NHK『カーネーション』第15回

カーネーションの花言葉は「母の愛」だそうだが、山口百恵の『秋桜』(さだまさし作詞・作曲)の印象があまりに強すぎて、コスモスの花言葉こそが「母の愛」だと思いこんでいた(実際は「少女の純真」)当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第15回目の放送を見ましたよ。
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第3週「熱い思い」
風邪をこじらせた糸子(尾野真千子)は、そもそも役に立たない上に風邪をうつされてはかなわないと言われ、家に帰された。裁縫をやらせてもらえず、役立たずとまで言われて、糸子は打ちのめされた。
帰宅して布団で休んだが、店を辞めたい、女学校に戻りたいと後悔ばかりしていた。ただし、家族にはまだ打ち明けずにいた。そのうちに眠ってしまった。

ふと、次女・静子(柳生みゆ)が母・千代(麻生祐未)に不満を訴えている声が聞こえてきた。長女の糸子ばかり新しい着物を買ってもらって、自分はお下がりだ。糸子は学校を辞めたいと言えば辞めさせてもらえた。糸子ばかりが自由で不公平だと言うのだ。
しかし、母は即座にたしなめた。糸子は自分で父を説得して自由を獲得したのだ。女はただでさえハンディがあるのに、糸子は自分で道を切り開いた。それでいて愚痴を言わない。静子は糸子のような努力もせずに不満を言うのは筋違いだと諭した。

そんなやりとりを寝床で聞いていた糸子は嬉しかった。自分が褒められて嬉しかった。すっかり体調が回復し、精神的な元気も湧いてきた。
相変わらず、父・善作(小林薫)には「勉強をしに行くと思え」と念仏のように言われていたが、今日初めてその意味がわかった。見方を変えれば、雑用の一つ一つが今まで自分の知らなかったことばかりだ。自分が働くと周りの人が喜んでくれて、自分が少し大人になる。そう思って、しごと帳をつけていたことを思い出した(第8回参照)。
それからは、どんなことも新鮮に思えた。どんなことにも真剣に取り組んだ。

ある朝、楽しそうに店のミシンを磨いていると、店主の桝谷(トミーズ雅)が笑顔で近づいてきた。彼は、ミシンは「夜になったら遊んでいる」と教えてくれた。糸子はその比喩の意味がわからず、一瞬混乱した。桝谷はあらためて、夜、誰も使っていない時なら自由にミシンを使っても良いと許可してくれた。

その日の夜、早速遅くまで残った。同じように夜間のミシンを狙っている山口(中村大輝)に追い返されそうになったが、店主からミシン練習の許可が出たと言い返すのだった。山口はミシンの許可が出るまで1年かかったという。山口は面白くなかったが、山口の練習が終わるまでおとなしく待つというので、糸子と一緒に居残りをすることになった。

山口が帰宅し、いよいよ糸子の番となった。
今朝許可をもらったばかりで、縫うものがなかった糸子は、ミシンの前に座ってうっとりと眺めるばかりだった。今夜はミシンに話しかけ、ボディをなで、優しく抱きつくばかりだった。
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ラスト、ミシンに頬を寄せる尾野真千子がいいですねぇ。「良かったなぁ、糸子ぉ!」と思わず涙ぐむし、あまりにかわいい姿だったので、ミシンごと尾野真千子を後ろから抱きしめたい感じでしたな。

むりやり本記事のマクラに結びつければ、少女の純真がうまく表現されていた感じで。

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