NHK『あさが来た』第11回

「なんかほんとやべぇ。近頃めっきり起きれない。あさが来ねぇ・・・。」とボヤきながら、変な時間にまとめ記事を投稿する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第11回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ふたつの花びら』

あさ(波瑠)とはつ(宮﨑あおい)の嫁入りの日が刻一刻と近づいてくる。
姉妹が家族と共に過ごせる時間も限りが見えてきた。当時は、よほどのことがなければ、嫁は実家に顔を出すことなど許されなかった。大坂に行ってしまえば今度いつ会えるかわからない。大坂に住むあさとはつですら、気軽には会えなくなってしまう。

父・忠興(升毅)は、あさとはつに嫁としての心構えを再度言い含めた。しっかりと腹を据えて嫁ぎ先の家を守ることが大事な努めであり、二度と帰ってこない覚悟で行けと話した。
昔なら、自身の自由を奪われることに猛反発したあさであったが、近頃では表立って反論することはなくなっていた。多少は成長して自分の運命を受け入れることができるようになったことと、新次郎(玉木宏)への恋心があったからだ。

嫁入りするふたりには、それぞれ女中が付き添っていくことになっている。あさには年少のふゆ(清原果耶)が、はつには年長のうめ(友近)が従うことに決められていた。
はつは、うめと仲が悪いわけではないが、あさとうめが一緒に行くのがいいと考えていた。あさは幼い頃からうめと特に気が合ったし、まだ精神的に幼いあさには精神的に成熟したうめの手助けが必要だと思うからだ。
はつは、母・梨江(寺島しのぶ)にそのことを頼み込んだ。この家での最後のわがままを聞いて欲しいと懇願した。めったにわがままを言わないはつの珍しい様子に、母・梨江は応じるしかなかった。

嫁入りの2日前、新次郎とその父・正吉(近藤正臣)が今井家を訪ねてきた。
それはなんの前触れもなく、早朝にわざわざ船に乗って大坂から京都までやって来たのだ。しかも、ふたりの姿は憔悴しきっており、いつも明るく朗らかなはずの新次郎の顔も青ざめて無表情だった。

新次郎の父・正吉は深く頭を下げ、あさと新次郎の結婚を延期して欲しいと頼み込んだ。
長男の正太郎(木内義一)が結核のため、10日前に死んだ。そのため、今は嫁を受け入れられる状況ではないと言うのだ。

今井家では、正太郎の病気のことを知らず、全くの寝耳に水だった。
むしろ、そのような大変な時期にわざわざ知らせに来てくれたことに恐縮した。結婚の延期も受け入れた。
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NHK『あさが来た』第10回

昨日と一昨日のマクラでは「三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」をネタにしたわけだが、この歌の意味についてクドクド説明するのは興ざめだし、WEB検索すればすぐにわかるので割愛するけれど、ひとつだけ言っておきたいことは、僕はドラマ『タイガー&ドラゴン: 三枚起請の回』でこの歌を知ったという事実であり、このドラマはダブル主演の長瀬智也と岡田准一が男の僕から見てもカッコイイなぁと思うし、伊東美咲は僕のストライクゾーンを外しているのだけれど純粋に美人だなぁと思ったし、Crazy Ken Bandの主題歌もキマっているし、古典落語をうまく翻案した宮藤官九郎の脚本も冴えてるし、なんといっても西田敏行笑福亭鶴瓶の配役の妙にニヤリとさせられたりする(この点に関しては、連続ドラマ版を全部見ていく必要があるが)ので、みんな一度は見てみるといいよとお勧めする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第10回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ふたつの花びら』

あさ(波瑠)が新次郎(玉木宏)に手紙を出してから2ヶ月が過ぎたが、彼からの返事が来ない。あさは新次郎のことばかり考え、気を揉んでいた。

新次郎は番頭の亀助(三宅弘城)が破れた手紙を復元しているのを見つけた。聞いてみると、新次郎の母・よの(風吹ジュン)が、読む前に誤って破ってしまった手紙の内容を確認しているのだという。
それというのも、彼女は長男・正太郎(木内義一)が肺の病で寝込んでしまったことをひどく悲しんで泣いてばかりいる。涙を拭いているうちに鼻紙を使いきってしまい、たまたまそばにあった手紙を掴んで鼻をかんだ。それがあまりに字の汚い手紙だったので腹を立て、中身を見る前に破り捨ててしまったというのだ。

あまりの滑稽さに新次郎もおかしくなった。亀助と一緒に面白半分で紙片を並べ始めた。惣兵衛(柄本佑)の人となりを教えて欲しいという切なる願いがしたためられており、それを長い間放置していたことに青ざめた。

早速、新次郎は、一人で料亭にいる惣兵衛を尋ねた。そこでふたりだけで話をした。
結婚のことを話題にすると、惣兵衛は全く興味がなさそうだった。自分の意思とは無関係で、家同士の決まり事なので知ったことではないと言うのだ。

