NHK『ブギウギ』第115回

鼻炎薬のおかげで鼻水とくしゃみはほぼ止まったのだけれど、喉の違和感と空咳の止まらなくなった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第115回めの放送を見ましたよ。

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第24週『ものごっついええ子や』

愛子(このか)が誘拐犯に狙われている。鈴子(趣里)は学校を休ませ、家から出させないようにした。
有名人の子だといってからかわれるので愛子は学校に行くのを嫌がっていた。そんな愛子が、今日に限って登校すると言って聞かなかった。新しくできた友達・一(井上一輝)と遊ぶ約束をしているからだ。激しい押し問答になったが、家事手伝い・大野(木野花)がなんとかなだめすかし、その日は自室にいることになった。

しばらくすると、誘拐犯(水澤紳吾)から身代金の受け渡しについて電話連絡があった。3万円を巾着袋に入れて、午後3時に日帝劇場のロビーに持ってこいという。ただし、鈴子本人では目立ちすぎるので、マネージャー・タケシ(三浦獠太)か家事手伝い・大野のいずれかが来るように指定した。犯人は鈴子の家の者を全員知っているというのだ。

こうして、タケシが身代金を持ってロビーへ向かった。もちろん、事前に何人もの私服警官が張り込みをしていた。
約束の午後3時になると、身なりの汚い男・小田島(水澤紳吾)が必死の形相でタケシに近づいてきた。タケシは金を渡すまいと逃げたが、小田島に追いつかれ揉み合いになった。そこへ張り込んでいた私服警官たちも駆けつけ、小田島は簡単に取り押さえられた。

こうして、犯人が捕まったことで愛子の誘拐騒ぎは一応収まった。
しかし、愛子はずっとふてくされていた。学校に行けなかったせいで、新しい友達・一に会えなかったからだ。自分が一方的に約束を破ったとして彼に嫌われてしまうと心配していた。それは全て鈴子のせいだと文句を言った。
鈴子は、明日謝れば許してくれるはずだと話した。

翌日、愛子は一の教室に行ってみた。すると、彼の姿はなかったし、担任教師からは転校すると聞かされた。放課後、彼と遊ぶ約束をしていた場所に向かったが、そこにもいなかった。愛子は、自分が約束を破ったせいで一が転校することになったのだと思い込み、自責の念に苛まれた。

刑事・高橋(内藤剛志)は鈴子の家で取り調べ状況について説明した。
容疑者・小田島大は、妻を早くに亡くし、男で一つで息子を育てていた。しかし、本人も病弱で思うように働くことができず、生活は困窮していた。それでも、息子にだけは惨めな思いをさせたくないと思っていたようだ。そんな矢先、鈴子が愛子の誕生会を開いた。近所の人なら誰でも参加することができ、小田島親子も来ていた。そこで鈴子の贅沢な暮らしや家族構成を知り、犯行を思いついたのだという。これからは、誰でも彼でも家に招くのはやめた方がいいというのが高橋の意見だった。
小田島の息子は、親切な遠い親戚が預かってくれることになった。今回の事件は未遂に終わったので小田島には執行猶予がつくだろうが、いずれにせよ当面の間は父子は離れ離れになってしまう。

ちょうど帰宅した愛子は、その話を聞いていた。そして、そこで話されている息子というのが、愛子が友達になるはずだった一のことだと悟った。
愛子は、一がいなくなったのは鈴子のせいだと喚いた。

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NHK『ブギウギ』第114回

週あたまから花粉でボロボロになっていたんだけれど、昨日生まれて初めて鼻炎薬を買ってきてのんだら調子が良くなって機嫌もよくなった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第114回めの放送を見ましたよ。

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第24週『ものごっついええ子や』

鈴子(趣里)の家に脅迫電話がかかってきた。3万円を支払わなければ、娘・愛子(このか)を誘拐するというものだった。

確かに、いつもなら愛子はもう学校から帰ってくる時間なのに帰宅しない。学校に電話で問い合わせると、愛子たちの学年は全員下校したという。近所を探し回っても愛子の姿は見つからなかった。

