「♪ずんだ ずんだ~」(The Blue Hearts『リンダリンダ』の替え歌)と歌っている仙台ギュウタンガールズの小野寺薫子を演じている優希美青も山瀬まみや足立梨花と同じくホリプロタレントスカウトキャラバンのグランプリ(2012)だと知った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第74回めの放送を見ましたよ。
芸能界の厳しさに、アキ(能年玲奈)は上京初日から打ちのめされた。その辛さを慰めてもらおうと、別れた父・正宗(尾美としのり)の住むマンションへ向かった。
しかし、家にはアキの知らない女(大久保佳代子)がバスローブ姿でくつろいでいた。正宗の説明によれば、同窓会で再会した中学校の同級生で、彼女もバツイチだという。彼女と深い中になったのは春子(小泉今日子)と正式に離婚した後なので(離婚12月24日、同窓会1月4日)、決して不倫ではないと弁解した。
正宗に慰めてもらうために来たはずなのに、アキはさらなる悩みを抱え込んでしまうこととなった。その時、春子から様子を伺う電話がかかって来た。アキは正宗に会いに来たことは話したが、女がいたことは隠しておいた。しかし、アキの口調から春子は何か不審なものを感じるのであった。
アキは実家に住むわけにもいかず、あてもなく東京の町をさまよった。町を歩いていると、東京の学校でアキをいじめていたクラスメイト(星名利華、宮城美寿々)に出くわした。彼女らはアキが地方アイドルになったことを知っており、そのことをからかった。アキは辛くなり、泣きながら逃げ出した。
行き場所のなくなったアキは、水口(松田龍平)に連絡を取り、谷中にあるGMT47の合宿所に住まわせてもらうこととなった。ただしそこは、古い民家で風呂もなく、寝室も2-3人で共有するという形式であった。しかも、プライバシーの少ない建物構造にも関わらず、水口も同じ家屋に住んでいるという。正宗以外の男性と一緒に寝泊まりしたことのないアキは緊張した一夜を過ごした。
それでも、アキは比較的スムーズに馴染むことができた。昼間は留守だったGMT47のメンバー宮下アユミ(山下リオ)に初めて会うと、アキは岩手出身だということを盛り込んだ奇妙なポーズを交えて自己紹介を行った。その様子には水口も感心した。また、メンバーたちが自炊する料理も、各自の故郷の食材がふんだんに盛り込まれた地方色豊かなものだ。アキはその食卓に感激したし、他のメンバーたちもアキのキャラクターをすぐに気に入った。
水口はアキにアメ横女学園のCDやDVDを手渡し、振付を覚えるよう命じた。アキは朝食を終えると、それらの資料を持って誰よりも早く劇場のレッスンルーム「奈落」へ向かった。すると、そこでは社長の荒巻(古田新太)がひとりで振り付けの確認をしていた。アメ横女学園のメンバーですらなかなか会えない人物なのだが、アキはいきなりふたりっきりとなってしまった。
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