そればかりか、惣兵衛は母・菊(萬田久子)を殺したいほど憎んでいると打ち明けた。
そもそも菊が家の跡取り娘で、惣兵衛の父・栄達(辰巳琢郎)は入婿なのだ。そのため、菊は威張っているばかりか、男のことを単なる道具だとしか思っていない。惣兵衛自身も彼女の駒として使われていると感じているのだ。
さらに、そのような経験から惣兵衛は女達が大嫌いだという。女はずるくて、煩わしくて、意地汚いと評した。

そこまで一方的にまくし立てると、惣兵衛は帰って行った。
新次郎は、あさになんと言って伝えたらいいものか思案にくれた。

大坂でそのようなことが起きているとは知る由もなく、京都ではあさとはつ(宮﨑あおい)の嫁入り準備が着々と進められていた。ふたりは揃って、弥生の晦日に嫁入りをする。その日まで1ヶ月を切っていた。

はつはその日に向けて淡々と準備していた。彼女が言うには、自分には親が決めてくれた道を進むことしかできないし、それが自分のやれる精一杯のこと。後悔するはずもないと話すのだ。

一方のあさはまだ気持ちの整理がつかなかった。
その上、嫁入りの際のお付の女中として、あさにはふゆ(清原果耶)が付き従うこととなった。彼女と仲が悪いわけではなかったが、あさは幼い時から面倒を見てもらった女中のうめ(友近)と別れるのが悲しいのだ。うめははつのお付となることが決められている。

イライラしたあさは、庭の木に登って苛立ちを発散させようとした。
その危険な行為を見つけ、止めに入ったのは女中のうめだった。

うめは、木登りの代わりに自分と相撲を取ることを提案した。あさは喜んで応じた。小さな時から、相撲では男の子にも負けたことのなかったあさだが、うめだけにはどうしても勝てなかった。これが最後の相撲だと思ったあさは、今度こそ勝つと意気込んだ。

うめと組み合うと、あさの胸中にはいろいろな悩みが去来した。
なぜ自分たちは親の言いなりに結婚しなくてはならないのか。どうして新次郎は自分に手紙を書いたり、会いに来てくれたりしなくなったのか。はつは、なぜ許嫁や姑から冷たく扱われなければならないのか。

女中のうめは、そんなあさにも手加減はしなかった。夢中になり、あさのことを思い切り投げ飛ばした。直後、我に返ったうめは、慌ててあさを助け起こした。
あさは、うめの胸で号泣した。くれぐれも、姉・はつをしっかり支えてくれと頼み込むと同時に、これまで育ててくれた感謝を精一杯述べるのだった。

その頃、大坂では新次郎の兄・正太郎が危篤に陥った。
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NHK『あさが来た』第9回

昨日のマクラで「三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」などと書いてしまったせいで、「これってもちろんワタシのことよね?」といった問い合わせが殺到したとかしないとかの噂があり、まるで落語の『三枚起請』みたいな状況になったとかならなかったとか漏れ伝わってくるし、鴉が皆殺しにされたのかされなかったのかわからないわけだが、唯一はっきりしている事実は今朝も思いっきり朝寝坊してしまったということである当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第9回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ふたつの花びら』

あさ(波瑠)は祖父・忠政(林与一)に手紙の書き方を習い、新次郎(玉木宏)に手紙を書いた。誰かに手紙を書くのは初めてのことであるし、習字もサボってきたのでなかなか上手に書き上げることができなかった。けれども、下手くそなりになんとか書き上げた。

あさが新次郎に手紙を書いた理由は、姉・はつ(宮﨑あおい)のことが心配だったからだ。
はつの許嫁である惣兵衛(柄本佑)がどんな人物かわからないので、はつが幸せな結婚生活を送れるかどうか不安である。そこで、新次郎に惣兵衛のことを尋ねたいと思ったのだ。どちらも大坂の大きな両替商であるし、新次郎は彼のことをよく知っていると思った。そこで、惣兵衛の人となりを知らせて欲しいと依頼した。
そこには、新次郎への親愛の情は一切書かず、もっぱら姉・はつのために手紙を書いた。

父・栄達(辰巳琢郎)が新次郎の家へ手紙を出すついでに、あさは自分の手紙も一緒に送ってもらった。

しかし、2ヶ月経っても新次郎からの返事は来なかった。また、これまで季節の変わり目ごとに京都へ遊びに来ていた新次郎本人もパッタリと姿を見せなくなった。
結婚が1ヶ月後に迫っているにもかかわらず音信不通になったことで、あさは気をもんだ。自分の字が汚くて文意が伝わらなかったのか、それとも失礼な内容のため新次郎に嫌われてしまったのではないかと心配をした。

そんなある日、1通の手紙があさに届いた。
待ちに待った新次郎からの返事かと期待して受け取ったが、それは外国から送られてきたものだった。それは4年前に大坂で出会って無礼な振る舞いをされた武士・五代(ディーン・フジオカ)からのものだった。

五代の手紙によれば、彼はイギリスのロンドンにいるという。
外国で見聞を広めた彼から見ると、日本はとてもちっぽけな国なのだという。ロンドンでは日本では考えられないくらい、女性が自由で活動的だという。ある時、彼は自転車に乗って颯爽と走っていく女性を見かけたという。その活発な姿からあさを思い出したのだという。それで手紙を書いたと書かれており、彼がスケッチした自転車と女性の絵が同封されていた。

