第3原理: 合理的な人々は限界的な部分で考える
・・・夕食のテーブルで迷うのは、絶食するか豚のように平らげるかではなく、マッシュ・ポテトをもう一口食べるか否かである。試験が近づいたときには、まったく無視するか24時間勉強し続けるかではなく、もう1時間テレビをみずにノートを復習するかどうかで悩むのである。経済学者は既存の計画に対するこうした微調整を、限界的な変化と呼ぶ。・・・
多くの状況において、人々は限界的な部分で考えることで、最良の決定を下すことができる。・・・限界的な便益と限界的な費用とを比較することにより、・・・価値があるものかどうか評価できる。『マンキュー経済学: ミクロ編』 pp.8-9
これは、当方の座右の書『マンキュー経済学』のイントロダクションに記載されているものだ。著者が経済学においてもっとも重要だと思うことを10のフレーズにまとめたもののうちの一つである(この教科書はいくつかのバージョンが出ているが、『マンキュー入門経済学』が一番薄くて安く、しかも10大原理もおさえてある)。