Shall we ダンス?

諸般の事情により,今夜どうしても周防正行監督作品「Shall We ダンス ?」を見る必要があったわけで.

近所のレンタル屋2件をめぐり,店員さんに声をかけ
「僕はどーしても今夜Shall We ダンス ?を見たいのだ.悪いんだけど,持ってきてくれないかなぁ」
と,駄々をこねてみたり.
#もちろん,♂店員に声をかけるなんてことはしない.返却されたビデオを一生懸命陳列していようが,女の子のかわいらしい店員さんに声をかけたわけで.

しかし,2件が2件とも
Shall We ダンス ?のDVD版は出てないようですねぇ
とのお答え.
むむー.不本意ながらVHS版をレンタルして,見ました.

うーん,心に沁みたセリフは
迎えに行くんじゃない.迎え入れるんだ!
ですな.(うろ覚え)
ある意味,真理だ.
#深くは聞かないでくれ.

あと,竹中直人の腰の動き.うーん,なまめかしい.

ちなみに,DVD版Shall We ダンス ?は2005年4月8日発売だそうです.どーりで,レンタル屋にないわけだ.

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Detroit Rock City

デトロイト・ロック・シティDVD “デトロイト・ロック・シティ

1時間半に渡る,青春コメディ仕立ての,ターミネーター2 でジョン・コナーを演じた彼出演の,これといった山場のない,だけど70年代のロックが楽しい,ちょっぴりセクシーな金髪美女のシーンが出てくる,KISSのプロモーションビデオ.
それだけの映画.

特典映像に入っている KISS(本物)によるDetroit Rock City の演奏風景がマルチアングルで楽しめることくらいかな,目を引く点は.

「シュレック2」おもしれー

今日は,月曜だけれど仕事が休みだったので,「シュレック2」を見に行く.

世の中の小中高生は,夏休みなんですね?誤算でした.さすがに,家族連れはいなかったけれど,どー見ても中高生っぽいガキンチョの皆様10名ほどが,喫煙コーナーにたむろして,ちょっぴりウゼェなぁなんて,思ったり.
#そういうのをたしなめることができず,見てみぬ振りをする僕も,大人失格だけれど.

しかし,劇場はガラガラで,10人ほどのお客さんしかおらず,快適に映画を楽しむ.1列に座っているのは僕だけとかの状況で,スクリーンの真正面だったし.
しかも,「シュレック2」めちゃめちゃ面白い.
一人で見に行っているのに,一人でケタケタ声を出して笑ってきたし.映画の最後で,拍手したい気持ちになってしまったし.
随所に,いろんな映画のパロディがちりばめられています.残念ながら,僕はそれほど映画に詳しくないのであまりわかりませんでしたが,映画に詳しい方はいろいろ笑えるのではないかと.僕が気づいたパロディを列挙すると”「ロード・オブ・ザ・リング-旅の仲間-」のフロドと指輪”,”「スパイダーマン」のキスシーン”,”「ミッション・インポッシブル」のロープで落下するシーン”などなど.

長ぐつをはいた猫がやってきた!しかし,最大のポイントは,新キャラ「長ぐつをはいた猫」いがいにないでしょー.
キザで,調子のいい事ばっかり言う.カッコつけて,張り切って仕事を引き受けるまではいいんだけれど,しくじって,イマイチ役に立つんだか立たないんだかわかんねーし.
「誰かみたいじゃん」なんて,思ってしまったり.唯一違う点は,例の人には,上目遣いで相手をコロっと行かせるようなつぶらな瞳がないところだな.

ラストシーン,「いかにもなシーン」なんだけれど,意外と感激屋の僕は,ちょっとポロッときそうになったり.
「やべーぞ.平日の昼間っから,いいオッサンが一人でアニメ映画を見て泣いてたら後ろ指差されるぞ」と,グッとこらえていた.
そうしたら,長ぐつをはいた猫がぼそっと
俺はこんなの見ても泣かないぞ
みたいなセリフを言っちゃうし.
その瞬間,涙が一滴くらい流れちゃいました.
#あーあ,「妖精のゴッドマザー」の悩み相談室のカードを持っていたら,お願いができたのに・・・
妙に,長ぐつをはいた猫とフィーリングがあう感じ.