あさは、五代からの手紙に感激した。
とても細い筆(羽ペン)で字が書かれていたり、宛先や差出人欄に書かれている外国の文字、五代の肖像写真などどれも日本ではほとんど見たことのないものだった。

ところが、母・梨江(寺島しのぶ)はその手紙を見つけるやいなや、取り上げて破ってしまった。嫁入り直前の娘が、よその男から手紙を受け取ったなど外聞が悪いというのだ。

あさは貴重な手紙を取り上げられたことに少々がっかりしたが、そんなことはすぐに忘れてしまった。
あくまで、あさの心は新次郎に向いているからだ。
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NHK『あさが来た』第8回

昨夜「三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」などという都々逸を思い出しながら眠りについたら、今朝はまんまと朝寝坊してしまったのだけれど、艶っぽいことは当然何もなかったし、朝のうちにまとめ記事も書けなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第8回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ふたつの花びら』

はつ(宮﨑あおい)の許嫁・惣兵衛(柄本佑)が会いに来た。
しかし、彼は無愛想なままで、はつと口を聞かない。彼の母・菊(萬田久子)がはつを侮辱した時も、はつを庇おうともしない。

その態度に腹を立てたあさ(波瑠)は、惣兵衛が一人になった時を捕まえて、はつに優しく笑いかけて欲しいと頼んだ。
ところが、惣兵衛は相変わらず冷たかった。物静かなはつのことを辛気臭い女だと侮辱したのに加え、自分に指図をするあさのことはおてんばで生意気な女だと言い放った。
あさは腸が煮えくり返った。

惣兵衛たちは帰ることとなった。
惣兵衛は、はつが見送りに来ても相変わらず無視し続けた。
また、彼の母・菊は、新次郎(玉木宏)の家が大変になっているらしいと意味深に告げて去っていった。

彼らが帰った後、はつの母・梨江(寺島しのぶ)は心配になった。惣兵衛も姑も癖がある人物だと思ったからだ。はつは母を安心させようと笑ってみせたが、その笑顔にはどこか力がなかった。

そこへ、あさが飛び込んできた。
惣兵衛に腹を立てているあさは、結婚に反対だと言うのだ。しかし、あさの抗議を押し留めたのは、はつだった。本人に言われると、あさも黙らざるを得なかった。

その場で、あさの父・忠興(升毅)は懐から手紙を取り出した。それは、今しがた届いたもので、差出人は新次郎の父・正吉(近藤正臣)だった。本来、今日は新次郎が京都に遊びに来るはずだったが、それができなくなったと伝える手紙だった。詳しい事情は書かれていなかったが、惣兵衛の母の噂と合わせて、なんとなく胸騒ぎがした。

その手紙には、新次郎からあさへ宛てた手紙も同封されていた。
新次郎が来れないことに一度はがっかりしたあさであったが、自分への手紙のあることに舞い上がった。すぐに読んで見ようかと思ったが、女中たち(友近清原果耶)が覗き込もうとするので落ち着かない。

そこであさは、はつだけを伴って別室で読み始めた。
あさが新次郎から手紙をもらうのは初めてのことで、胸がドキドキした。一人で読む勇気がなかったので、はつにも一緒に読んで欲しかったのだ。
初めて見る新次郎の字はとても美しかった。あさは光源氏が書いたのではないかと錯覚するほどだった。

新次郎からの手紙は、短くて素っ気ないものだった。約束の日に会えなくなったことを詫び、あさの健康を気遣う程度の事しか書いていなかった。あさは期待はずれで、つまらなく思った。

一方のはつは、とても興奮していた。それはどこから見ても恋文に違いないと言うのだ。新次郎のあさに対する恋心に溢れていると説明した。はつからそう言われると、あさもまんざらでもない気がしてきた。たった数行の手紙がとても情熱的な恋文に思えてきたのだった。

はつはすぐに返事を描くように勧めたが、あさは躊躇した。
どんな文面を書けばいいか思いつかないし、悪筆を自覚しているので、下手に手紙など書いたら失望されてしまうのではないかと心配したのだ。

あさが返事を逡巡している間に夕方になった。あさははつにもう一度相談しようとしたが、彼女の姿が見えなかった。探してみると、人気のないところではつが泣いていた。
あさは、はつが惣兵衛と結婚したくなくて泣いているのではないかと尋ねた。しかし、はつはそれを否定した。最近、どういうわけか自然と涙が出てくるのだと説明し、心配はないと答えた。

そして、あさが幸せで良かったと言うのだ。新次郎はとても素敵な男性なので、あさが羨ましいと言うのだ。そして、自分が新次郎と結婚できたらよかったのにと、つい本音をこぼしてしまった。
失言に気づいたはつはすぐに冗談だとごまかしたが、あさは心を傷めた。実は、本来ははつが新次郎と結婚するはずだったからだ。あさと結婚するはずだった惣兵衛の家にあさの悪評が伝わり、そのせいで許嫁が取り替えられたのだ。
あさはそのことを聞かされていたが、はつには生涯秘密にするよう命じられていた。あさははつの本音を聞いて心が苦しくなった。

