NHK『カーネーション』第70回

今さらながら、斉藤和義ずっと好きだった」(Get back)と「やさしくなりたい」(衣装はこれだけれど、動きはこっちっぽい)のPVが the Beatles のライブ映像を再現していると知り、その完成度の高さに感激した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第70回目の放送を見ましたよ。

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第12週「薄れゆく希望」

1943年(昭和18年)9月。戦争の影がより濃く日常生活に浸透していた。
オハラ洋裁店の仕事は軍服の下請けばかりになった。若者が戦死し、店の前を葬送の列が通りがかった。配給が目に見えて減っているし、商店街でも多くの店が閉店してしまった。人々は庭で食料を自給して飢えをしのぐようになった。小原家では下着や靴下を農家に持ち込んで食料に交換することができる分だけ恵まれていた。

糸子(尾野真千子)は戦地の夫・勝(駿河太郎)に善作(小林薫)が亡くなったことを何度か知らせた。しかし、勝からの返事には、どういうわけか毎回、善作のことを気遣う文が書かれていた。
ハル(正司照枝)もすっかり老けこんでしまった。善作をなくし、世は戦争ばかりで生きていてもちっとも面白くない、無駄飯食いであることだし早く死んでしまえばいいと弱音ばかり吐くようになった。

国民学校では軍事教育が盛んになった。そのせいで優子(花田優里音)もすっかり軍国少女になってしまった。毎日、勇ましい声を出して、兵隊ごっこに明け暮れるのだった。

ある日、優子が戦争映画に連れて行けと騒ぎ出した。初めは相手にしていなかった糸子だったが、根負けして優子と直子(心花)を連れて行った。
あれほど楽しみにしていたのだが、戦闘シーンばかりの映画は優子の期待にそぐわなかった。すぐに飽きてしまって、帰ると言い出した。親子は映画を途中でやめて帰路についた。

帰る途中、憲兵が共産主義者に暴行を加え、逮捕するところに出くわした。
あまりの光景に子供たちは震え上がった。糸子は娘たちをかばい、眼を伏せさせて凄惨な様子を見せないようにした。
その時、糸子は思った。戦争ばかりで、美しいものをほとんど目にすることのない娘たちがなんとかわいそうなことか、と。

すぐに糸子は、元来絵の上手な優子のために色鉛筆を買ってやった。物資不足の昨今、それはとても高価なものであったが、糸子は躊躇しなかった。そして、きれいなものをたくさん描け、きれいなものが描けたら妹たちに見せてやれと優子に言うのだった。
優子も色鉛筆をすぐに気に入り、もう戦争ごっこはしなくなった。

もうすぐ、だんじり祭の時期だ。
若者達が戦争に取られてしまったため、年寄りばかりの祭りになりそうだ。しかし、どんなことがあってもだんじりは曳かれなくてはならない。
だんじり祭りのことを考えると、糸子は暗いことは全て忘れて、うきうきと明るい気持ちになることができた。
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これまで単なる大道具と同じ扱いで、ほとんど存在感のなかった子役たちが、ここ数日は活き活きとしてますね。地味な展開だけれど、見ていて楽しいです。
優子役の花田優里音がかわいらしい。明らかにカツラとわかる、ヘンテコなオカッパ姿にされてしまいましたが、目がキラキラとしていて本当にかわいい。やっぱりいいねぇ、小さい子は。

糸子は、長女の優子に絵を描いて、それを妹たちに見せろと言う。戦前に生まれたのは優子だけで、姉妹の中では彼女だけが華やかな時代を知っている。実際、善作に歌舞伎だなんだと、いろいろ見せてもらっている。
そういうきれいな思い出を絵に描いて、戦争しか知らない妹に見せてやれと言うのだ。

これって、糸子が小さい頃、初めてドレスを見た糸子が絵を描いて妹たちに見せてやったというシーンを思い出させますね(第5回)。親子なんだなぁ、歴史は繰り返すなぁ、とちょっとジーンと来ました。

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コメント (3)

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