週『マミーのマミーや』

愛子(小野美音)の元気がない。鈴子(趣里)が愛子を置いて、4ヶ月間のアメリカ巡業に出かけるのが許せないのだ。鈴子がどんなになだめても、愛子はずっと拗ねたままだった。

そしていよいよアメリカへ出発する日となった。相変わらず愛子は拗ねたままで、鈴子から離れて見送ろうともしなかった。鈴子が根気強く優しく声をかけ、やっと愛子が近寄ってきた。そして、鈴子に抱きついた。
鈴子は、愛子のことが大好きで何よりも大切に思っていると話した。しかし同時に、もっと大きな歌手になりたいと願っており、そのためにはアメリカに行かなければならないと説明した。

それでも愛子は聞き入れなかった。激しく泣き始め、鈴子に抱きついて離そうとしなかった。
出発の時間が迫り、家事手伝い・大野(木野花)によって愛子が強引に引き離され、鈴子は家を出た。愛子の泣き声は家の外まで聞こえ、鈴子は苦しく思いながらも出かけて行った。

鈴子の出発後、愛子はますます元気をなくしていった。

1950年(昭和25年)9月、鈴子がアメリカに旅立って3ヶ月が経った。
かねてより建築中だった鈴子の新しい家が完成した。鈴子は留守だったが、大野と共に愛子はその家へ引っ越した。今までの家よりずいぶんと広く、現代風で素晴らしい家だった。新しい環境になっても、愛子は相変わらず元気がなかった。

そんな時、アメリカの鈴子から手紙が届いた。引っ越しの時期を見越して、新しい家に宛てて書かれたものだった。
手紙には、鈴子が充実した毎日を過ごしていることが記されていた。そして、そのような経験をできるのも愛子が我慢してくれているからだと書かれていた。最後には、アイ・ラブ・ユーと書かれていた。
アイ・ラブ・ユーの意味がわからなかった愛子は、大野に尋ねた。大野は大好きという意味だと教えてやった。

大野は鈴子へ返事を書くことを提案し、愛子も承諾した。
手紙にはアメリカでの鈴子の写真も同封されており、愛子はクレヨンで模写して送った。

ニューヨークの滞在中の鈴子のところへ返事が届いた。鈴子は愛子のお絵描きを見て涙をこぼした。早く日本へ帰って、愛子に会いたいと思った。

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NHK『ブギウギ』第107回

今から15年前の2009年に「日経平均株価が4万円を超えたら結婚するんだ」と自ら死亡フラグを立てたわけだけれど、その時には2050年ころに達成されると予測していた(2021年に再計算したところ2年後ろ倒しになって2052年と予測された)ので完全に油断していたのだが、なんと先週末の終値が39,910.82円に達して4万円目前になってしまい、それなのに僕の結婚計画の方はさっぱり進展がなく、それらしき相手すらも見つかっていないのでどうしたものかと心配してマジ死にそうになっている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第107回めの放送を見ましたよ。

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第23週『マミーのマミーや』

1950年(昭和25年)6月。
タケシ(三浦獠太)が鈴子(趣里)のマネージャーになって2ヶ月が経った。愛子(小野美音)は彼によく懐き、タケシが家に来るとふたりは大はしゃぎした。あまりのやかましさに鈴子は閉口しながらも微笑ましく見ていた。
また、鈴子はもうすぐ新しい家に引っ越すことも決まっていた。愛助(水上恒司)の療養生活のために住み始めた家だったので何かと手狭になってきたのだ。次は、愛子がのびのびと遊べるような広い庭のある家になる。

そんな頃、羽鳥(草彅剛)からアメリカ巡業の話が持ち込まれた。彼の知り合いの興行主からの提案で、4ヶ月かけてアメリカの都市をまわるということである。
鈴子はとても心が惹かれた。ブギの生まれたアメリカには行ってみたいし、自分の歌が本場でどこまで通用するか挑戦したいと思った。
しかし、愛子と離れなければならないことに躊躇した。GHQからの渡航許可は、鈴子とマネージャー・タケシの分しかおりないというのだ。鈴子は回答を保留した。

帰宅した鈴子は、愛子に本当のことは黙っていた。その代わり、家事手伝い・大野(木野花)に相談した。
大野は鈴子のアメリカ行きにきっぱりと反対した。愛子にとって母親は鈴子だけであり、存分に甘えられる相手も鈴子をおいて他にいない。愛子もアメリカに連れて行けるならまだしも、4ヶ月も離れることは看過できないというのだった。