その夜、あさはあることを思いついた。
祖父・忠政(林与一)に手紙の書き方を教えてくれと頼むのだった。

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NHK『あさが来た』第7回

「花びら」って単語を聞くと「回転かな?」などと下品なことしか思いつかないという、薄汚れた大人になってしまったことを後悔している当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第7回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ふたつの花びら』

あさ(波瑠)とはつ(宮﨑あおい)は成長し、次の春にはそれぞれ大坂に嫁ぐことと決まった。

父・忠興(升毅)はこの期に及んで、娘かわいさのあまり、嫁に出すのが早過ぎるのではないかと心配し始めた。一方、母・梨江(寺島しのぶ)は自ら娘たちに嫁入り修行の追い込みを行い、むしろ嫁に行くのが遅すぎるくらいだと忠興を諭した。
加えて、あさの様子を見ると、今の機会を逃すわけにはいかないと言うのだ。

あさは、幼いころは親に決められた結婚など受け入れられないと反発していた。しかし、最近ではすっかり嫁に行く気になっているのである。梨江はあさの気持ちが変わる前に嫁がせてしまうのが得策だと考えていた。

あさが結婚に前向きなのには理由があった。
許嫁の新次郎(玉木宏)は、季節の変わり目ごとに京都を訪れる。その度にあさを連れ出し、ふたりで対話を重ねた。それで新次郎のことをすっかり理解し、結婚する覚悟もできたのである。
あさは、新次郎の笑顔が素敵だと思っていた。目を細くして笑う表情に不思議な魅力があると思い、惹かれていた。

ただし、あさのおてんばぶりは昔のままだった。近所の子どもたちがチャンバラをしていれば、晴れ着のまま乱入するなど乱暴な性格は変わっていなかった。粗暴な性格のせいで、花嫁修業もほとんど落第生であった。

一方、姉・はつは嫁入り修行をそつなくこなし、何をやらせてもあさとは天と地ほどの違いがあった。
ところが、嫁入りの日が近づくにつれて、どこかふさぎ込みがちになっていくのだった。その様子にはあさも気づいていており、彼女の婚約者・惣兵衛(柄本佑)をあまり気に入っていないのだろうと想像もできた。しかし、あさは姉には何も言うことができなかった。

ある日、京都へ能の見物に来たついでだと言って、はつの婚約者である惣兵衛とその母・菊(萬田久子)が訪ねてきた。彼らと会うのは4年ぶりである。

あさがこっそりと覗いていると、惣兵衛は昔と変わらず無表情で、ほとんど何も話さなかった。はつも元来の奥ゆかしい性格と緊張のせいで、聞き役に徹していた。主に惣兵衛の母・菊が時候の挨拶や幕末の動乱の話など、比較的当たり障りのない話題を提供していた。

たまたま家族が席を外し、はつが一人だけ残されて対応した。
惣兵衛の母・菊は彼を促し、少しははつと話をするよう水を向けた。しかし、惣兵衛は少しも打ち解けようとする態度を見せなかった。挙句には、結婚後は嫌でも毎日顔を合わせて口をきくことになるのだから、今話すのは無駄であると言って口をつぐんだ。そのような態度であっても、母・菊ははつにたいして詫びるでもなかった。

それどころか、菊ははつに恥をかかせるような質問まで始めた。
大坂一の両替商に嫁ぐからには、はつの身は潔白である必要がある。男関係の醜聞は起こしていないかなどと聞くのである。
もちろん、はつにはそのような問題はなかったが、あまりに侮辱的な物言いに黙り込んでしまった。

それを盗み聞いていたあさは腹が立って仕方がなかった。
彼女の怒りの矛先は、無礼な質問をした菊ではなかった。将来の妻をかばおうともせず、黙ってばかりの惣兵衛に対してふつふつと怒りが湧いた。

あさは、惣兵衛が一人で中座するのを待ち伏せた。彼が出てくると、あさは直談判した。
惣兵衛に、せめて笑顔を見せてくれと頼んだ。はつはよくできた姉であり、どこに出しても恥ずかしくない女性だ。しかし、そんな彼女だって、一人で知らないところに嫁に行くことに不安を感じるのも無理のないことだ。せめて、夫となる惣兵衛が笑ってくれたら、そんな不安も払拭されるだろうと言って、協力を乞うた。

しかし、惣兵衛の返事はつれなかった。
自分はあさに指図を受ける筋合いはない。少女時代はおてんばで少しは大人になったかと思ったが、相変わらず子供だ。それに比べれば、はつは奥ゆかしくてマシではあるが、辛気臭いのはどうしようもない。
などと冷たく言うのだった。

あさの怒りはエスカレートした。

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NHK『あさが来た』第6回

途中で脱落することなく1週間を乗り切ったことを嬉しく思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第6回めの放送を見ましたよ。

