NHK『わろてんか』第5回

今日は黒木華さんと仲良しの友だちになる夢を見てゴキゲンなので、わりと寛大にまとめ記事に取り組めそうな予感のする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第5回めの放送を見ましたよ。

* * *
第1週『わろたらアカン』

家の酒を誰かが盗み飲みしているという事件が起きた。
てん(新井美羽)が隠れて見張ったところ、下戸のはずの父・儀兵衛(遠藤憲一)が犯人だった。

しかし、てんはそのことを誰にも告げることができなかった。自分に責任があると思ったからだ。父はドイツの薬品会社との取引を開拓するためドイツ人担当者(ケビン・キャニング)を家に招いて接待したのだが、そのパーティをてんがめちゃめちゃにし、取引もご破算になった。それを苦にして父が変わってしまったと思ったのだ。

てんは、独断でそのドイツ人へ謝罪に出向いた。彼に日本語は通じないが、てんは日本語でまくし立て、土下座して謝った。

結局、埒はあかず、てんは落ち込んで帰宅した。そして、父に打ち明けた。自分のせいで儀兵衛が変わってしまい、酒を飲み始めてしまったこと。その原因がパーティを台無しにした自分にあること。てんは泣きながら父に謝った。

てんの行為に感じ入った儀兵衛は、台所に飛んで行くと、家中の酒を全て流して捨ててしまった。てんのおかげで、自分の憑き物が取れたと皆の前で宣言した。
そして、てんへ課していた笑い禁止令を解除した。一同は大笑いした。藤岡家が久しぶりに明るい雰囲気に包まれた。

くすり祭りの最終日。家族と使用人全員でお参りに行った。
お参り後、てんはみなと離れ、笑い見世を見物に行った。

そこでは、歌舞伎の有名な一場面を面白おかしく演じるというものが披露されていた。芸人たちの滑稽な姿に、てんも他の客も大いに笑っていた。

しかし、その盛り上がりを台無しにする事件が起きた。
次の場面に登場するはずの芸人が、誤って先に出てきてしまったのだ。せっかくの場面が台無しになり、客からは罵詈雑言が飛んだ。
出番を間違えた芸人は、猪の扮装をして飛び出してきたものだから、あまりに無様であった。

その芸人の顔をよく見ると、いつか出会った自称日本一の芸人・北村籐吉(松坂桃李)だった。

* * *

続きを読む

NHK『わろてんか』第4回

酒を飲みながらぼーっと見る分には面白いのかもしれないな、とちらりと考えた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第4回めの放送を見ましたよ。

* * *
第1週『わろたらアカン』

祭りから帰ってきた てん(新井美羽)は、日本一の芸人だと名乗る男・北村籐吉(松坂桃李)に出会ったことを母・しず(鈴木保奈美)や祖母・ハツ(竹下景子)に興奮しながら話した。一方、てんと同行していた丁稚・風太(濱田岳)は、藤吉はうさん臭い男で泥棒まがいだと断じた。
てんが特に印象に残っていたことは、藤吉から「笑いの色は何色か?」と聞かれたことだった。
てんには答えがわからなかったし、母のめでたい「赤」や兄・新一(千葉雄大)の「茶」(ちゃらける、ちゃかす、おちゃめ、など「茶」のつく言葉が多い)などの案も違うような気がするのだった。

藤岡家の台所では、誰かが酒を盗み飲みしているという騒ぎが起きていた。客用の高価な酒の瓶から、毎晩少しずつ酒が減っているのだ。
藤岡家の者は、家長・儀兵衛(遠藤憲一)をはじめ誰も飲酒はしない。
真っ先に疑われたのは、盗み食いの常習犯の丁稚・風太であった。しかし彼は、まんじゅうの盗み食いは認めたが、酒にはいっさい手を付けていないという。
祭りのどさくさに紛れて、泥棒が盗んでいるという案も出た。しかし、金目のものには手を付けず、酒を少しだけ飲んで逃げるというのも不可解である。
祖母のハツは、この家には昔から化け猫が取り憑いていると言い出した。その化け猫の仕業だろうというのだ。

