のぞみ56号の車内(少なくとも2名の知り合いが乗っていた)でNHKオンデマンドを有料利用した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第58回目の放送を見ましたよ。
勝(駿河太郎)に召集令状が届いた。出征まで4日しか猶予がなく、勝はすぐに実家や親戚への挨拶のために泊まりがけで出かけた。帰ってくるのは、出征の前日ということになった。
糸子(尾野真千子)も衝撃を受けたが、家族や雇い人たちの前では弱気を見せず、気丈に振舞った。むしろ、店が繁盛しているおかげで、余計なことを考えずに済むことに感謝するほどだった。
勝が戻って来ると、糸子はバリカンで勝の髪を刈ってやった。出征前にふたりで過ごした時間はその散髪の間だけであった。
夜には、家族と雇い人だけでささやかな壮行会が開かれた。食糧事情は悪くなっていたが、糸子の客が代金の代わりに食料品を持ってきてくれるおかげで、食卓には豪勢にもカツレツが並んだ。糸子は久しぶりのご馳走を勝に腹いっぱい食べさせるつもりだった。しかし、いつものように上機嫌で人のよい勝は、みんなに気前よく分け与えるのだった。
壮行会に来るはずだった善作(小林薫)がなかなか姿を表さない。心配になった糸子と勝が家の前で待っていると、やっと善作が現れた。
善作の姿が見えるやいなや、勝が近づき、「すいません」と何度も繰り返しては深く頭を下げた。そしてそのまま、嗚咽を漏らしつつ泣き出してしまった。善作もなんと声をかけて良いか分からず、苦り切った表情のまま硬直していた。
ふたりの姿を見た糸子も、ついに感情が爆発してしまった。ただし、悲しんでいる姿を勝に見せないために、裏庭に駆けて行って一人でさめざめと泣くのだった。
その晩、善作と勝はふたりっきりで一晩中、静かに酒を酌み交わした。
翌朝、近所の人々に見送られて、勝はいつものように笑顔で出征していった。
勝を送り出すと、糸子はますます仕事に精を出した。
しばらくして、勝が出征時の荷物を送り返してきた。勝の洋服を手に取り、たった数日なのに勝のことがひどく懐かしくなる糸子だった。
荷物に手紙が添えられていたが、それはとても簡素で、ほとんど内容ないものだった。
その様子を見た善作は、手紙は誰に見られるか分からないから当り障りのないことを書いてある、きっとどこかに本当の便りが隠してあるに違いないと言う。
そこで糸子が洋服をよく調べてみると、背広のポケットから1枚の写真が出てきた。
それは、勝と菊乃(赤松悠実)の写真だった。ふたりっきりで浴衣姿で写っていた。
勝の浮気疑惑が持ち上がった。単なる記念撮影ではなく、ふたりとも浴衣姿というのがアウト。
しばらく前から、勝が夜遊びをしているという話がありました。周囲は勝のおかしな様子について糸子に注意するよう言っていたのですが、当時の糸子は仕事第一で勝のことに頓着していませんでした。だから、その場ではそれで終わったのです。
思うに、その時に菊乃とねんごろになったというわけでしょう。
そう考えると、勝が出征準備のために実家に帰ったというのも怪しくなるわけです。菊乃と最後の逢瀬を重ねていたかもしれません。
なお、糸子にベタ惚れだったはずの勝がどうして菊乃とややこしくなるに至ったかは、今のところ不明です。
出張?帰りの同行者がいらっしゃる中、オンデマンドでまでしてありがとうございますー!
ちょうど今帰りの快急でブログにアクセス、運良く目の前の席が空いてゆっくり読ませていただきました。
明日も気になりますー!
木公さんオンデマンド募金があれば寄付しなくっちゃ。
ありがとうございました☆
おおっと。帰宅電車に間に合って良かったです。オンデマンド105円を支払った甲斐がありました。
オンデマンド募金は大変ありがたいですが、1本105円(見放題は945円/月)なので、募金するくらいだったらご自身で本編をご覧になったほうが利口かと思われます。
同じ新幹線に乗っていた人々は車両が分かれていて、新大阪で降りたのですが、僕がイヤホンを付けてPCに向かっている所を窓越しにホームから見られちゃいました。ちょい恥。
勝の浮気疑惑について、その秘密を予想する。
勝と菊乃はシロだと思う。ふたりは男女の仲になっていない。ツーショット写真もヤラセ。善作もグル。
勝は自分が生きて帰ることはないと思っている。同時に、自分の死によって糸子を悲しませたくないと願っている。自分が死んだ時に糸子を悲しまない方法は、糸子が自分を嫌うことである。
だから、全ては勝が仕組んだこと。
勝は善作に全てを話してある。菊乃と一緒に写真を撮るときにも同席していた。
万が一、勝が生還した時、善作に証人になってもらって身の潔白を証明する余地を残してある。同時に、糸子が写真を見つけるように仕向ける役割を担った。
写真を撮影したのは、勝に赤紙が来た後だと思われる。当時、現像にどれくらい時間がかかったのか僕は知らないが、とにかく仕上がりが勝の壮行会の日にずれ込んだ。善作はそれを受け取りに行っていたので遅れてきたのかもしれない。
勝が泣きながら善作に謝ったのは、秘密を共有する罪悪感と糸子への愛情が高ぶったせいであると解釈できる。勝の思いやりに心うたれた善作は、泣き続ける勝にかける言葉が見つからなかったのだろう。
そして、予告映像で知らされていることだが、火事で善作が炎にまかれるシーンがある。残念ながら、彼は焼死するのではないか。糸子は一生真相を知ることがないという悲劇になるものと予想する。
なお、昨日の放送で、歌舞伎場に菊乃がいた理由とか、そもそも勝と菊乃が出会った経緯とか、菊乃が勝の計略に協力する理由などは思いつかない。
実は善作の愛人だという妄想もしないではないが、まぁ、今日はここまでにしておこう。
ピンバック: [alm-ore] NHK『カーネーション』第59回
昨日はお手数をおかけしました。
今朝はちゃんと7:30~版を視聴しました。
(なので今朝は悶々トンネルではなかったものの)
やっぱり木公さんのまとめ記事がいいなぁ~
と周りのファン他2名と話しております♪
けれど、今日は放送がすごく面白かったですね。糸子の妄想シーンの数々。俳優たちのあの微妙な顔芸がなんとも言えない味でした。
ピンバック: [alm-ore] NHK『カーネーション』第75回