約30年ぶりにガンプラを作ってみれば、キットの進歩が目まぐるしく、ついていけない・・・なんてことはなく、進歩がすごすぎて却って作りやすくなっていることにビビった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第43回めの放送を見ましたよ。
樹齢300年のヒバは無事に切り倒された。
その場では涙ぐんでいたサヤカ(夏木マリ)であったが、森林組合の事務所に戻って来る頃にはさっぱりとした表情になっていた。みんなも大きな仕事を終えてほっとした。
しかし、能舞台の柱にする予定の木材の保管場所が決まっていないままだった。50年もの乾燥期間が必要なので誰も協力したがらなかったのだ。
保管場所の手配を任されていた百音(清原果耶)は、地元の神社に預かって貰えれば一番だという考えをみんなに話した。地域のハザードマップと過去の水害の情報を合わせ見ると、神社のある場所はこれまでほとんど被害に遭ったことがない。おそらく将来もリスクが低く、長期保存に向いていると考えた。
一同は、たまたま隣のカフェでくつろいでいた宮司(小杉幸彦)を見つけた。彼を取り囲み、半ば威圧的に説得にかかった。
ついに宮司は根負けした。必ずしも能舞台の材料にせずとも、災害時には復興のための材料にしてもよいと言われたからだ。そもそも神社は地域を守る役目を担っており、いざという時のための資材を準備しておくことも大事な仕事だと納得したからだ。
その後、みんなが出払い、事務所に残ったのは百音とサヤカのふたりきりになった。
サヤカは、百音が気象予報士試験に落ちたと言ったことは嘘だと見抜いていた。なぜ嘘をついたのか問い詰めた。しかし、百音は言葉を発することができなかった。
サヤカは、百音が東京の気象会社で働きたがっていることもわかっていた。しかし、70歳近くて財産も残っていないサヤカに同情して登米に残って世話をしたいと考えいるのだろうと指摘した。その上で、自分のことをバカにしないで欲しいと言って立ち去った。
家に帰りづらくなった百音は遅くまでひとりでカフェに佇んでいた。
そこへ菅波(坂口健太郎)がやって来た。彼は昼間の百音とサヤカのやりとりを偶然外から聞いてしまったのだ。
菅波は、サヤカの気持ちを代弁した。彼女は、百音の合格を一緒に喜びたかったのだと説明した。百音がやりたい仕事を見つけて、そのための資格を自力で手に入れたのだ。そばにいる人間としてそんなに嬉しいことはないはずだと話した。たとえ離れ離れになろうとも、サヤカなら喜んで送り出してくれるはずである。
百音にもそのことはわかっていた。けれども、怖くなったことがあると話し始めた。
東日本大震災の発生時、百音は高校の合格発表を見るために仙台に滞在していた。そのため、津波を自分の目では見ていない。その時から、自分がいない間に親しい人が辛い目に遭うのではないかと恐ろしく思うようになったのだと話した。
菅波は、一度サヤカとしっかり話をするよう助言した。