犯人から止められていたが、鈴子は警察に連絡した。すると高橋(内藤剛志)以下2名の刑事が密かに鈴子の家にやってきた。
高橋の聞き取りに対して、鈴子は誰かと揉めたり恨みを買うような覚えはなく、愛子が誘拐される心当たりはないと答えた。
次に犯人から電話がかかってきたら、なるべく話を引き延ばして、少しでも相手の素性を探るよう求められた。

その頃、愛子は一人で下校途中だった。
すると、汚い身なりでボロボロになった漫画雑誌を読んでいる少年(井上一輝)がいた。彼は愛子の姿を見ると声をかけた。愛子は覚えていなかったが、彼は先日の愛子の誕生日パーティに参加していたという。誰でも来ていいと言われたから参加したのだと話した。パーティで出てきた鶏肉がうまかったし、鈴子のような有名人の母親がいて羨ましいと話した。
しかし、愛子は普通の母親がよかったと答えた。鈴子は忙しくてほとんど家にいないし、学校では有名人の子どもだからとバカにされ友達もできない。

少年は、それでも愛子のことを心底羨ましがった。愛子は毎日美味いものを食べていられて幸せだと言うのだ。
それに比べて、自分は貧しい生活をしているという。楽しみといえば漫画雑誌を読むことだけだが、自分が所有しているのは今手にしている1冊だけで、しかもそれは小学校に入学する時に父から買ってもらったものだ。それ以外に読むものがないので、すでにボロボロになってしまったし、内容は全て暗記してしまっている。今は小学3年生だが、汚い服しか持っておらずバカにされるので学校にはほとんど行っていないなどと話した。

愛子は、友達がいなくて学校に行きたくないという点に自分との共通するものを見つけた。
少年は、明日も同じ場所で会うことを提案した。その時に、彼の唯一の漫画雑誌を読ませてくれるという。愛子は喜んで会う約束をした。

その後、いつもより遅かったものの、愛子は無事に帰宅した。鈴子は安堵しつつも、遅くなった理由を問い詰めた。愛子は友達と遊んでいたとだけ答えた。

その時、また電話がかかってきた。
鈴子が電話に出ると、男(水澤紳吾)は金の準備ができたかと尋ねた。鈴子がまだだと答えると、有名人ならそれくらいすぐに用意できるだろうと悪態をついた。
鈴子が単刀直入に名前を訊くと、相手は「おだじ」まで言いかけてやめた。どうやら、単純で間抜けな男のようだった。
名前を言いかけて焦った犯人は、翌朝にもう一度電話すると言って電話を切った。

愛子は家の中の物々しい雰囲気にビクビクしていた。しかし、鈴子も張り込んでいる刑事たちも、まだ本当のことを愛子には言わなかった。
その代わり、鈴子は翌日は学校を休んで家にいるよう命じた。学校嫌いの愛子なら喜ぶだろうし、誘拐から守ることもできるからだ。
しかし、愛子は反抗した。明日はどうしても学校に行くと言い張った。鈴子に理由は話さなかったが、少年との約束があるからだ。

その頃、愛子に会った少年は、薄暗く汚い自宅の隅でいつものように唯一の漫画雑誌を読んでいた。そこへ、父が帰宅した。父も少年と同じように汚い身なりだった。
父は新しい仕事が見つかったと話した。金が手に入るので、新しい服や漫画をたくさん買うことができると嬉しそうに話した。

その父は、鈴子の家に脅迫電話をかけた男だった。

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NHK『ブギウギ』第113回

花粉症ではないと信じているのだけれど、昨日はくしゃみと鼻水が止まらなくて難儀したし、昨夜から今朝にかけて寝ていてもくしゃみで何度か目が覚めてしんどい思いをしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第113回めの放送を見ましたよ。

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第24週『ものごっついええ子や』

1955年(昭和30年)6月、愛子(このか)は小学2年生になった。

愛子の8歳の誕生日を迎え、鈴子(趣里)は近所の親子を家に招いて愛子の誕生日パーティを開いた。
新しい家に越してきて5年が経ち、鈴子は近所の人々とすっかり馴染んでいた。そして、普段から友達のいない愛子のため、このパーティーで近所の子どもたちと仲良くさせようとしたのだ。
しかし、愛子は近所の子どもたちと口を聞こうとはせず、自分のパーティなのにひとりでいるばかりだった。ついには鈴子のおせっかいに嫌気がさし、自室に閉じこもってしまった。