いい歳こいたオッサンが購入するのは恥ずかしかったけれど,売店でぬいぐるみを買ってしまった.
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Trainspotting

トレインスポッティングユアン・マクレガー主演トレインスポッティング

「そいや,学生の時,後輩の女の子がイチオシしてた映画だなー」
と思い,レンタルしてきた.
11:00 a.m. – 12:30 p.m. にかけて見る.
こりゃ,昼間っから観る映画じゃないッスね.暗くて,救われない映画だなー,と(いろいろ,「くすっ」と笑わせるネタは仕込んであるけど).
いや,夜中に黙々と見てたら,もっと落ち込んだと思うから,昼間でよかったけど.

でも,こういう退廃的な雰囲気好きだな.
ドラッグ,アルコール,セックス,ロックンロールって感じで.
あと,ダイアン役の女の子かわいい.

いっぱしの社会人になってから観てよかった.
進路とか人生の意義とか,青臭い悩みを抱えてるときに観ちゃうと,人生踏み外しちゃうカモ.
「ああ,俺もこんなこと考えてたことあったよなぁ」と達観できる年齢なり,立場なり,しがらみなりができてから観ると良いかも.

簡単なストーリーとしては,イギリスの片田舎のドラッグ・ジャンキーが,人生立て直そうとしたり,立ち直りに失敗したり,最後に一発大もうけをたくらんだり,デンジャラスな友人関係と平穏で人並みの人生を秤にかけちゃったりというお話.
1996年の映画らしいけど,映像と音楽は今見ても古臭い感じはしない.

ストーリー・オブ・ラブ

ストーリー・オブ・ラブ 特別版ひじょーに地味な映画であり,原題が”Story of us” なのに邦題でわざわざ “ストーリー・オブ・ラブ“にしているあたりが興ざめですが,my favorite movie であり,見ながら本気で泣いた映画は生涯でこれだけ.

最初に見たのは,オーストラリアに出かけた帰りの飛行機の中.
機内で上映されているのを暇つぶしに見ていた.
いろいろラッキーなことがあって,始めての海外渡航でビジネスクラスに乗っており,のんびりと窓からグレートバリアリーフを眺めたり,隣に座っている某5歳年上なのにどう見ても僕より10歳くらい若く見えちゃう女性の先輩とおしゃべりしたりしていたので,前半はちゃんと見ていなかったけど.
次第に代わりばえのしない太平洋の水平線しか見えなくなったり,隣の若く見えるんだけどおねぇさんな先輩がうとうとし始めたりしたので,僕は映画に集中し始めたわけで.

そして,ついにラストでジーンときてしまった.
しかし,僕も若さゆえの過ち by シャア・アズナブルツッパリっつーのがあって,男は涙を見せぬもの,見せぬもの (「永遠にアムロ」) と,ぐっと涙をこらえていた.
そんなフラストレーションがあったので,DVDが出るや否や購入し,一人で見て,誰に気兼ねすることもなく号泣したわけです.

ストーリー自体は,それほどヒネリもなく,冒頭にも書いたとおり地味なものです.
崩壊寸前の夫婦が,お互いに罵り合いながら,離婚の段取りを勧めるというものです.
子供たちの前では仲のいい夫婦を演じているが,ついに子供たちに離婚を打ち明けるときが来て・・・というものです.聡明な皆さんなら,最後にこの夫婦が別れるのか,よりを戻すのかすぐにわかっちゃいますよね.^^;
それくらい,ありふれた展開で,地味地味です.
#ブルース・ウィリス主演なのに,もちろん銃もアクションも出てきません.

これだけ地味なんですが,ミシェル・ファイファーがめちゃめちゃきれいな所と,随所に出てくるせりふがなかなか洒落ており,そういうところが大好きです.