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第1週『小さな許嫁』

新次郎(玉木宏)から算盤を贈ってもらい、あさ(鈴木梨央)はとても喜び、機嫌が良くなった。朝目を覚ますと、必ずそれを手に取るほど気に入った。

ある日、母・梨江(寺島しのぶ)はあさとふたりきりで、ある秘密を打ち明けた。

実は、当初の予定では、あさとはつ(守殿愛生)は嫁ぎ先が逆だったというのだ。ふたりが生まれる前から、長女は白岡家に、次女は眉山家にそれぞれ嫁ぐことに決められていた。つまり、はつが新次郎と、あさが惣兵衛(柄本佑)と結婚するはずだったのだ。

しかし、ある時、あさの悪評が眉山家に漏れ伝わった。すなわち、あさは木に登って転落して傷らだけになるほどおてんば娘だという噂である。
惣兵衛の父・栄達(辰巳琢郎)は、あさは嫁としてふさわしくないと思い、はつを寄越すよう交渉にやって来た。しかし、あさ達の父・忠興(升毅)は、すでに決まったことをひっくり返すなど道理に合わないと言って突っぱねた。

忠興を攻略でいないと悟った眉山栄達は、新次郎の父・正吉(近藤正臣)に直談判した。栄達は、新次郎は次男で分家に出すのだから劣った嫁でも良いが、惣兵衛は長男で跡取りだからしっかりした嫁でなくてはならない。故にはつが欲しいなどと、歯に衣を着せずにまくし立てた。もちろん、そのような理由では白岡家も受け入れる訳にはいかない。しばらく押し問答が続いた。

そこへ、話を盗み聞いていた新次郎が現れ、彼自身がそれを承諾した。
その理由は単純で、新次郎はあさのことが好きなのだという。赤ん坊の時からあさを見ており、彼女のことを気に入っているから結婚するのは大歓迎だし、仲良くやれる自信もあるというのだ。

あさの父母も新次郎の思いを聞き、娘達がより幸せになる可能性があるならそれが良いと判断した。こうして、現在の許嫁が決まったのである。
母は、あさに他言しないよう注意した。本来は、本人たちに知らせるつもりは一切なかったのである。ましてや、はつには一生知られてはならないと釘を差した。

あさはあまりのことに驚いた。
驚くとともに、新次郎のことを見なおした。そして胸が苦しくなった。それは、あさの初恋だったが、彼女にはまだその苦しさの意味が理解できなかった。

その後、あさは算盤を習うことが許された。新次郎からの贈り物だということで特別に許可されたのだ。
するとあさはメキメキと腕を上達させた。これまで何をやらせてもあまりうまくいかなかったあさだったが、算盤だけは別だった。すぐに、店の丁稚や番頭にも負けないほどの腕前となった。

そして、1865年(慶応元年)。
あさとはつは年頃の娘に成長した。

ふたりとも体は立派に成長したが、中身は昔を変わらなかった。
はつ(宮﨑あおい)はおしとやかな立ち居振る舞いと琴の巧みな演奏で人を魅了させた。
あさ(波瑠)は晴れ着で木に登り、家族を心配させるというおてんば娘のままだった。

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NHK『あさが来た』第5回

今日は山瀬まみの46回めのお誕生日なので、彼女のこと以外は極力考えたくない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第5回めの放送を見ましたよ。

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第1週『小さな許嫁』

大坂の嫁ぎ先に挨拶に行き落胆して帰ってきたあさ(鈴木梨央)とはつ(守殿愛生)。その夜、ふたりは自分たちの不自由な身の上を悲観し、抱き合って号泣した。

しかし翌朝、あさが目を覚ますと隣にはつの姿はなかった。
はつは何事もなかったかのように朗らかに、朝早くから家事の手伝いをしているのだ。それがはつ本来の人柄とはいえ、昨夜の本音とは全くの別人であることを不思議に思った。

あさは、母・梨江(寺島しのぶ)とふたりっきりの機会を捉え、あらたまって自分たち姉妹のことを相談した。
家をもり立てるため親の決めた相手と結婚することの重要性は理解しているし、活気ある大坂の町もたいそう気に入ったと断った上で、それでも嫁に行きたくないと訴えた。自分の道は自分で決めたいという希望を伝えた。姉・はつも同じ気持ちでいることを確認したと主張した。

しかし、母・梨江は取り合わなかった。
梨江がはつと話したところ、はつは自分が泣いたのはなんでもないと言っていたというのだ。

不利だと悟ったあさは、許嫁・新次郎(玉木宏)のことを取り沙汰した。彼は挨拶もそこそこに中座した。それは、彼が自分のようなじゃじゃ馬を気に入っていない証拠に違いない。自分も結婚したくないし、相手も望んでいないのだから、誰も得をしない愚策であると主張した。

加えて、自分は嫁に行くのではなく、学問をやりたいという希望を伝えた。
母・梨江は、口調は優しかったが、考え方は父・忠興(升毅)と同じだった。女に学問は必要がなく、ただ嫁に行くことが努めだと諭した。梨江自身も嫁に来て、子どもたちが生まれたことを幸せだと思っている。そして、それは女にしかできない大事を成し遂げたことであると話した。
女が浅知恵で商売をやっても失敗するだけである。女には女の生き方があるのだと言い含めた。
あさは納得できなかった。