パーティーは円満に終わったものの、鈴子は愛子のことがますます心配になった。彼女の父・愛助(水上恒司)はすでに亡くなっているし、鈴子も仕事で家を空けがちである。愛子には寂しい思いをさせたくないと思っているのだ。これまでも欲しがるものはなんでも与えてきたし、これからは鈴子が不在の時に遊んでくれる友だちをたくさん作って欲しいと願うのだった。
家事手伝い・大野(木野花)は干渉のしすぎだとやんわりとたしなめた。確かに愛子には同年輩の友だちはいないかもしれないが、家には大野がいるし、鈴子のマネージャー・タケシ(三浦獠太)も頻繁に出入りして愛子と遊んでくれる。ましてや、子どもはほっといても大丈夫だと言うのが大野の意見だった。しかし、鈴子は承服しかねた。

後日、愛子の誕生日パーティーの模様がゴシップ雑誌に面白おかしく掻き立てられた。
それもあって、愛子は学校の同級生たちからからかわれた。愛子は有名人の子で、雑誌に載るようなパーティを開いてもらえる。それなのに親譲の変な大阪弁を使って調子に乗っているなどと囃し立てられた。愛子は言い返すことなくじっと耐えていた。

愛子がそのような目に遭っているとは知らず、鈴子は羽鳥夫妻(草彅剛市川実和子)に子育ての相談に行った。妻・麻里の意見は大野と同様に、過干渉はよくないというものだった。鈴子には結論が出なかった。

鈴子が家に帰ると、愛子は一人であやとりをして遊んでいた。鈴子が一緒に遊ぼうとすると、愛子は拒絶して自室に引っ込んでしまった。その日は、鈴子の仕事は休みで一緒に遊ぶと約束していたのに、鈴子がどこかへ出かけてしまい、約束の破られたことに腹を立てていたのだ。

鈴子は子育ての難しさに思い悩んでしまった。いくら愛子が反抗的になっても、愛子が何よりも大切で大事であるという思いに変わりはなかった。

翌朝、鈴子は自らフレンチトーストを作った。それは愛子の大好物なのだ。
しかし、鈴子が作ったと知るや否や、愛子はまずいと言い捨てて、それ以上手をつけようとしなかった。
ついに鈴子も頭に血が上った。人が作ったものにケチをつけるのはよくない、そんな子はもう学校に行かなくていいし、教科書やランドセルは母が全て捨ててしまうなどと口走ってしまった。
愛子はマミーなんて大嫌いだと言い捨てて小学校に向かった。

愛子が玄関を出ると、門に封筒が挟み込まれているのを見つけた。
中を見てみると、雑誌の活字を切り抜いた脅迫文だった。「ムスメノ イノチガ オシケレバ・・・」などと記されていた。
愛子はバカバカしいと思い、それをくしゃくしゃに丸めて捨ててしまった。

愛子が登校した後、鈴子は大野にあらためて相談していた。その時、電話のベルが鳴った。
大野が電話に出ると、不審な口調の男(水澤紳吾)が福来スズ子を出せと繰り返すばかりだった。大野は相手の素性を確かめようとし、名前と要件を言うよう迫った。
すると男は、娘を誘拐されたくなかったら3万円出せと脅迫した。

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『ブギウギ』第112回

NHK大阪放送局で3月17日(日)まで開催されているブギウギ セット公開を見学に行った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第112回めの放送を見ましたよ。

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第24週『ものごっついええ子や』

1951年(昭和26年)11月。
羽鳥(草彅剛)は作曲数が2000に達し、自らで企画したパーティを主催することとした。彼の自分勝手な計画は周りを呆れさせるばかりだった。それでも、偉業の達成を讃えるために多くの人が協力することになった。

鈴子(趣里)と茨田りつ子(菊地凛子)は通常の歌のほかに、余興をするよう依頼されていた。
ふたりで相談した結果、ラインダンスを披露することにした。いつも直立不動で歌うりつ子が踊れば、羽鳥をびっくりさせることができると考えたからだ。りつ子は以前から鈴子の踊りのことを「下品だ」とバカにしていた。それを自分がやる羽目になることを最後まで抵抗していたが、羽鳥のためだと説得されて渋々応じた。鈴子の家に通って、足を高く上げるラインダンスの猛特訓を受けた。