風太は、自分の濡れ衣を晴らすためには、化け猫退治に取り組むことにした。てんを誘って、夜中の台所に潜んだ。

そこでてんが見たものは、茶碗に酒を注いで飲んでいる父・儀兵衛の姿だった。

* * *

続きを読む

NHK『わろてんか』第3回

今朝は気温が低くてテンションの上がらない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第3回めの放送を見ましたよ。

* * *
第1週『わろたらアカン』

くすり祭りが始まった。
薬問屋である藤岡屋は総代を担っており、儀兵衛(遠藤憲一)を中心に家族や使用人も総出で準備に駆り出される。てん(葵わかな)もご褒美のチョコレートを目当てによく手伝いをした。

仲の良い丁稚・風太(鈴木福)が、てんを祭り見物に誘った。大勢の芸人が出し物をしていて、特に落語が見ものだという。喘息の発作で静養中の兄・新一(千葉雄大)からも落語がいかに面白いかを聞き、俄然興味が湧いた。風太と一緒に出かけることにした。

落語はすでに始まっていたが、入場待ちの行列ができていた。てんと風太は正直に並んでいては見逃してしまうと思い、列を抜けて脇から会場に忍び込んだ。

はじめて落語を見るてんであったが、その面白さに魅了された。加えて、周りの客たちが大笑いしている姿にも感じ入るものがあった。

しばらく見ていたが、てんと風太がタダ見していることがバレた。係員から逃れるため、ふたりは会場中を走り回った。ついには高座にまで上がり込み、落語家(桂南光)の周りをぐるぐると逃げまどった。
その滑稽な姿に、客席は大いに湧いた。

てんは、自分が人々を笑わせているのだと気づいた。そして、笑いが人々にもたらす力を知り、有頂天になった。

落語会場を抜け出し、神社の境内を逃走していたてんは、派手な着物を着た若者・北村籐吉(松坂桃李)に出会った。彼は、相棒のキース(大野拓朗)と共に、食い逃げで追われているのだった。
追手を巻くために、それぞれが別れて逃げた。てんは籐吉と共に、祠の中に潜んだ。

腹をすかせた籐吉のために、てんは駄賃でもらったチョコレートを差し出した。チョコレートを初めて食べる籐吉はむしゃぶりついた。
籐吉は、自分は芸人だと自己紹介した。大阪で自分を知らないものはいないし、人々を大笑いさせる日本一の芸人だと説明した。てんは初めて芸人と話をして感激した。
籐吉は、てんの名を聞いて「てんご」(いたずら)のてんだと思いこんだ。また、てんに笑い禁止令が課せられていることを知ると、籐吉は笑えないなんてもったいない、人生を損していると述べるのだった。

* * *

続きを読む

NHK『わろてんか』第2回

岡本玲さんが早く出てこないかなと、それだけを楽しみにしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第2回めの放送を見ましたよ。

* * *
第1週『わろたらアカン』

薬問屋を営む父・儀兵衛(遠藤憲一)は、大切な取引相手であるドイツ人一家を招いてパーティをひらいた。しかし、笑い上戸のてん(新井美羽)のせいで大切な薬瓶をわってしまい、相手は怒って帰ってしまった。
儀兵衛は激しく怒り、てんに二度と笑わないよう叱責した。

祖母・ハツ(竹下景子)は、てんに礼儀作法の身についていないことが問題だと考えた。品格が身につき、おしとやかになれば、父も許してくれるだろうと言うのだ。そこで、茶道や華道、琴などの稽古をてんにつけてやるのだった。

しかし、てんは、自分が父から嫌われているのではないかと悩み始めた。自分はおてんばで行儀が悪く、勉強も苦手である。良いところがないため、父は気に入らないのだろうと思うのだ。

悩みを打ち明けられた母・しず(鈴木保奈美)はそれを否定した。
儀兵衛はそもそも笑うのが苦手であり、笑いそのものを好まないだけである。てん自身のことを嫌いではないというのだ。
儀兵衛は厳しい丁稚修行で鍛えられた。親元を離れ、誰かに甘えることもできず、笑う暇もなく働き詰めだったから今のような無愛想な性格になったと説明した。事業を拡大するために、今でも徹夜で外国語を勉強し、苦手なホームパーティも率先して開くなど努力をしているというのだ。さらに、パーティでの失敗を取り戻すべく、新たな取引相手を開拓しようとドイツの薬品会社に必死で手紙を書いているのだ。
てんは、その話に感じ入った。