ある日、家からあさの姿が消えた。
探してみると、寺小屋で男の子に混じって読書を学んでいた。
家に帰るなり、あさは父・忠興に激しく叱られた。大きな商家の娘が寺子屋で学ぶなど家の恥だと嘆いた。

あさは口答えをした。
男子には許されている学問を、なぜ女子はしてはいけないのか。女だって学問を身に付けることで、何か良いことがあるはず。加えて、なぜ女は親の決めた相手と結婚しなければならないのか。女だって自分で考えて、進むべき道や生き方を決めたい、などと訴えた。
もちろん、あさの訴えは聞き入れられることはなかった。

腹を立てたあさは、押し入れに籠城した。

それと前後して、許嫁の新次郎が訪ねてきた。
先日の顔合わせを中座した非礼を詫びに来たのだ。

新次郎の来訪に気づかないあさは、嫁になど行きたくないと叫び声をあげていた。
自分と結婚したくないという訴えを漏れ聞いた新次郎は思わず苦笑いをした。

はつは一人で押し入れに入り、あさに優しく話した。
父・忠興は厳しいだけではなく、自分たち姉妹のことも優しく考えてくれているというのだ。その証拠に、大坂から帰ってきた日に、忠興はふたりの許嫁の欠点を嘆いていたのだという。あさの許嫁の新次郎は三味線にうつつを抜かすような遊び人である。はつの許嫁の惣兵衛(柄本佑)は貧乏ゆすりばかりしていて、大きな家の主の器ではない。
はつは、ちゃんと物事を見ている父を信用し、父の決めてくれた道を進むのだと話した。

その話を聞くと、あさも少し落ち着いてきた。はつに手を引かれて押入れから出てきた。
すると、そこに新次郎を見つけた。自分が新次郎と結婚したくないと喚いたことを全て聞かれたと悟った。恥ずかしくなって、再度押し入れに隠れた。

新次郎は押し入れの外から優しく語りかけた。
子供の頃から自分の結婚相手を決められないという気持ちはよく分かる。やめたかったら、やめてよい。全てはあさの好きにすればよいと話した。自分で考えて選んだ道を信じて進むのが最も良いと後押しした。

新次郎は、ふすまを少しだけ開けて、土産の算盤を差し出した。算盤は、ふたりが初めて会った時に、あさが楽器代わりにして遊んでいたものだ。
新次郎は、振ってみろと言った。その算盤はとてもいい音を鳴らした。

新次郎は、あさがよく考えた結果、自分と結婚することに決めたなら、その時は仲良くしようと言い残して帰って行った。
その時、あさの心のなかで何かが変わった。

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NHK『あさが来た』第4回

昨日は、とある女子から関西学院大学とスター・ウォーズのコラボグッズを送ってもらったり、某カープ女子から彼女が寄稿したカープ愛溢れるアホ記事を送ってもらったり、同僚女子ふたりに「ねぇねぇ、俺の髪薄くなってない?ねぇねぇ、本当のことを言ってよ!」としつこく迫って無難な返事を強要したり、某JKにブルセラという古物販売形態を教えるという社会人として後ろ指さされかねない行為に及んだり、会社帰りのコンビニでミニスカートにハイヒールのめちゃめちゃ足のかわいい女の子を見てすっかり目の保養ができたり、ためしてガッテン山瀬の足を見て寿命が3年延びたりと、とにかくゲスな一日だった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第4回めの放送を見ましたよ。

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第1週『小さな許嫁』

大坂のあさ(鈴木梨央)の嫁ぎ先に引き続き、一同ははつ(守殿愛生)の嫁ぎ先へと挨拶に向かった。

はつの嫁ぎ先の眉山家も大きな両替商で、あさの嫁ぎ先である白岡家とはライバル関係にある。家勢は白岡家を凌ぐほどと思われた。

はつは挨拶口上を立派に述べた。幼いのに堂々とした態度で、器量も良いはつを見て、眉山家の面々は満足した。特に、ここでも行儀の良くないあさが引き立て役となって、はつの魅力は一層際立った。

ところが、はつの夫となる惣兵衛(柄本佑)は一風変わった男だった。
肌は青白く、目が細い。少しも口を開かず無表情なのに、ひっきりなしに全身が小刻みに揺れている。
あさが粗相をして、座敷の上で転んだ。その勢いで惣兵衛に衝突してしまったのだが、彼は手助けしようともせず、汚らしいものを避けるかのように体を逃がすだけだった。
はつは、まるで能面のような冷たい男だと思った。

その時、店の方が騒がしくなった。
対応に出た惣兵衛の後について、あさも様子を覗きに行った。するとそこにいたのは、町中で自分とぶつかって一悶着あった武士(ディーン・フジオカ)だった。その武士は薩摩藩士の五代だと名乗り、上海で購入した軍艦の代金を工面して欲しいと居丈高に依頼した。

その依頼に対して、惣兵衛は愛想よく対応したが、今は蔵に金がないため出直して欲しいと下手に出て答えつつも、取り付く島もなく追い返した。五代は町人ごときになめられたと腹を立てたが、どうすることもできず引き下がるしかなかった。
五代が去った後に惣兵衛がボヤいたところによると、本当は金はあったのだ。武士に金を貸すと返ってくるあてが無いので、方便を使って追い返したのだ。