こうして、パーティーの日になった。
鈴子の『東京ブギウギ』で開幕し、続いてりつ子が『別れのブルース』を歌った。いずれも羽鳥の代表的ヒット曲である。

りつ子は歌い終えると、前触れなく指を一つ鳴らした。
すると舞台袖から数人のダンサーが揃いの赤い衣装で現れた。ダンサーたちがりつ子の衣装を剥ぎ取ると、中からダンサーと同じ衣装が表れた。
鈴子も同じ衣装で再登場すると、バックバンドは再び『東京ブギウギ』の演奏を始めた。
鈴子とりつ子は、バックダンサーを従え歌い踊った。

りつ子のラインダンスは羽鳥を大層驚かせた。楽しくなった彼は自分もステージにあがり、一緒に踊った。

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NHK『ブギウギ』第111回

ギターの単音カッティングという奏法を身につけたい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第111回めの放送を見ましたよ。

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第23週『マミーのマミーや』

梅吉(柳葉敏郎)が亡くなった。

その葬式に、鈴子(趣里)の産みの母であるキヌ(中越典子)が姿を現した。鈴子が彼女の姿を見るのは15年ぶりで、これが二度目である。すっかり老け込んで杖をついていた。

葬儀の後、鈴子はキヌと話をする機会を作った。
キヌは相変わらず畑仕事をしており、そこで足に怪我をしてしまったのだという。それでも、立派に成長したふたりの息子(松谷圭悟中村凛太郎)たちが面倒を見てくれるから不自由はないという。キヌの息子たちも梅吉に何度も写真を撮ってもらったことがあり、どうしても弔問に来たかったのだと説明した。
鈴子もキヌも穏やかに言葉を交わし、再会できたことを喜びあった。

ふたりが話をしている間、息子たちが愛子(小野美音)の相手をしてくれていた。彼らは福来スズ子の大ファンであると述べ、自分の母が知り合いであることにたいそう驚いていた。実は15年前、幼かった彼らは鈴子にキヌを取られると思って口汚く罵った。そんなことは覚えていないようだった。

あまりゆっくりと話をする間もなく、キヌは息子たちに促されて帰ることとなった。今日はまだ畑仕事が残っており、早く帰らないとならないのだという。
去っていくキヌを見送りながら、愛子はあの老婆は何者なのかと尋ねた。鈴子は少々迷った末、「マミーのマミーや。愛子のおばあちゃんや」と説明した。
その声を聞いたキヌは、泣き笑いの表情で振り返り、軽く頭を下げた。しかし、何も喋らないまま、息子たちに促されて帰って行った。

まだ幼い愛子は、梅吉が死んだということがまだ理解できずにいた。梅吉が寝ていた部屋で彼の姿を探していた。鈴子は、梅吉の姿は見えなくなったが、いつもそばで愛子のことを見ているのだと説明した。
東京へ帰る段になると、愛子は梅吉の飼っていたカメと離れたくないと駄々をこねた。そのカメの代わりに、松吉(木内義一)は一枚の写真をくれた。それは、梅吉が生前最後に撮った愛子の写真であった。現像を頼んでいたのだが梅吉の最期には間に合わなかったという。その写真の中で、愛子は満面の笑みでカメを持っていた。写真に写るカメで満足して、愛子はおとなしくなった。

東京の自宅に戻った鈴子は、梅吉の遺影をツヤ(水川あさみ)の隣に飾った。梅吉が一番喜ぶ配置である。
安置を終え、いざお鈴を鳴らそうとしたが、りん棒が見当たらなかった。鈴子は大騒ぎしてあちこち探し回ったが見つからない。

りん棒を探す途中で、鈴子は海中時計を見つけた。それは鈴子の血のつながった父の形見であり、キヌから託されたものだった。
鈴子はその懐中時計を愛子に与えた。この前会ったお婆さんから貰ったものだと説明し、大切にもっていてほしいと話した。東京に帰ってきてからは梅吉のカメのことを思って元気のなかった愛子だったが、懐中時計を見せられると元気になった。とてもかわいいデザインで、すっかり気に入ったのだ。

