映画『ゴールデンスランバー』: 純くんがポール・マッカートニー

主演・堺雅人、原作・伊坂幸太郎、監督・中村義洋の映画『ゴールデンスランバー』を公開初日の今日、見てきた。

原作は、2年前に出たばかりの頃に読んでいた(記事その1その2)。当時、とても面白く読み、お気に入りの小説の一つであった。

そんな僕なので、「映画はどうせあんまり面白くないだろう。たとえば、『チームバチスタの栄光』とか、原作蹂躙映画の代表作だし。そういえば、バチスタもゴルスラも竹内結子繋がりだし・・・」とあまり期待せずに見に行った。今日はちょうどイオンの日で、映画を1,000円で見ることができるので、半分ドブにお金を捨てるつもりで。

しかし、いい意味で期待は裏切られ、原作同様に良い映画だった。
読んでから見ても、見てから読んでも楽しめるだろう。

映画の前半は、大きな爆発音や、逃げても逃げても追ってくる敵など、多少見ていてしんどい部分もあるかもしれない。しかし、スリルとサスペンスの連続でドキドキする。
一方、後半では嫌味のない笑いあり、ホロリとくる人情あり。そして、胸のすくような結末ありでスッキリする。

最近のハリウッドのコンピュータ・グラフィックスに慣れた目には、多少CGがショボく見えるところがあるが、原作通りの脚本は楽しめるので、細かいところには目をつぶろう。
原作が良く、それに忠実に映像化されたのでいい映画になるのは当たり前だ。一方で、多数の登場人物の全員にさりげない決めゼリフや特徴が与えられており、それぞれキャラが立っていて見やすかった。

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