NTT西日本のフレッツ光のCMはよく見かけていたのに、そこに出ているのが本作のヒロインでもある井上真央だとは知らなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第6回目の放送を見ましたよ。
陽子(八木優希)が登山遠足に出かけている間に、母・紘子(原田知世)は息を引き取った。
そこまでの話を年老いた陽子(若尾文子)から聞き、房子(斉藤由貴)は涙を止めることができなかった。
年老いた陽子は、女性の自立について付け足した。確かにユキ(荒川ちか)のように、自分の夢を叶えられない女性もたくさんいた。そしてまた、日本の軍国主義によってその芽の多くが摘まれてしまった。しかし、着実に女性の自立への素地はできあがりつつあったのだと。母(原田知世)の言ったとおりの時代がすぐそこまで来ていたのだと。
昭和13年9月。
安曇野の女学校に通う陽子(井上真央)は16歳になっていた。一家の母親がわりとして、通学前の朝から家事に精を出す。地元の農学校に通い寝坊癖の次兄・茂樹(永山絢斗)を蹴って起こすなどオテンバなところもあるが、一家に爽やかな明るさをもたらす存在になっている。
父・良一(寺脇康文)は製糸工場の工場長に出世し、長男の春樹(田中圭)は旧制松本高校で寮生活をしている。今のところ平穏な生活が続いている。
通学路の陽子は、咲きほこる蕎麦畠を見て、亡き母のことを思い出した。
その時、上等な和服を身につけた、見知らぬきれいな女性(樋口可南子)が傍に立っているのに気づいた。彼女から呼び止められた。
彼女は、後の陽子にとってとても大きな存在となる女性だった。