The Ultimate Collection / Michael Jackson

Basara.jpg某知人のねーさん(←mixiユーザー限定となっております)が奈良のバサラ祭りに参加するとのことなので,見学に行ってみたり.

いや,昔からこの手のやつ大好きよ.
札幌のYOSAKOIソーラン祭りも好きでよく見に行ったし.

ていうか,この手の「集団ダンス物」に対する嗜好が始まったのは,中学生の時にさかのぼるんだけれど.

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日々是作文 / 山本文緒

性懲りもなく,山本文緒を読み続ける当方.

今回,ハズレ.
端的に感想を述べると
「オナニーエッセイほどつまらないものはない」
ということ.

著者に対して非常に失礼な書き方になってしまいましたが.
もちろん,彼女が「作文のプロ」として,出版社の意向に沿ってその手の文章を書いたのだろうから,彼女の人格を否定する意味では言っていません.
#あと,あちこちに寄稿したエッセイの寄せ集めなので統一感がないのも仕方あるまい.

先の言い方が悪いとするなら,マイルドな表現に改めるとすると
「等身大の山本文緒がわかる.良くも悪くも」
になります.

売れっ子作家になるまでの苦悩とか,成功者の喜びとか,恋愛観とか,若い読み手(♀)に対するエールとか,いろんなことがとても主観的に書かれています.
その手のことに興味のある人,もしくはこの本のターゲットと思しき人々(思うに,20-30代で仕事にも恋愛にもがんばりたい,だけど今の自分はなんか違うと思っている女性)にとっては面白く読めるかもしれません.

ただ,読んでいて嬉しかったのは,彼女が札幌に部屋を借りて仕事場を作ったという話.たまに気が向くと1週間くらい滞在するらしい.

どんな土地でも悪い人はいるだろうが,私が札幌で知り合った人は皆一様にさっぱりしていて,ねちっこくない.合理的で親切で押し付けがましくない.

(山本文緒「日々是作文」 p.267)

自分の暮らした街の人を,こういう風に書いてくれると嬉しい.

あと,直木賞受賞前,候補者リストに挙がったという報告を受けるくだりが好き(「愛憎のイナズマ」 p.286).
それが何だったかは忘れてしまったけれど,何かのときに僕も彼女と同じような興奮と冷静さを経験したことがあったような気がする.そのときの自分の心情が活字になって客観的に読めたのが良かった.

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プラナリア / 山本文緒

ごめんなさい,久しぶりに本読んで泣きました.
#といっても,涙がにじんだ程度

5編収録.

【プラナリア】
乳がんで乳房を切除した女性が主人公.
それだけ聞くと「病気を克服して強く生きる女の物語」なんだけれど,実はこの女性,かなりイヤな奴.100人中95人くらいは,「いけすかねー女」と言うこと間違いなし.
なんか淡々としていて,僕的に「ごめんなさい」.

【ネイキッド】
老舗の和小物店を一緒に経営していた夫と仲たがいし,現在一人暮らしでモラトリアムしている女性が主人公.
彼女もまた,わりとイヤな奴.
そしてまた,これも淡々としていてあんまり好きじゃない.
ただし,”チビケン” と肌を通じて心まで通じちゃうくだりはイイ.

【どこかではないここ】
山本文緒には珍しく,主婦が主人公.
しかし,愚痴っぽい主人公なところとか,主人公がいけ好かない女だと思っている相手が実は学生時代の同級生だとか,かなり山本プロット全開.
これも,淡々と読むしかない.

【囚われ人のジレンマ】
学生時代の(ていうか,今もだけれど)僕の研究柄,かなり「もしや」と思ったお話.案の定,「もしや」だったお話.
主人公の恋人は学生時代からのお付き合いで,主人公自身は社会人として働いているが,恋人は大学の社会学部の博士課程の1年目.わはは.
でもって,その恋人の研究テーマが「囚人のジレンマ」だそうで.げはは.
途中で,かの有名な「共犯の容疑者2名がいて,自白するか黙秘するかうんぬん・・・」がご丁寧に出てくるし.むはは.
しかーし,朝丘君(恋人の大学院生ね),最低限「応報戦略」もセットで説明しないとだめじゃーん.まぁ,大学1年生の時の回想として出てくるセリフなので,まだ勉強の途中だったのかもしれないけれど.

何はともあれ,主人公も恋人も,かなりイヤな奴に描写されてますな.
しかし,僕の知る限り,数少ない「大学院生の生態」がうまく描写されてる作品だと思いました.
大学院生とか若手研究者の♂を落とそうとしていて,彼の生態とか頭の中とか行動傾向とかがイマイチよくわからずに苦労している女の子は,とりあえず参考図書として役に立つでしょう.