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NHK『ブギウギ』第110回

花粉症というわけではないけれど、昨日あたりから目鼻喉の調子がよくない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第110回めの放送を見ましたよ。

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第23週『マミーのマミーや』

鈴子(趣里)は、梅吉(柳葉敏郎)が撮影した女性の水着写真のアルバムを見つけた。それは半ば隠すようにしまわれていたが、数は膨大だった。
おじ夫婦の松吉(木内義一)とユキ(沢暉蓮)に尋ねると、確かに梅吉が撮影したもので間違いないという。ユキも撮影してもらったことがあり、他の女性たちも喜んで被写体になっていたという。梅吉は被写体本人たちが納得するほどきれいに写真を撮ってくれるので、みんな喜んで撮影に応じていたという。特に、梅吉は写真を撮るときに必ず笑わせてくれる。それで気分も良くなって自然に笑顔が浮かび、よりきれいに写るのだ。
松吉とユキの話によれば、梅吉は水着女性の撮影だけが上手かったわけではない。どんなに偏屈な大人であれ、泣きじゃくる子どもであれ、梅吉がカメラを向けると誰しもいい笑顔になったという。梅吉の才能だったと話した。

同じ頃、愛子(小野美音)は梅吉の部屋にいた。部屋の前で飼われているカメで遊んでいたところ、中の梅吉から声をかけられたのだ。
梅吉は全身に痛みがある中、半身を起こし愛子にカメラを向けた。人見知りの気があり、まだ梅吉のことも警戒していた愛子であったが、梅吉から笑顔を向けられると、つられて笑った。カメラを挟んで、ふたりは大いに笑い合った。

その後、梅吉の容体がますます悪化した。往診の医者によれば、今日明日が山場だという。

鈴子は、ひとりで梅吉の部屋に詰めた。梅吉は医者から注射された痛み止めのせいでよく眠っていた。
鈴子は梅吉が眠っているのをいいことに、独り言のように本音を話し始めた。鈴子は、家族の中で自分だけ血が繋がっていないことをずっと気にしていた。梅吉がいつか本当のことを直接話してくれると思っていのに、ついに言ってくれなかった。

すると、梅吉が「言う必要はなかった」と答えた。眠っていたはずだが、鈴子の声で目を覚ましたのだ。梅吉は、鈴子のことは自分と妻・ツヤ(水川あさみ)の本当の子なのだから、何もいう必要はなかったと説明した。むしろ、何も知らないふりをして、ずっと自分たちを親でいさせてくれた鈴子の優しさに感謝していると話した。自分たち家族は血よりも濃いもので繋がっていると話した。それは心である。
鈴子はその言葉に泣き出した。

梅吉は、鈴子の歌を聴きたいとせがんだ。『父ちゃんブギウギ』を歌ってくれとリクエストした。
鈴子がそんな曲は知らないと答えると、梅吉は自分で歌ってみせた。なんのことはない『東京ブギウギ』の替え歌で、歌詞の一部が「父ちゃん」とされているものだった。鈴子は呆れながらも吹き出してしまった。
梅吉の替え歌は単純なので、鈴子にも容易に歌詞の展開が予想できた。だから、梅吉に合わせて鈴子も歌った。歌えば歌うほど、歌詞のバカバカしさに鈴子はおかしくて笑ってしまった。

笑いながら歌っていたが、急に梅吉との別れが現実みを増してきた。
鈴子は大声で泣き喚きながら梅吉に抱きついた。

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NHK『ブギウギ』第109回

久しぶりに冷たい牛乳を飲んだせいか、それとも寒い部屋に置いていて冷えたエレキギターを持ってお腹にあたったせいか、はたまた何かしらのストレスなのか、原因はよくわからないが昨日はお腹がゴロゴロしていた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第109回めの放送を見ましたよ。

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第23週『マミーのマミーや』

鈴子(趣里)が4ヶ月ぶりにアメリカから帰国した。アメリカ行きに最後まで反抗していた愛子(小野美音)はどこかよそよそしい雰囲気だったが、すぐに打ち解けて元通りになった。

