昨日のマクラで「約30年ぶりにガンプラを作ってみれば」などと書いたのだけれど、2005年に知人のおみやげで貰ったガンダムを作っていたことを思い出した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第44回めの放送を見ましたよ。
早朝、百音(清原果耶)は能舞台で舞の稽古をしているサヤカ(夏木マリ)のもとを訪れた。そこで気象予報士試験が不合格だったと嘘をついたことを謝った。
サヤカは怒ることはなく、静かに話しだした。
人は甘やかすとダメになる。百音は身寄りのない年寄りである自分に情けをかけようとしたのだとわかっている。しかし、そうされると自分は弱くなってしまう。これまで一人で生きてきた自分は、これからも一人で強く生きて行くことができる。だから情けは無用であり、百音は自分が本当にやりたい道へ進むべきだと説いた。
こうして百音も登米を去る決意を固めた。
話を終えると雨が降り出した。
能の舞には雨乞いの意味もあるという。舞によって陰と陽のバランスが整えば雨が降るという。今降り出した雨は百音の決断を祝福しているように思えた。
百音は森林組合で辞意を伝えた。人々は百音を惜しみ、思いとどまらせようとした。
しかし、サヤカが助け舟を出した。百音は山の仕事が嫌いになって辞めるのではない。熱心に仕事に取り組み山のことを知ったら、それと関連する空の仕事をしたくなったのだ。また、登米の人々が百音を見守って育てたことによって彼女は大きく成長した。みんなの尽力があってこそ百音が本当にやりたいことをい見つけられたのだ、温かく送り出すべきだと説得した。
こうして百音は、新しい進路を応援されつつ、辞任が受け入れられた。
その様子を見ていた菅波(坂口健太郎)も当面の目標を定めた。
指導医の中村(平山祐介)から登米へ通うことをやめるよう打診されていたが、登米の診療所での仕事を続けたいと彼に伝えた。
菅波は頭でっかちで、何かをする前に考えすぎる傾向にある。中村は、そんな菅波を変えるために登米に送り込んだのだと自覚した。自分はまだそれを克服できていないので、もうしばらく登米で診療に当たりたいと話した。中村もそれを受け入れ、4月以降も登米で働くことになった。
百音は実家に里帰りすることになった。サヤカから、自分の進路について家族にしっかりと説明しなくてはならないと諭されたからだ。
急な里帰りに家族は大喜びしたが、百音はなかなか話を切り出そうとはしなかった。耕治(内野聖陽)から何か大事な話があるのではないかと水を向けられても、二十歳になったから酒が飲めるようになった、などとはぐらかす始末だった。
おちょこ1杯の酒を飲んで百音は上機嫌になった。2杯3杯と飲みすすめた。
百音には、家族だからこそうまく言えないこともあるのだった。