いやーホント,自分のことは棚に上げるけれど,朝丘君みたいな奴が学生時代には周りにいっぱいいたような気がするので,笑った,笑った.

【あいあるあした】
白眉.
山本文緒の数多の作品群の中で,僕的大ヒット.
珍しく,男性主人公.脱サラして小さな居酒屋の大将(本人は「マスター」とか苗字とかで呼ばれるのが大嫌い)で,口数少なく,女性に対して不器用で頑固な30代.
ニガニガしく思いながらも,ホームレスの女性を家に住まわせてやる人情派.だけど,天真爛漫なその女性に細かいことで心をかき乱されちゃったり.
とにかく,「がんばれ,不器用なおっさん」を心のスローガンにしている当方としては,かなりイケていて,泣けた作品.

伏線の張り方も絶妙でした.
もしお読みになることがあったら「プリン」と「髪の毛」には要注意.

あと,

(前略)・・・俺の頭を「よしよし」と言って撫でた.

でホロリ.
これだよ,これ.

キュンとくるね.

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兵庫に遊ぶ

姫路城を制する者は,兵庫を制する

どこの誰が言ったかは知らないが,ていうかきっと誰もそんなことは言ってないと思うが,

姫路城を制する者は,兵庫を制する

はい,そして,「アンタなんかに,兵庫を制されてたまるか!」という声が各方面から聞こえてきますが.

何はともあれ,1泊2日の兵庫の旅なわけです.
記事の最後には,読者プレゼントもあります.

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メイドホテルがあっという間に吹っ飛んだ

一部で熱い注目を集めていた「メイドホテル もえるーむ」ですが,すでに閉鎖されています.

http://www.moeroom.com/

突然ではございますがこの度「もえるーむ」は、
今後の経営が困難になりましたため、閉館する事になりました。

こんなことなら,ボーナスを前借してでも本当に行っておくんだった・・・
後悔先に立たず.

ドキドキした1日

ちょっと,天王寺に行く用事があったり.

ありがたいことに,今週は夏休みで仕事が休みなので,用事を済ませる前に天王寺を散策してみようと思い至った.

どこに行こうかなぁと,WEBでいろいろ情報収集をしていたところ,こんな記事を発見.
http://www.asahi.com/kansai/fuukei/OSK200503220021.html

おいおい,天下の朝日新聞ですよ.

疑似恋愛を売る街そのものが、世間から与えられるはずのない愛を求めているようにもみえる。

かなりキワドイこと書いてますね.

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山手線・フラッシュ

何が悲しくて午前4時に目が覚めますか?

寝付けなくなったので,適当にWEBを見て回っていたら,思わず1985年の日航機墜落事故のボイスレコーダーの音声を発見してしまい,思わず聞いてしまい,ブルー.

お亡くなりになった人々のご冥福はお祈りしますが,なんだか落ち込んでしまって,ますます眠れなくなった.

意地になって “笑って眠れるネタ” を探してたどり着いたのが,
山手線・フラッシュ

「降りる人も大変だけれど,ホームで待ってる人も乗れないんじゃないの,これ?」

とか突っ込んではだめですか?そうですか.

なお,7つくらいありますが,左の「山手線」から順に見ていくと,3つ目の「国分寺」あたりで飽きます,きっと.
残念ながら.

劇場版Zガンダムのフォウ役を島津冴子さんに戻せ

あなたの初恋はいつですか?

と聞かれれば,
小学校4年生のとき.同じクラスの女の子.行動が粗野で,男の子っぽい女の子だった.クラス替えでクラスが変わった後,彼女は転向してしまってそれっきり」
と胸を張って答える当方.

じゃあ,second love は?

と聞かれれば,初恋の時よりも声を大にして
フォウ・ムラサメ!え?知らないの?『機動戦士Zガンダム』に出てくるヒロインで,完全な戦闘マシーンになるため,いろいろと人体改造をされた女の子.ボーイッシュなショートカットで,モビスルーツに乗り込むと悪魔のように殺戮をするんだけれど,ふとプライベートに戻るとすごく女の子っぽくなるんだ.特に,第35話『キリマンジャロの嵐』で見せる入浴シーンと”そこの怪しいやつ,止まれ.動くと撃つ!”から”ばーん!(ハート)”のコンボは,今思い出しても胸がキュンとして萌えちゃうよね.でもって,島津冴子のちょっぴりハスキーがかったアダルトな声がよかったんだ.それから・・・
といくらでも話が続いてしまう当方.

いよいよ,10月に公開される映画「機動戦士ZガンダムII 恋人たち」では,フォウの登場がありますし,”恋人たち” とあるようにフォウの活躍も期待できるわけですが・・・.

フォウの声が島津冴子じゃないって,どういうことやねん!

