僕の一番好きな宮﨑あおいさんと言えば、映画『好きだ、』であり、僕の大好きな永作博美さんの少女時代を演じているという夢のような映画であり、特に瑛太が宮崎あおいさんに鼻を近づけて匂いを嗅ぐというシーンが妙にエロティックで忘れられない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第25回めの放送を見ましたよ。
あさ(波瑠)の交渉により、加野屋は奈良の豪商・玉利(笑福亭鶴瓶)から資金援助を受けることに成功した。加野屋は明治維新の混乱を乗り切る目処が立った。
一方、はつ(宮﨑あおい)の嫁いだ山王寺屋は危機を脱することができないでいた。最後の望みとして京都の実家に金の無心に向かったが、援助を断られてしまったからだ。
あさとはつは金策の帰り道に、大坂の町中で旅装束のまま出会った。
何も知らないあさは親しげに話しかけるが、はつはどこか元気がなさそうで、そそくさと立ち去ってしまった。以来、あさははつのことが気がかりで、何も手につかなくなった。
見かねた新次郎(玉木宏)はある夜、三味線の稽古のついでに、あさを山王寺屋まで連れて行ってくれた。
近所まで来てみると、夜だというのに山王寺屋の前には人だかりができ、何やら大騒ぎをしている。なんと、山王寺屋は夜逃げをして、店も家ももぬけの殻だったのだ。当然、はつの姿も見当たらない。あまりのことに、あさは言葉を失った。
大坂では、両替商が次々に潰れていた。生き残った両替商は、加野屋を除いてほとんどなかった。加野屋では、今後の方針について話し合いが持たれた。
大番頭・雁助(山内圭哉)は、伝統を守って両替商以外の事業に手を出すことに反対した。
しかし、家長の正吉(近藤正臣)は時代の変わり目だからこそ、新しい事業を始める重要性を認識していた。跡取りの幼い息子・榮三郎(吉田八起)も同様の意見だった。特に榮三郎は、天皇や政府が江戸に移ってしまい、このままでは京都や大坂の勢いが衰えていくことを懸念していた。今こそ、上方の意地を見せる時だと発奮した。
新次郎は、石炭の取引に将来性があるという噂を口に出した。
大きな山を購入し、そこから石炭を掘り出して売るのだという。ただし、芸事の稽古の折に、とある商人から聞いた噂話だと言って、あまり乗り気ではなさそうだった。話を聞いた面々も、石炭が何かは知っていたが、具体的な使い方は思いつかず、それがどうして商売になるのかわからなかった。
一同は、あさに意見を求めた。そもそも、新しい商売が必要だと見栄を張ったのは彼女だからだ。
しかし、あさはしょぼくれていて、何も意見を言えなかった。彼女の頭の中は、行方不明になった姉・はつのことでいっぱいで、他のことは一切考えられなくなっていたのだ。
新しい商売についての話し合いは、一度打ち切られた。
あさは、それから毎日、うめ(友近)を伴ってはつを探しまわった。
やっと、谷町にそれらしい人物を見かけたという噂を聞きつけ、現地へ向かった。谷町は、貧しい長屋街だった。
そこで、落ちぶれたはつを見つけた。
はつは、あさの姿を認めると、長屋の中に逃げ隠れてしまった。あさがいくら声をかけても、戸を固く閉め、返事もしなかった。
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