例えば,
ケイティー(ミシェル・ファイファー)
「私たち家族の歴史は一晩じゃ生まれないわ.メソポタミアでは古い都市の上に新しい町を建てたけど・・・,私は今のままがいいの.(中略; あなたは家のどこに薬があるか知ってるでしょ?朝機嫌が悪くなることも知ってるでしょ) 長年の生活の積み重ねよ.結婚生活は想像以上に大変だけど,いいこともある,あきらめちゃダメ.」(この後,2人とも欠点もあるけど,いい所もあるとか,2人で共有した時間(子育てとか)を話し合える相手は他にはいないなどと繋がる)
当たり前で,なんのひねりもないせりふだけど,改めて言われると(ミシェルの演技もうまいし),心に沁みるわけです.
沁みすぎちゃって,泣けてくるわけです.
#今,記事を書くのにDVDで確認しただけでやばかった.

ところで,
先日,実家からアスパラガスが大量に送られてきた.
それを茹でて,マヨネーズと醤油をかけて大量に食べた.
その翌日,この映画のことを思い出した.

ケイティー(ミシェル・ファイファー)
 「クロスワードパズルって安心できるの.必ず答えがあるから」
ベン(ブルース・ウィリス)
 「ああ.だが肝心な問いにはないぞ.例えば,神の存在とか,人生の意味.アスパラガスを食うと小便が臭いのはなぜ?」
ケイティー
 「アスパラギン酸のせいよ」
ベン
 「それで安心できる?」
ケイティー
 「重大な問いには答えがないから,小さな問いに答えを出して安心するの」

アスパラを食べた翌日,仕事でちょっと大きな問題を抱えたままトイレに行った.
そのとき「これが,アスパラギン酸の匂いかぁ~」と納得し,この映画のことを思い出し,仕事の問題のプレッシャーが少し軽くなって,よい気分転換になった.
#ただし,気分が良くなっただけで,仕事の問題が解決されたわけではないことには注意を払う必要がある.

閑話休題
ラストシーンでひとしきり泣いて,やれやれエンディングと思っていると,もう一回泣かされます.
そこがまた憎い映画です.

ベンが「今,自分が考えている7つの単語からなる文章を当ててみろ」というクイズをケイティーに出題します.
ケイティは “And they lived happily ever after” (「彼らはその後ずっと,幸せに暮らしました」~童話の決まり文句「めでたし,めでたし」)と回答します.
ところが,これは6単語なのでハズレです,一個足りない.

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School of Rock

School of Rock

右の画像は映画のサントラCDのものですが,現在地味に公開中の映画 School of Rock を見てきました.

ゴールデンウィーク真っ只中,映画の日で料金が1,000円(通常1,800円)で,とても天気が良い行楽日和の5月1日に見てきました.
1,000円にもかかわらず,観客が10人程度だったのは,天気が良くてみんなアウトドアな休日を過ごしたからですよね?この映画が駄作だからではないですよね?

ストーリーとしては,ありがちなものです.
バンドをクビになり金に困ったロックンローラーが,他人に成りすまして小学校の代理教員になる.正規の授業はそっちのけで,生徒にバンドを組ませてロックコンテストに出場させ賞金獲得をもくろむ.生徒と先生の交流,PTAに正体がばれてピンチに,そしてコンテストの行方は?
っつーのが概要ですな.

確かにお話は陳腐です.しかし,この映画に感動を求めてはいけません.
ロックの世界に酔いしれるための映画です.

Led Zeppelin の Immigrant Song が流れて,あなたは「ああああ~ あ~!」と歌わずにいられますか?
主人公のベッドサイドに Black Sabbath のタペストリーがあるのを発見して,「俺も欲しいなぁ」と思わずにいられますか?
主人公が AC/DCのギタリストAngus Youngと同じGibson の SGを抱えて,半ズボンで演奏する姿に爆笑せずにいられますか?
小学生バンドのギター担当の役名が “Zakk” ということで,「それって,もしかして Ozzy Osbourne のバックバンドで,アーチェリーのマトみたいなギターを使っている Zakk Wild からとってるんだな」とうんちくをたれずにいられますか?

そんなあなたにぴったりな,
ロックなスピリットでハイにトリップするムービーってことでヨロシク.

【関連リンク】
MSN の「スクール・オブ・ロック」特集: ロックトリビアなどがあり,公式サイトより楽しめる.
School of Rock 本国サイト: ちょっと探すと(MENU => The Music),サントラCDの視聴ができる.一番のオススメは,No Vacancy の “Fight”(劇中バンドの演奏です)
日本語公式サイト: 予告編を見るくらいです.