1951年(昭和26年)秋、鈴子たちが新居に引っ越して1年が経った。近所の主婦たちともすっかり仲良くなり、彼女らを家に招待しておしゃべりすることもしばしばだった。近所の主婦たちは、ステージ上でもプライベートでも変わらない鈴子の気さくな人柄をすっかり気に入っていた。
またその頃、羽鳥(草彅剛)の通算作曲数が2000曲に達した。それを記念して、自らパーティーを開くとのことだった。鈴子は羽鳥の仕事ぶりに感心すると共に、自分で自分を持ち上げるようなパーティーを開催することに呆れた。しかも、鈴子に余興をやってほしいと一方的に伝えられ、ますます呆れた。

ある日、鈴子へ電報が届いた。香川で暮らしている父・梅吉(柳葉敏郎)が危篤状態になったという。鈴子は愛子を連れて、すぐに香川へ向かった。

梅吉はガンになり、ここ半年ほど闘病生活を行っていた。自分で開いた写真館はたたみ、実弟・松吉(木内義一)、ユキ(沢暉蓮)夫婦の家に身を寄せていた。
梅吉の部屋の前の縁側には鉢が置いてあり、そこでカメが飼われていた。それは、鈴子の弟・六郎(黒崎煌代)が生前かわいがっていたカメである。鈴子はカメが長生きであることと、これまでずっと梅吉が大切に世話をしていたことに驚いた。

部屋に入ると、梅吉は弱りきって布団に横たわっていた。鈴子の姿を認めると「よく来てくれた」と喜んだが、声は弱々しく、体を起こすこともできないほどだった。
鈴子がカメのことを話題にすると、梅吉は六郎の分まで生きているのだろうと答えた。そして、鈴子が来てくれたことが嬉しく、寿命が2時間延びたなどと冗談を言った。あまりにつまらない冗談だったが、鈴子は思わず笑ってしまった。

鈴子は松吉から、香川での梅吉の様子を聞いた。
梅吉は口を開いたら、いつも鈴子の自慢ばかりしていたという。近所の人々からは親バカにすぎると言われていたが、全く気にする様子はなかったという。病気で写真館を閉じてからは、他にすることもなく、ますます娘自慢がひどくなった。
それでも、梅吉の写真の腕は確かで、経営する写真館の評判は良かったという。仕事のない日には、カメラを持って地元を回り、人々の写真を撮り続けていたという。そのせいもあって、娘自慢を除けば、梅吉は人気があったという。

梅吉が撮った写真は全て松吉の家の倉庫にしまってあるという。梅吉がどうしても捨てたくないと言い張ったからだ。鈴子はひとりでそれを見に行った。
そこには多くの写真が残されており、写っている人々はどれも満面の笑みを浮かべていた。鈴子は、梅吉がいつものようにくだらない冗談を言って、相手を笑わせた隙に撮ったのだろうと容易に想像できた。

そんな中、こっそりと隠すようにしまわれていたアルバムを見つけた。それを開いた鈴子は驚いた。水着の女性が艶かしいポーズをとった写真ばかりが集められていたのだ。

その頃、愛子は梅吉の部屋の前のカメで遊んでいた。
すると、部屋の中から梅吉の呻き声が聞こえてきた。それに誘われるように、愛子は梅吉の部屋に入って行った。

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NHK『ブギウギ』第108回

昨日のマクラでは日経平均株価が4万円を超えるかどうかというネタだったんだけれど、心の中では「どうせ肩透かしで株価はむしろ下がるんだろうな」と思っていたんだけれど、あっさり4万円を超えてびっくりした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第108回めの放送を見ましたよ。

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第23週『マミーのマミーや』

愛子(小野美音)の元気がない。鈴子(趣里)が愛子を置いて、4ヶ月間のアメリカ巡業に出かけるのが許せないのだ。鈴子がどんなになだめても、愛子はずっと拗ねたままだった。

そしていよいよアメリカへ出発する日となった。相変わらず愛子は拗ねたままで、鈴子から離れて見送ろうともしなかった。鈴子が根気強く優しく声をかけ、やっと愛子が近寄ってきた。そして、鈴子に抱きついた。
鈴子は、愛子のことが大好きで何よりも大切に思っていると話した。しかし同時に、もっと大きな歌手になりたいと願っており、そのためにはアメリカに行かなければならないと説明した。