鈴子と大野は愛子にだけは知られないようにしていたにもかかわらず、お調子者のタケシが愛子に漏らしてしまった。
愛子は、鈴子と離れたくないと言って大泣きした。その場はなんとかなだめたものの、それからというものの愛子はことあるごとにアメリカに行かないでくれと言うようになった。
鈴子は困ってしまった。

そうしているうちに、羽鳥からは回答を急かされるようになった。羽鳥も一緒に行くことになっており、楽しみで仕方ないのだ。さまざまな手配も必要であり、もう決断しなければ間に合わないという。

鈴子は、羽鳥と同席していた妻・麻里(市川実和子)を引き合いに、自分の気持ちを話した。麻里のような母親像が正しいを思っている。子どもの世話をして、家を守るのがあるべき姿だ。あたまではそうわかっていても、自分は歌手として成長したいという気持ちを抑えられない。愛子のために普通の人間、普通の母でありたいと思っているのに、娘よりも歌を選ぶことに後ろめたさがあると話した。

それを聞いた麻里は、鈴子の本心を見抜いて、こう話した。
鈴子は、アメリカに行っても行かなくても、いずれにせよ後悔するに違いない。そして、鈴子自身はほぼアメリカ行きに心を決めているのに、あと一押しが足りないと思っている。鈴子と同じような母親の立場にいる人間に背中を押して欲しいと思っているに違いない。だから、自分が鈴子のアメリカ行きを強く推すと述べた。自分が鈴子の母親だったとしたら、絶対にそう言うと話した。

その一言で、鈴子はアメリカ行きを決心した。

帰宅した鈴子は、家事手伝い・大野に報告した。大野は鈴子の決定には従うと言ってくれた。鈴子の留守中、しっかりと愛子や家を守ると約束してくれた。その代わり、愛子には鈴子からしっかり言って聞かせるようにと条件をつけられた。

鈴子は愛子に事情を話した。
離れ離れになるのは寂しいが、外国で歌ってみたいという気持ちが勝ったと説明した。予想通り、愛子は大泣きして駄々をこねた。
鈴子は、娘と歌との間で胸が引き裂かれるような思いだった。

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NHK『ブギウギ』第106回

いよいよ本作も残り1ヶ月になったのでがんばろうと思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第106回めの放送を見ましたよ。

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第22週『あ~しんど♪』

鈴子(趣里)のワンマンショー当日の朝を迎えた。
しかし、迎えに来るはずの新人マネージャー・タケシ(三浦獠太)がなかなか現れない。鈴子はひとりで劇場に向かった。

本番前の最後のひととき、鈴子は作曲家・羽鳥善一(草彅剛)、喜劇王・タナケン(生瀬勝久)、旧マネージャー・山下(近藤芳正)など、これまで自分を指導し導いてくれた人々のことを思い出していた。彼らの厳しくも親切で適切なアドバイスのおかげで自分は一人前になり、人気スターになれたのだと思い返していた。

やっとタケシが楽屋に現れた。彼は寝坊して遅刻したという。もうクビになることを覚悟していた。これが最後だと思い、これまでの失敗を謝った。自分が歌や音楽に造詣が深いと言っていたのは嘘だったと白状した。
しかし鈴子は叱らなかった。鈴子はタケシが歌に興味がないことなどとっくに見抜いていたのだ。叱る代わりに、鈴子は微笑みながら、本番をよく見ておけと命じてステージに向かった。

ワンマンショーで披露された新曲『買物ブギ』はまたしても大好評だった。歌詞や踊りの滑稽さに客は大笑いした。
たけしは鈴子の見事なショーはもちろん、客たちが大喜びしている姿を見て感激した。

本番を終えた鈴子から感想を聞かれると、タケシは自分の感動を素直に伝えた。
鈴子は、これこそが歌であり、客を楽しませる仕事の真髄だと説明した。自分は多くの先輩たちから人を楽しませることの面白さと厳しさを教わってきた。今度は自分がタケシにそれを伝える番だと認識していると話した。タケシをクビにはせず、これからは一緒にがんばるつもりだと話した。
タケシも心を入れ替え、一生懸命務めることを誓った。

こうして、鈴子はタケシとともに歩み始めた。
ニンジンが大嫌いだった愛子(小野美音)は、タケシから鼻を摘んで食べれば平気だと教えられ克服した。愛子とタケシは食卓で鼻をつまみながらふざけ合ってニンジンを食べた。鈴子と大野は行儀の悪さに顔をしかめたが、彼の若さと調子の良さによって鈴子の周りはますます賑やかになった。

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