鼻炎薬のおかげで鼻水とくしゃみはほぼ止まったのだけれど、喉の違和感と空咳の止まらなくなった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第115回めの放送を見ましたよ。
愛子(このか)が誘拐犯に狙われている。鈴子(趣里)は学校を休ませ、家から出させないようにした。
有名人の子だといってからかわれるので愛子は学校に行くのを嫌がっていた。そんな愛子が、今日に限って登校すると言って聞かなかった。新しくできた友達・一(井上一輝)と遊ぶ約束をしているからだ。激しい押し問答になったが、家事手伝い・大野(木野花)がなんとかなだめすかし、その日は自室にいることになった。
しばらくすると、誘拐犯(水澤紳吾)から身代金の受け渡しについて電話連絡があった。3万円を巾着袋に入れて、午後3時に日帝劇場のロビーに持ってこいという。ただし、鈴子本人では目立ちすぎるので、マネージャー・タケシ(三浦獠太)か家事手伝い・大野のいずれかが来るように指定した。犯人は鈴子の家の者を全員知っているというのだ。
こうして、タケシが身代金を持ってロビーへ向かった。もちろん、事前に何人もの私服警官が張り込みをしていた。
約束の午後3時になると、身なりの汚い男・小田島(水澤紳吾)が必死の形相でタケシに近づいてきた。タケシは金を渡すまいと逃げたが、小田島に追いつかれ揉み合いになった。そこへ張り込んでいた私服警官たちも駆けつけ、小田島は簡単に取り押さえられた。
こうして、犯人が捕まったことで愛子の誘拐騒ぎは一応収まった。
しかし、愛子はずっとふてくされていた。学校に行けなかったせいで、新しい友達・一に会えなかったからだ。自分が一方的に約束を破ったとして彼に嫌われてしまうと心配していた。それは全て鈴子のせいだと文句を言った。
鈴子は、明日謝れば許してくれるはずだと話した。
翌日、愛子は一の教室に行ってみた。すると、彼の姿はなかったし、担任教師からは転校すると聞かされた。放課後、彼と遊ぶ約束をしていた場所に向かったが、そこにもいなかった。愛子は、自分が約束を破ったせいで一が転校することになったのだと思い込み、自責の念に苛まれた。
刑事・高橋(内藤剛志)は鈴子の家で取り調べ状況について説明した。
容疑者・小田島大は、妻を早くに亡くし、男で一つで息子を育てていた。しかし、本人も病弱で思うように働くことができず、生活は困窮していた。それでも、息子にだけは惨めな思いをさせたくないと思っていたようだ。そんな矢先、鈴子が愛子の誕生会を開いた。近所の人なら誰でも参加することができ、小田島親子も来ていた。そこで鈴子の贅沢な暮らしや家族構成を知り、犯行を思いついたのだという。これからは、誰でも彼でも家に招くのはやめた方がいいというのが高橋の意見だった。
小田島の息子は、親切な遠い親戚が預かってくれることになった。今回の事件は未遂に終わったので小田島には執行猶予がつくだろうが、いずれにせよ当面の間は父子は離れ離れになってしまう。
ちょうど帰宅した愛子は、その話を聞いていた。そして、そこで話されている息子というのが、愛子が友達になるはずだった一のことだと悟った。
愛子は、一がいなくなったのは鈴子のせいだと喚いた。