それでも愛子は聞き入れなかった。激しく泣き始め、鈴子に抱きついて離そうとしなかった。
出発の時間が迫り、家事手伝い・大野(木野花)によって愛子が強引に引き離され、鈴子は家を出た。愛子の泣き声は家の外まで聞こえ、鈴子は苦しく思いながらも出かけて行った。

鈴子の出発後、愛子はますます元気をなくしていった。

1950年(昭和25年)9月、鈴子がアメリカに旅立って3ヶ月が経った。
かねてより建築中だった鈴子の新しい家が完成した。鈴子は留守だったが、大野と共に愛子はその家へ引っ越した。今までの家よりずいぶんと広く、現代風で素晴らしい家だった。新しい環境になっても、愛子は相変わらず元気がなかった。

そんな時、アメリカの鈴子から手紙が届いた。引っ越しの時期を見越して、新しい家に宛てて書かれたものだった。
手紙には、鈴子が充実した毎日を過ごしていることが記されていた。そして、そのような経験をできるのも愛子が我慢してくれているからだと書かれていた。最後には、アイ・ラブ・ユーと書かれていた。
アイ・ラブ・ユーの意味がわからなかった愛子は、大野に尋ねた。大野は大好きという意味だと教えてやった。

大野は鈴子へ返事を書くことを提案し、愛子も承諾した。
手紙にはアメリカでの鈴子の写真も同封されており、愛子はクレヨンで模写して送った。

ニューヨークの滞在中の鈴子のところへ返事が届いた。鈴子は愛子のお絵描きを見て涙をこぼした。早く日本へ帰って、愛子に会いたいと思った。

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NHK『ブギウギ』第107回

今から15年前の2009年に「日経平均株価が4万円を超えたら結婚するんだ」と自ら死亡フラグを立てたわけだけれど、その時には2050年ころに達成されると予測していた(2021年に再計算したところ2年後ろ倒しになって2052年と予測された)ので完全に油断していたのだが、なんと先週末の終値が39,910.82円に達して4万円目前になってしまい、それなのに僕の結婚計画の方はさっぱり進展がなく、それらしき相手すらも見つかっていないのでどうしたものかと心配してマジ死にそうになっている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第107回めの放送を見ましたよ。

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第23週『マミーのマミーや』

1950年(昭和25年)6月。
タケシ(三浦獠太)が鈴子(趣里)のマネージャーになって2ヶ月が経った。愛子(小野美音)は彼によく懐き、タケシが家に来るとふたりは大はしゃぎした。あまりのやかましさに鈴子は閉口しながらも微笑ましく見ていた。
また、鈴子はもうすぐ新しい家に引っ越すことも決まっていた。愛助(水上恒司)の療養生活のために住み始めた家だったので何かと手狭になってきたのだ。次は、愛子がのびのびと遊べるような広い庭のある家になる。

そんな頃、羽鳥(草彅剛)からアメリカ巡業の話が持ち込まれた。彼の知り合いの興行主からの提案で、4ヶ月かけてアメリカの都市をまわるということである。
鈴子はとても心が惹かれた。ブギの生まれたアメリカには行ってみたいし、自分の歌が本場でどこまで通用するか挑戦したいと思った。
しかし、愛子と離れなければならないことに躊躇した。GHQからの渡航許可は、鈴子とマネージャー・タケシの分しかおりないというのだ。鈴子は回答を保留した。

帰宅した鈴子は、愛子に本当のことは黙っていた。その代わり、家事手伝い・大野(木野花)に相談した。
大野は鈴子のアメリカ行きにきっぱりと反対した。愛子にとって母親は鈴子だけであり、存分に甘えられる相手も鈴子をおいて他にいない。愛子もアメリカに連れて行けるならまだしも、4ヶ月も離れることは看過できないというのだった。

鈴子と大野は愛子にだけは知られないようにしていたにもかかわらず、お調子者のタケシが愛子に漏らしてしまった。
愛子は、鈴子と離れたくないと言って大泣きした。その場はなんとかなだめたものの、それからというものの愛子はことあるごとにアメリカに行かないでくれと言うようになった。
鈴子は困ってしまった。

