NHK『カーネーション』第8回

椎名林檎の『カーネーション』を鼻歌すると、いつも必ずNOKKOの『人魚』になってしまうのはどういうわけだろうと思ったり、思わなかったりしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第8回目の放送を見ましたよ。
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第2週「運命を開く」
裁縫の授業で、布を縫う機械の名前について質問し、糸子(尾野真千子)は「ミシン」という言葉を覚えた。そして、毎日、桝谷パッチ店に寄り道してはガラス戸から店内を覗いた。うっとりとミシンを眺めていた。
一方で、自宅で手縫いをするのが少しつまらなくなった。手縫いはミシンに比べて圧倒的に遅く、それが気に入らないのだ。

その矢先、父(小林薫)が家族のアッパッパ着用と糸子による縫製を禁じた。
父は、大地主(石田太郎)の息子が結婚するのに際し、立派な黒紋付が売れると期待していた。しかし、花嫁側の意向で洋装での挙式となった。しかも、大地主も、これからは洋服の時代だと言っている。それが父には面白くないのだ。
それで、洋服全てを目の敵にするようになった。糸子が抗議しても、もちろん聞く耳を持たなかった。

しかし、父の洋服禁止令は糸子にとってはそれほど痛手ではなかった。糸子は、ミシンを覗き見るだけで何事にも代え難い幸福感を感じていたからだ。

ある日、いつもと同じように戸口に立ってミシンを見ていると、店主(トミーズ雅)に声をかけられた。店にも糸子の存在は当然知られており、話題になっているという。糸子が裁縫やミシンに対する熱意を語ったところ、店主に気に入ってもらえた。店内に招き入れられ、間近でミシンを見学させてもらえるようになった。

何日か通っているうちに、ついに、実際にミシンを操作させてもらった。糸子は上手に使うことができた。店主にも筋が良いと褒められた。糸子は有頂天になった。嬉しくなった糸子は、店の雑用を進んで行うようになった。
ミシンが使えて楽しかったことに加え、糸子は働く楽しさや喜びをも知ることとなった。

働く喜びは、裁縫以外にも適用された。これまで家事の手伝いはほとんどして来なかった糸子であったが、突然食事の片付けをし始めた。糸子の豹変に、家族はたいそう驚いた。

糸子は、自分がひとつ働くと、周りがひとつ喜ぶ。それにともなって、自分がひとつ大人になるような気がした。自分が一歩ずつ大人になる事が嬉しかった。自分が働いたことを記録する「しごと帳」という日記を付け始めた。
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糸子が「雨の日も風の日も、暗くなるまでミシンを見た」というナレーションに合わせて、大雨や強風というシーンが挿入されました。もうね、アホかと、バカかと思うベタな演出なのですが、イヤミのないくすぐりで、純粋に笑わせてもらいました。

父からの理不尽な洋服禁止令が出たにも関わらず、ミシンのお陰でめげない糸子。それだけの話だったら「ちょっとご都合主義だよなぁ。なんでもかんでもミシンかよ」で終わっていたのですが、「人の役に立つこと(仕事)への喜びを知った」という方向で話を落ちがつきました。これは予想外。上手すぎる。
見た後の印象がとても良い回でした。素晴らしい。

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