あちこちで話題になっているようですが,ここがよくまとまっています.
http://wiki.livedoor.jp/eternalfour/d/FrontPage
(劇場版Zガンダムのフォウ役を島津冴子さんに戻せ)

このサイトでは,反「恋人たち」運動(映画を見ず,DVDも買わないことで製作陣に抗議する)を繰り広げようとしている様子.

僕もその気持ちはわからないではないが,とりあえず映画は見に行くし,DVDも買う.
島津=フォウに対する思い入れは,僕だって強いし,ぜひ彼女で映画を作ってもらいたかった.
しかし,島津冴子が出演しないならしないで,どんな映画に仕上がったか興味はあるので映画は見る.

それに,島津=フォウに会いたくなったら,旧TV版のDVDだって見れるわけだし.

それに,フォウの名セリフ
「私は常にあなたのそばにいるわ」
なわけで,自称ニュータイプな僕の心の中には,いつも島津=フォウがいるわけだし.

それでいいのだ.

邪馬台国はどこですか? / 鯨統一郎

先日の「タイムスリップ森鷗外」に引き続き,鯨統一郎の歴史ミステリを読んでみた.

この人の破天荒なアイディアには感心させられる.

今回は,バーに集まる4人の人々の歴史談義を下敷きに,歴史上の有名な出来事に関する新解釈を繰り広げる.
で,取り上げてる題材が素っ頓狂でおもろい.

「悟りを開いたのはいつですか?」では,ブッダは実は悟りなんて開いていなかったんじゃないかと,いわゆる仏教の根底を覆す大風呂敷を広げる.

書名にもなっている「邪馬台国はどこですか?」では,九州 vs 畿内の論争で有名な邪馬台国のあった場所について,”隠し玉”ちっくな説を主張.

「聖徳太子はだれですか?」では,お札の肖像画にもなった超有名人の聖徳太子をして,彼は架空の人物ではないかと空想をめぐらせる.

「謀反の動機はなんですか?」では,織田信長が明智光秀に討ち取られたことについて,信長自身が画策した壮大な”自殺計画”であると説得する.

「維新がおきたのはなぜですか?」では,明治維新の真の黒幕を勝海舟であるということを議論.

「奇跡はどのようになされたのですか?」では,イエスの復活は巧妙に仕組まれたお芝居で,十字架に貼り付けられた時点ですでにイエスとユダが入れ替わっており,処刑されたのはユダではないかという仮説を論じる.

ここで,話の種明かしをするのは反則っぽいが,どの話も冒頭に仮説を提示して,残りの紙面で検証を行うというスタイルなので,まぁありでしょう.

読んでみた感想としては,思考遊びとして十分に面白かった.「よく,そんなこと思いついたよな」って感じで.
そして,説得の道筋も,あり.一人の登場人物が大胆な仮説を提示→聞き手が反論→仮説をサポートする証拠を再提示 という構成で,議論がスムーズに流れてる.

登場人物の会話スタイルをとっているため,小難しい話でも,まぁ割とすっと頭に入ってくる.
ただ,個人的には,やや冗長な感じもしたので,もっとサクッと事実の記述だけで読ませてもらいたかったかも.そうすると売れなかったと思うだろうけれど,話の内容自体はスムーズになると思った.

あと,正直な感想として,「邪馬台国はどこですか?」以外の話は,読後感があまりよくなかった.
仮説を支持するための証拠の提示が,すべて歴史上の史料の”解釈”でしかないので,真偽のほどは断定できないと思った.
それに対して,「邪馬台国はどこですか?」に関しては,仮説の検証が比較的容易にできる.本書の中でも触れられているとおり,指摘されているポイントを実際に掘って,邪馬台国の跡が出てくりゃいいだけなので,検証ができる.
#c.f. ブッダが悟りを開いたかどうかなんて,客観的に示す証拠なんて出てきようがないから,シロともクロとも言いようがない.

んなわけで,「邪馬台国はどこですか?」という話は,スタイル,内容ともとてもよい.
その他の話は,スタイルは面白いけれど,客観的に見ると,僕的にいまいち.

いずれにせよ,面白くて夢中になることに間違いはない.

Special thanks to hirori.

京都外大西 vs 駒大苫小牧

皆さんご存知かと思いますが,駒大苫小牧が夏の全国高校野球で優勝しました.
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/sports/20050820/TKY200508200086.html

第87回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)第15日の20日、決勝戦が行われ、駒大苫小牧(南北海道)が5―3で京都外大西(京都)を破り、大会史上6校目、1947、48年の小倉(小倉中、福岡)以来57年ぶりの大会2連覇を果たした。同校の優勝は2回目。

トップの写真は,閉会式でのスコアボード.
風になびいてしまったのでよく見えませんが,右から2本目のポールには駒大苫小牧の校旗が掲揚されています.

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