そうしているうちに、羽鳥からは回答を急かされるようになった。羽鳥も一緒に行くことになっており、楽しみで仕方ないのだ。さまざまな手配も必要であり、もう決断しなければ間に合わないという。

鈴子は、羽鳥と同席していた妻・麻里(市川実和子)を引き合いに、自分の気持ちを話した。麻里のような母親像が正しいを思っている。子どもの世話をして、家を守るのがあるべき姿だ。あたまではそうわかっていても、自分は歌手として成長したいという気持ちを抑えられない。愛子のために普通の人間、普通の母でありたいと思っているのに、娘よりも歌を選ぶことに後ろめたさがあると話した。

それを聞いた麻里は、鈴子の本心を見抜いて、こう話した。
鈴子は、アメリカに行っても行かなくても、いずれにせよ後悔するに違いない。そして、鈴子自身はほぼアメリカ行きに心を決めているのに、あと一押しが足りないと思っている。鈴子と同じような母親の立場にいる人間に背中を押して欲しいと思っているに違いない。だから、自分が鈴子のアメリカ行きを強く推すと述べた。自分が鈴子の母親だったとしたら、絶対にそう言うと話した。

その一言で、鈴子はアメリカ行きを決心した。

帰宅した鈴子は、家事手伝い・大野に報告した。大野は鈴子の決定には従うと言ってくれた。鈴子の留守中、しっかりと愛子や家を守ると約束してくれた。その代わり、愛子には鈴子からしっかり言って聞かせるようにと条件をつけられた。

鈴子は愛子に事情を話した。
離れ離れになるのは寂しいが、外国で歌ってみたいという気持ちが勝ったと説明した。予想通り、愛子は大泣きして駄々をこねた。
鈴子は、娘と歌との間で胸が引き裂かれるような思いだった。

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NHK『ブギウギ』第106回

いよいよ本作も残り1ヶ月になったのでがんばろうと思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第106回めの放送を見ましたよ。

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第22週『あ~しんど♪』

鈴子(趣里)のワンマンショー当日の朝を迎えた。
しかし、迎えに来るはずの新人マネージャー・タケシ(三浦獠太)がなかなか現れない。鈴子はひとりで劇場に向かった。

本番前の最後のひととき、鈴子は作曲家・羽鳥善一(草彅剛)、喜劇王・タナケン(生瀬勝久)、旧マネージャー・山下(近藤芳正)など、これまで自分を指導し導いてくれた人々のことを思い出していた。彼らの厳しくも親切で適切なアドバイスのおかげで自分は一人前になり、人気スターになれたのだと思い返していた。

やっとタケシが楽屋に現れた。彼は寝坊して遅刻したという。もうクビになることを覚悟していた。これが最後だと思い、これまでの失敗を謝った。自分が歌や音楽に造詣が深いと言っていたのは嘘だったと白状した。
しかし鈴子は叱らなかった。鈴子はタケシが歌に興味がないことなどとっくに見抜いていたのだ。叱る代わりに、鈴子は微笑みながら、本番をよく見ておけと命じてステージに向かった。

ワンマンショーで披露された新曲『買物ブギ』はまたしても大好評だった。歌詞や踊りの滑稽さに客は大笑いした。
たけしは鈴子の見事なショーはもちろん、客たちが大喜びしている姿を見て感激した。

本番を終えた鈴子から感想を聞かれると、タケシは自分の感動を素直に伝えた。
鈴子は、これこそが歌であり、客を楽しませる仕事の真髄だと説明した。自分は多くの先輩たちから人を楽しませることの面白さと厳しさを教わってきた。今度は自分がタケシにそれを伝える番だと認識していると話した。タケシをクビにはせず、これからは一緒にがんばるつもりだと話した。
タケシも心を入れ替え、一生懸命務めることを誓った。

こうして、鈴子はタケシとともに歩み始めた。
ニンジンが大嫌いだった愛子(小野美音)は、タケシから鼻を摘んで食べれば平気だと教えられ克服した。愛子とタケシは食卓で鼻をつまみながらふざけ合ってニンジンを食べた。鈴子と大野は行儀の悪さに顔をしかめたが、彼の若さと調子の良さによって鈴子の周りはますます賑やかになった。

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