そのやり取りを見ていて、あさは五代の正体を初めて知った。
一方の五代も、陰からあさが覗いていたことに気づいていた。そして、あさのことを裕福な商人の娘だと思い込むのだった。
その夜、五代は同じく薩摩藩士の大久保一蔵(後の大久保利通; 柏原収史)と居酒屋で飲みながら愚痴った。商人風情にコケにされたことに腹を立てているのだ。五代は大坂商人を憎く思った。彼はイギリスとの貿易を実現させようと暗躍しており、それが成れば大坂は凋落するはずである。一刻も早く実現させ、大坂に一泡吹かせてやろうと決意するのだった。

京に戻ったあさとはつは、布団を並べて寝ていた。
ふたりは今日一日の出来事を振り返った。

はつは、惣兵衛に対する正直な感想を話した。
惣兵衛は一度も笑わない陰気な男だし、あさが転んでも助けない冷たい人だと評した。自分がそのような男の妻になるのかと思うと、はつは悲しくてしょうがないのだった。

あさは、自分の許嫁の新次郎(玉木宏)もたいがいな男だと言って慰めようとした。新次郎は両家の顔合わせに遅刻してきたばかりか、一言だけ話すと三味線の稽古のために再び出かけてしまった。わざわざ京から大坂に出向いた自分たちへの態度としては、これ以上ない失礼なものだと言って、はつだけが恵まれていないわけではないと元気づけようとした。

その言葉が、ますますはつを悲しくさせた。ついにはつは泣き出してしまった。

はつは今の自分の気持ちを話した。
商家の娘が親の言いつけ通りに嫁に行くのは当然のことであり、そんなことは自分にとっては平気なことだと思っていた。しかし、今日の出来事を思い出すととても悲しいというのだ。絶対に大坂に嫁になど行きたくないと思う。しかし、自分にはそれに抗う力はないのだと言って、ますます深く泣くのだった。

あさは、はつの気持ちがよくわかった。そもそも自分がまったく同じ思いを抱いていたからだ。

あさは、はつの涙を見るのは初めてだった。よほどのことに、あさもつられて泣き出した。ふたりは抱き合っていつまでも泣いた。
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NHK『あさが来た』第3回

ディーン・フジオカのオフィシャルサイトを開くと派手に音が鳴るので気をつけろと注意を促す当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第3回めの放送を見ましたよ。

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第1週『小さな許嫁』

あさ(鈴木梨央)と姉・はつ(守殿愛生)は、父・忠興(升毅)に連れられて大坂へ向かった。ふたりには生まれた時から大坂の両替商へ嫁ぐことが決まっており、それぞれの嫁ぎ先へ挨拶をするためだ。ふたりにとっては初めての大坂への旅だった。

大坂の中之島に到着すると、働く町人たちで大賑わいであった。
上品でおしとやかな姉・はつは、その混雑に圧倒され目を回した。

一方のあさは、むしろその活気に心が湧きたった。見るもの全てが物珍しく、静止を振り切って勝手に走りだし、町の見物を始めた。

往来で、あさは見知らぬ武士(ディーン・フジオカ)と衝突し、その勢いで双方ともに転んでしまった。武士は何かに追われているような素振りで、謝りもせずに走り去ってしまった。あさは失礼なことだと思いつつも、再度町の賑わいに目を奪われ、すぐに気にならなくなった。

しばらくすると、武士が戻ってきた。「その娘を捕まえろ」と叫びながら、あさを追いかけてくる。あさはわけがわからなかったが、本能的に逃げ出した。おてんば娘のあさは逃げ足も早かった。混雑する町中を軽快に走り抜け、必死に追いかける武士を翻弄した。

しかし、不慣れな土地で道に迷ってしまい、とうとう行き止まりで逃げ道を失った。
武士は、あさの袖に手を入れ、そこに収まっていたピストルを取り上げた。さっきぶつかった時にあさの袖に紛れ込んでしまっていたのだ。

ピストルを初めて見るあさは、それが何かわからなかった。持ち前の好奇心で武士に質問した。
しかし、武士は「おなごと話している暇は無い」と答えるのみで、そそくさと立ち去ろうとした。

その無礼な態度にあさは腹を立てた。
人にぶつかって謝りもせず、その後に追いかけてきて、体をまさぐった挙句に、物を奪って無言で立ち去る。そんなことは日本男子のすることではないと叱りつけた。
あさの物怖じしない態度に、武士も感心した。自身の非礼を謝し、急いでいることをかいつまんで説明し、「グッバイ」と告げて立ち去った。

あさはそれ以上関わろうとはしなかったが、その武士の言葉が奇妙だったことを思い出していた。京では聞いたことのない方言を物珍しく思った。

そんな騒動がありながら、あさの嫁ぎ先の白岡家に到着した。
白岡家の人々は、あさとはつを見比べて、どちらが嫁いでくるのかと緊張した。どう見ても、おてんばのあさよりも、おしとやかなはつの方が望ましいからだ。

