「死にたい」とか言ってる人に言いたいこと

他の人に比べて、僕が特にそういう場面に出くわす機会が多いとは思っていない。きっと、誰しも何回かはそういうケースに出くわしたことがあるだろう。たまにいるのだ、「死にたい」と口にする人。ネット上では「タヒたい」などと表記される場合もある。

幸いなことに、僕がこれまで経験してきた中では、そう言って本当に死んだ人はいない。たいていは冗談だったり、ごく瞬間的に心が弱っているだけだったり、ため息代わりにそう発言するのが癖になっていたりするだけだったりする。

しかし、そう言われるたびにこっちはドキドキする。
もしかしたら冗談じゃないかもしれないし、もう何日も神経が参っているのかもしれないし、深刻な心境の吐露かもしれない。本当に目の前で飛び降りたり、毒を飲んだり、頸動脈を切ったりするかもしれない。そんな様子を目の当たりにしたら僕はいったいどうすりゃいいんだ、とドキドキする。目の前ではなかったとしても、後日その人の自死を聞いたりしたら、それはもう、こっちまで「タヒたい」と言うほど落ち込むだろう。

だからもう、軽々しく「死にたい」なんて言わないで欲しい。マジで。そっちは「今日は天気がいいですね」程度の軽い挨拶程度の冗談のつもりで言ってるのかもしれないけれど、こっちはそれが本気か冗談かわからないんだ。いちいち振り回されてシンドイんだ。マジで。
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NHK『あまちゃん』第13回

宮藤官九郎『え、なんでまた?』のあとがきに「2013年2月11日現在『あまちゃん』の91話を書いています。・・・(中略)・・・ほぼ1日1話ずつ書いています」とあり、それから60日強経過したわけで、1日も休まなければすでに最終話(156回)を書き終えている頃だろうなと思いつつ、さすがに休みは取るだろうから20話/月と考えれば、今は140話前後を書いてるのかなと想像する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第13回目の放送を見ましたよ。

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第3週「おら、友だちができた!」
春子(小泉今日子)は土壇場で袖が浜に残ることにした。アキ(能年玲奈)が帰ってきたことで、夏(宮本信子)はたいそう喜んだ。

しかし、春子は不機嫌だった。なぜ夏が引き止めに来なかったのかと食ってかかった。ただし、春子が言っているのは今朝のことではなく、24年前の家出の時のことだ。その前の晩、春子(有村架純)は布団に入った夏に対して、海女になりたくないこと、東京に行きたいことを話した。夏が寝たふりをしていたことは分かっていた。だから、夏は知っていながら春子の東京行きを無視したのだ。

夏は去る者は追わずがモットーだと言って取り合わなかった。春子はますます頭にきた。残ることに決めたのはアキのためではなく、自分のためだと言う。夏を自分の方へ振り向かせることが目的だというのだ。それでも春子は素直になれない。今度自分が出て行く時は泣きながら旗を振らせてやる、などと喧嘩腰だ。

夏は、あの言葉を言えと迫った。春子は不貞腐れながらも「ただいま」と言った。夏は高笑いしながら「おかえり」と答えた。無器用ながらも、春子の24年に渡る家出が終わった。

アキは早速、海女クラブへ行って、袖が浜に残ることを報告した。海女たち(渡辺えり木野花美保純片桐はいり)も喜んでくれた。

続いてアキはユイ(橋本愛)に会って報告した。ユイは、上京した時に頼る相手がいなくなったと言って一瞬暗い顔をするが、そもそも自分の方がアキより東京に詳しいのだから問題はないと茶化した。

ユイは、アキに学校のことを尋ねた。アキは、東京での自分は暗くて、学校には友だちも恋人も、好きな人すらもいないと答えた。それを聞いたユイは、自分も仲のいい相手はいるが、友だちはいないと同調した。さらにユイは、この街が好きか嫌いかという事も考えたことがないという。どうせ街を出て上京することに決めているのだから、変に情が移らないように、目を背けているのだという。

それでも、ユイにとってアキとの付き合いは別なようだった。袖が浜に住むのなら、自分と同じ高校へ編入しろと勧めた。一緒に通学できるから良いと言うのだ。その言葉に従って、アキは北三陸高校へ編入した。

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