ヒゲを剃ってから行くべきかどうか激しく迷っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第77回めの放送を見ましたよ。
安部は栃木県宇都宮市のデパートで、北三陸市の紹介とまめぶを販売する店をやっていたが、それは失敗に終わったという。それでも故郷に帰るわけにもいかず、安いトラックを手に入れて立ち食いそばの屋台を開いたのだ。客の注文はそばとうどんばかりだが、まめぶもメニューに載せ、口頭で地道に宣伝しているのだという。ごくわずかだが、まめぶを求める常連客もできたという。
アキは久しぶりに安部のまめぶを食べた。特に美味しいものではないが、安部の作るまめぶ汁はアキの大好物だ。上京して2週間だが北三陸市を懐かしく思い、安部との再会も大いに喜び、心が晴れ晴れとした。
ところが、アキが寮に帰ると、正宗(尾美としのり)が待ち構えていた。正宗はアキの芸能活動に猛反対し、説教を始めた。
しかし、正宗との話し合いの途中で、GMT47に大ニュースが飛び込んできた。アメ横女学園のメンバー・成田りな(水瀬いのり)が体調不良で休演することになったので、その代役として遠藤真奈(大野いと)がステージに立つこととなった。当の真奈は緊張のあまり胃が痛くなってしまったが、GMTのメンバーが出演するのは初めてのことで、みんなは大いに盛り上がった。そのどさくさで、正宗のことは無視されてしまった。
いよいよ真奈の代役本番となった。ところが、真奈は衣装替えの段取りを間違えてしまい、アーミールックに着替えるべきところをパンダの衣装を着てしまった。再び着替える時間は残されておらず、仕方なくパンダの姿のままステージに出た。この失敗により、真奈はもちろんGMTのメンバー全員が、アメ女の正式メンバーたちから白い目で見られる事となった。
それ以外はうまくこなした真奈であったが、衣装替えの失敗が後を引き、終演後にひどく落ち込んでしまった。その日は、珍しく社長の荒巻(古田新太)も劇場に来ており、彼に失態を見られてしまった形になるからだ。
彼女に引きこまれ、他のGMTメンバーたちも沈み込んだ。そんな中、アキだけはマイペースだった。ステージ下のレッスンルームで陽の目を見ないよりも、いくら失敗したとしてもステージの上で客の目に触れる方が良いに決まっていると話した。自分たちはステージ下の「奈落」から真奈のことを応援しているから、翌日からの代役も精一杯頑張れと応援した。その言葉に、真奈をはじめメンバー全員の士気が上がった。
その頃、水口(松田龍平)は荒巻とGMT47の事について話し合っていた。荒巻は、自分の経験に照らして、アイドルユニットの成功はそれほど簡単なことではないと話した。アメ横女学園でさえ、人気が出るまで4年間の下積みがあった。水口がGMT47プロジェクトを性急に進めていることについて、もっと慎重に事を運ぶように注意を促した。また、アキについては、訛りのある独特のキャラクター以外には特に見るべき点がないと言うのだった。アメ女のトップメンバー・有馬めぐ(足立梨花)の代役に抜擢したことについても、近頃増長している有馬めぐを反省させるための当て馬であることを認めた。
水口は黙って荒巻の話を聞いていたが、彼には野心があった。GMT47をアメ女の単なる2軍で終わらせるつもりはないのだ。上野の東京EDOシアターを飛び出し、武道館をファイナルとする全国ツアーもできるアイドルユニットにしたいと考えていた。必ず47都道府県の全てからアイドルを集めることを決意している。仮にメンバー招集に失敗し、今のメンバーも辞めたとしても、最後の1人になるまで見捨てるつもりはない。GMT47は水口が初めてひとりで任されたプロジェクトであり、彼も熱意を持って取り組んでいるのだ。
水口は、自分の野心をGMTのメンバーに聞かせた。メンバーたちはそれを聞いて、ますます意気が揚がるのだった。
北三陸市では、第2回ミス北鉄コンテストが開かれようとしていた。しかし、初代チャンピオンのユイ(橋本愛)に比べて、地元にはこれといった候補者もおらず、どうも盛り上がりに欠けるのだった。
そんな中、喫茶リアスにヒロシ(小池徹平)とユイが現れた。
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