両家の顔合わせが始まった。
あさは決められた挨拶口上も満足に言えなかった。それで白岡家の人々はすっかり白けてしまった。

一方、白岡家にも問題があった。
あさの夫となるはずの新次郎(玉木宏)がその場にいないのである。
実は新次郎は次男であり、結婚後は分家として独立することになっている。それで家族も多少甘いところがあるし、本人も気楽に振舞っているのだ。

しばらく話をしていると、やっと新次郎が帰ってきた。
遅刻したことを悪びれるわけでもなく、裏で拾ったという猫を抱いてきて、真っ先に餌の算段を指示している。

あさたちが来ていることにやっと気づくと、ズカズカとあさの目の前にやって来た。笑顔でいきなり手を握り、馴れ馴れしく「あさちゃん」などと声をかけた。
あさはその無礼な振る舞いに虫唾が走った。

それだけをすると、新次郎は用事があると言って、また出て行ってしまった。

散々な顔合わせであった。
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NHK『あさが来た』第2回

昨日の午前中にツイッターでリツイートされてきた中で一番面白かったのは「どれだけ前世で徳を積んだら生まれながらの許婚が玉木宏になるんだ、いくら払えばいいんだ」というものだったけれど、午後になって福山雅治が結婚したという大ニュースが流れてきて、先の投稿者はミーハーっぽいし、さぞや悲嘆にくれているのではないかと心配している当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第2回めの放送を見ましたよ。

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第1週『小さな許嫁』

あさ(鈴木梨央)は許嫁の白岡新次郎(玉木宏)と初めて会った。
しかし、忠興(升毅)から折檻されているところを見られてしまい、そのことを話題にされたせいで恥ずかしくなった。そして、デリカシーのない新次郎のことを嫌いになるのだった。

大阪への帰り道、新次郎の父・正吉(近藤正臣)はあさが嫁に来ることを心配した。あのようなじゃじゃ馬が嫁に来くると家の中がめちゃめちゃになるのではないかと思うからだ。夫となる新次郎がしっかり手綱を締めるよう注意した。
しかし、当の新次郎はどこ吹く風だった。あまり深刻にならず、自分にも扱いきれないだろうと笑いながらはぐらかすだけだった。

あさは、今日の粗相について父・忠興から再度叱られていた。商家の大切な道具である算盤を楽器のように振り回していたり、許嫁との対面中に勝手に部屋を飛び出したりしたからだ。大きな両替商である先方への嫁入りが破談になると、今井家の家運も大きく傾くのだ。

あさは口答えした。
自分も算盤を使って計算をしてみたいし、本も読んでみたい。男の子のようにまわしを締めて相撲を取ってみたい。なぜ女だからといって禁じられなくてはならないのかと訴えた。
しかし、父・忠興はつれなかった。女が優先して身に付けるべきは、夫や家族をもり立てる礼儀作法や芸事だと言うのだ。それすら満足にできないくせに、男のすることをやりたがるのは筋違いだと言って取り合わなかった。

そこへ、祖父の忠政(林与一)がやって来た。
彼はすでに隠居し、別なところで悠々自適な生活を送っている。たまに訪ねてきては、あさの良き遊び相手となっていた。忠政のあさに対する態度は特別で、過去には「あさが実は男だったということにして縁談を反故にし、むしろ嫁をとって今井家の家督を継がせよう」などと破茶目茶なことを言って家族を唖然とさせたこともある。

祖父・忠政は、忠興の前からあさを救い出し、一緒に木登りをした。木登りは禁じられていたが、忠政には誰も口出しはできないのだ。

ふたりきりになって、あさは自分の気持ちを話した。
新次郎と結婚するのは嫌だ。そもそも女がお中元やお歳暮のように、家から家へと贈り物のようにやり取りされること自体がおかしい。お家のためと言われても納得できないと訴えた。

聞き終わると、忠政はあさのことを褒めた。
普通の人は長いものに巻かれようとし、古いしきたりに盲目的に従ったりする。そういう生き方が一番楽だから。しかし、あさは違う。おかしいと思うことがあったら、立ち止まって考えている。そういう人間が世の中を変えていくのだと話した。そして、あさは誰かに叱られたり、後ろ指をさされたりしても、自分が良いと思ったことは自身を持ってやれと励ました。
あさは嬉しくなった。

それから約1年後。今井家の台所事情は少々苦しくなり始めていた。
幕末の混乱期で、幕府には金がなかった。幕府や武士たちは町の商家に頻繁に金を借りに来るようになった。それらの借金は返ってくる可能性はほとんどなかった。かといって、町民にはそれを断る術も無いのだ。事実上、無償で金を差し出しているのだ。
父・忠興は不景気な顔で「こんな時代は長くは続かない」とぼやいた。あさはその言葉を聞くともなしに聞いていた。

ある日、父・忠興は大阪の両替商を何件か回ると言い出した。
そのついでに、あさと姉・はつ(守殿愛生)も連れて行くと言うのだ。娘達の許嫁はいずれも大阪の両替商なので、挨拶に出向くと言う。
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