BKワンダーランド(3): 徒然亭小草若(茂山宗彦)の落語会

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本日、当方がNHK大阪 春のふれあい広場 BKワンダーランド(5月5日まで)に出かけた最大の理由は、連ドラ『ちりとてちん』で徒然亭小草若を演じた茂山宗彦の落語を見るため。
彼は京都の狂言師一家であり伝統芸能には長じているが、落語のプロと言うわけではない。しかし、『ちりとてちん』での落語家役がハマり役であったことや、NHKの関西ローカルバラエティ『ぐるっと関西おひるまえ』でパーソナリティを務めていて人気があることなどから、今回のイベントとなったようだ。

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BKワンダーランド(2): イベントを楽しむ俺の写真集

茂山宗彦(狂言師)の落語以外は特に期待せずに出かけた当方だったが、NHK大阪 春のふれあい広場 BKワンダーランド(5月5日まで)の見学を心底楽しんでしまった。

撮影禁止なので正直に写真は撮らなかったが、ワクワクさん(つくってあそぼ)のショーは幼児向けであるのにも関わらず、当方も思わず見入ってニコニコしてしまった。ビニールのゴミ袋を張り合わせて巨大な風船を作って会場に投げ込んで、集まった子供たちと一緒に遊ぶ演出が本当に楽しそうだった。ていうか、ワクワクさんって「できるかな」の後番組だからかれこれ15年近くやってるはずなのに、遠目にはまったく年齢を感じさせずに驚く。で、本当に子供を愉快にさせるのがうまい人で、僕は今度生まれ変わったらワクワクさんになりたいと思った。
ちなみに、ゴロリが来ていなかったのはひじょうに残念だ。

以下は、会場で撮ってきた写真の紹介。

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紀三井寺: オヤジ・キラーの石段には物語がある

紀三井寺の新仏殿昨日は紀伊半島の東側の三重県を攻めてきたので、今日はバランスをとるために、西側の和歌山県を攻めてきた。
ストイックに車で走るだけで、どこにも寄り道をするつもりはなかった。しかし、国道42号線で和歌山市南部を走行中、正面の山の中腹、生い茂る木々に埋もれるようにして綺麗なお堂が見えてきた。すばやくカーナビに目を移すと、「紀三井寺(きみいでら)」と記されており、所在も主要道路から近かったので立ち寄ってみることにした。
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随心院: 美女・小野小町にあやかったり、憧れたり

小野小町の歌碑日本における絶世の美女の一人と言えば、小野小町。
その小野小町の邸宅の跡地だと伝えられているのが、京都市の随心院だ。

境内には、小野小町の代表作(古今集、小倉百人一首に収録)の歌碑も建てられている。

花の色は 移りにけりな いたづらに
我が身世にふる ながめせしまに

解釈は
「桜の花の色は、はかなくあせてしまったことだなあ。長雨が降り続く間に。同じように、私の容姿も空しく衰えてしまった。もの思いにふけっている間に。」
だそうだ。自分の容姿の衰えを、散りゆく花(桜か梅かは、意見が分かれるらしい。ちなみに、随心院には小町にちなんだ梅園がある)にたとえて嘆いている歌だ。技巧的には、長雨と眺め(「ながめ」)、降ると経る(「ふる」)という2対の掛詞を使っている点が感傷ポイントらしい。
#以上、吉海直人・監修『一冊でわかる百人一首』(p.36)より。

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醍醐寺: 愛染明王はおあずけで、仁王に度肝を抜かれる

醍醐寺霊宝館先日、いとう・みうら『見仏記 ゴールデンガイド篇』を読んでいたら、京都市の醍醐寺にも愛染明王があると書いてあった。
敬愛する愛染明王さえあれば、当方は全国津々浦々どこにでも出かけていく気満々である。
愛染明王の展示されている醍醐寺の霊宝館は春と秋の限られた時期しか公開されていないらしい。しかも、春の公開が5月6日までとのことなので、今日を逃すと半年以上おあずけをくらうことになる。
そんなわけで、超ダッシュで行ってきた。

しかし、結論から先に言うと、目当ての愛染明王を拝観することはできなかった。寺の人に話を聞くと、霊宝館の展示物は時期によって変わるらしい。そんなわけで、今回の公開では愛染明王は展示されていなかったのだ。

ちょっぴり残念だけれど、秋の公開時に展示されることを期待。境内のあちこちにたくさんのモミジが植えられていて、紅葉狩りがてらに再訪するのもよかろう。モミジの赤と、愛染明王の赤の競い合いは想像するだけでまぶしい。

愛染明王は見れなかったけれど、醍醐寺はそれ以外にもたくさんの見所があって、とても楽しめた。

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テレビ見仏記総集編 4/23 1:35から 関テレ

みうらじゅん・いとうせいこうのテレビ見仏記の総集編が放送されるらしいよ。
2009年4月23日(木) 1:35 – 2:30 関西テレビ

書籍版『見仏記』にありえないほどハマった当方だが、動画版は見たことがないので楽しみで仕方がない。しかも、総集編だし。美味しいところだけツマミ食いな感じで。

しかし、関テレってところが微妙かもね。
近畿地方でしか視聴できないかもしれない。

ところで、4/25には書籍版の最新作『見仏記 ゴールデンガイド篇』も出るらしいよ。

奈良国立博物館: 愛染明王は田中邦衛のルームメイト

奈良国立博物館の愛染明王(同館サイトより)当方の恋する愛染明王があると聞けば、日本全国どこでも出かけていく気満々の当方だが、まさか奈良随一の観光地・奈良公園にある奈良国立博物館でも1体収蔵されていたとは盲点だった。そんなわけで、見仏してきた(平常展拝観料 500円)。

しかも、奈良国立博物館の愛染明王はかなり状態がいい。
1256年に作られたものだそうだが、保存状態が良かったらしく、肌の赤色はとてもきれいに残っているし、6本の手に持った装飾品(本当は、1本の腕には何も持たないので5つだが)も作成当時のものがそのまま残っているそうだ。細い作りの矢や弓は欠けている場合が多いので、それだけでかなり感動。
近寄って目を凝らすと、胸に着けているチョーカーのような装飾具も丹念に作られていて美しい。金色の細い細工の先に、青いビーズが付けられているのが見事で、しばし見入ってしまった。
奈良国立博物館による説明

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