兄・新一(千葉雄大)が喘息の発作で静養することになった。学業優秀な彼であったが、学校も休学しなくてはならない。家の中が暗い雰囲気になった。

てんは新一へ近づくことも禁じられた。笑い上戸のてんにつられて、新一が笑ってしまうと発作で苦しめることになるからだ。てんは、自分の笑い上戸には良いことが一つもないと、ますますふさぎ込んだ。

母・しずは、そんなてんを慰めた。てんの笑い上戸と、新一の喘息には深い関わりがあるのだという。てんが4歳のとき、新一の喘息発作が始まって、家中が彼の看病にかかりっきりだった。その頃、誰にも相手にされず寂しいはずのてんが、急に小さなことで笑い出すようになったのだという。てんの笑い声で暗い家中が明るくなった。家の者はてんの明るさに感謝しているのだという。
そもそも、てんの名前も「お天道さま」にちなんでいる。いつでも明るく、まわりを照らす子でいて欲しいという願いが込められているのだという。

少しだけ元気を取り戻したてんは、こっそりと新一の部屋を覗いた。
やはり新一も、てんの笑顔が好きだった。自分の前では笑ってくれと頼んだ。新一は、喘息の発作だけでなく、学業や家の跡取りのことを考えると、いつも挫けそうになるという。父の期待に答える自信がないからだ。
それでも、笑っているてんを見ると元気が湧いてきて、頑張れるのだと話した。

その時、外から神社の祭りの音が聞こえてきた。世界中の薬の神様を祀った祭りだという。
てんは、新一の平癒を祈るため、祭りに出かけることにした。

* * *

続きを読む

NHK『わろてんか』第1回

今日の僕にとっていちばん大切なことは何かと尋ねられれば、もちろん山瀬まみ(骨折のため療養中)の誕生日であると答える当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第1回めの放送を見ましたよ。

* * *
第1週『わろたらアカン』

1902年(明治35年)。
主人公・藤岡てん(新井美羽)の生家は京都で一二を争うほど大きな薬問屋である。

父・儀兵衛(遠藤憲一)は使用人から身を起こし、一代で今の地位を築き上げた。周囲からの人望も厚く、一目置かれていた。しかし、目付きの鋭い頑固者で、一度怒ると手がつけられないと恐れられてもいた。

てんの欠点は笑い上戸であることだった。蝶が人に止まるだけでおかしくてたまらなくなり、大笑いしてしまうほどだった。
父・儀兵衛は、彼女のそんな性格を苦々しく思っていた。藤岡屋では薬を扱っており、それは人の生死に関わるものである。薬問屋の人間は、軽々しく笑うものではないというのだ。てんの笑い上戸はなかなか直らない。

ある日、父・儀兵衛は、ドイツ人の一家を家に招待した。ドイツの薬品会社の重役で、藤岡屋の商売にとって大切な客人である。当然、てんも給仕の手伝いなどとして客の前に出る必要がある。儀兵衛は、てんに笑わないよう厳しく釘を差すのだった。

てんは客に酌をする役目になった。その時、外から飛んできた蝶が客の頭に止まった。それがてんにはおかしくて仕方がなかった。なんとか我慢していた矢先、もう一匹の蝶がやって来て、同じように頭に止まった。2匹も止まっている様子を見てしまい、我慢の限界を超えた。

てんは大笑いして、手元が狂った。酒をテーブルの料理の上にぶちまけてしまった。慌てた一同が手を差し伸べたせいで、テーブルの上はますます混乱した。
ついには、客がドイツから持ってきた新発売の薬の瓶も床に落ち、粉々に砕け散った。
客は怒り、そのまま帰ってしまった。

儀兵衛はてんを蔵に閉じ込める仕置きをした。金輪際、笑うことを一切許さないと告げるのだった。

* * *

続きを読む