『プリンセス・トヨトミ』万城目学

地味な展開で、事件が起きるまで時間がかかり、山場はあっという間に終わってしまうので、チト退屈だった。
確かに緻密に謎が張り巡らされているのは分かるのだが、その謎解きにたどり着く前にギブアップしそうだった、ヤバかった。

読むのがつらくなったとき、僕はウルフルズの「大阪ストラット」を口ずさんで自分を盛り上げた。

他に比べりゃ外国同然
Osaka strut!

やっと謎が明らかにされたとき、僕は小学生の頃を思い出して「グリーングリーン」を歌った。

ある日 パパと二人で 語り合ったさ
この世に生きる喜び そして 悲しみのことを

本書のラスト、バカな男たちを優しく受け入れる女性たちの姿を目の当たりにし、明石家さんまの「真っ赤なウソ」を歌いながら深く感じ入った当方。

どんなに男が偉くても
女の乳房にゃかなわない

同書を読んだ人なら、これらの曲を歌ってしまった気持ちが分かってもらえるはず・・・と信じてる。

映画『鴨川ホルモー』予告

鴨川ホルモー(映画)

万城目学・原作『鴨川ホルモー』が映画化されて、2009年4月18日公開。
原作はお気に入りなので映画も楽しみにしていた当方なのだが、さきほど予告編の映像を見て、ちょっと想像していたのと違うな、という感じ。

映像がスタイリッシュすぎる気がするし、凡ちゃん(栗山千明)もちょっと表情が豊かすぎるような気がする。
僕の中での原作イメージは、もうちょっと地味めな世界なんだよなぁ。
#まぁ、さっきTVCMで見た「ドラゴンボール」よりはよっぽど原作に忠実だが。

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