バカみたいに分厚い二重のせいでお茶犬に似ていると言われてしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第109回めの放送を見ましたよ。
1月3日16時ころ。
百音(清原果耶)の予想通り宮城沖で低気圧が発達し、大荒れの天候となった。百音の熱意に負け渋々ながら沖合の漁船に早めの帰港を指示した漁協長・太田(菅原大吉)であったが、百音に感謝した。おかげでほとんどの漁船が安全に帰ってくることができた。
ところが、悪い報せがもたらされた。
他の船よりもさらに遠海で操業していた漁船が1隻おり、逃げ切れないまま低気圧に巻き込まれて身動きがとれなくなったという。しかもそれは亮(永瀬廉)の乗っている船だという。強風と高波で転覆するおそれすらある。
百音はコミュニティセンターの事務所から関係各所との連絡に従事した。
本社で交通気象に携わっている野坂(森田望智)に助言を求めると、低気圧が過ぎるまで漁船はその場に留まるのがよいとのことだった。低気圧が去り、波が落ち着くまで6時間かかると予想された。このままでも転覆のリスクは避けられないが、下手に移動を試みるともっと危険だというのだ。その意見を取り入れ、百音は漁協経由で現地の漁船に指示を出してもらった。
漁協には乗組員の家族たちが続々と集まってきた。その中には亮の父・新次(浅野忠信)の姿もあった。不本意なかたちで漁師を廃業した新次だったので、漁協の敷居は高かった。しかし、緊急事態でもあり、漁協長・太田は何も言わずに新次を招き入れた。
新次は漁船と無線で話すことを望み、許された。新次は風の方向に舳先を向け、落ち着くまでじっとしているよう指示した。それは新次の漁師の経験によるものだったが、百音たちの分析結果と期せずして一致していた。
未知(蒔田彩珠)は待ち合わせ場所で亮の帰りを待っていた。漁から帰った午後に会う約束をしていたからだ。夜になっても連絡一つない亮のことを辛抱強く待っていた。
そこへ、亮の船が遭難しかかっていることを百音からの電話で知らされた。未知は百音のいる事務所へ向かった。
未知は百音の前で後悔の涙を流した。亮が漁船を買うことをやめるよう言えばよかった、それどころか漁師すら辞めるべきだったと訴えた。亮も未知も様々なしがらみにがんじがらめにされていたのが間違いの元だったと言うのだ。
そんな未知を見て、百音はなんとか亮の漁船を救う手立てを見つけ出そうとした。
本社に電話をかけ、近くを航行する商船に救助要請をしてほしいと言ったり、気象シミュレーションをやり直したらもっと早くに海が落ち着く結果が出るのではないかと言ったりした。その様子は誰の目にも支離滅裂だった。
本社でやりとりを聞いていた朝岡(西島秀俊)は百音をたしなめた。
気象予報士は本分は科学に裏打ちされたデータ分析と予測である。できるのはそこまでであり、未来を自分の望むように変化させる力はないのだ。百音はここまで最善を尽くしたのだから、あとは天命を待つしかないと諭した。
そう言われて百音はやっと落ち着いた。
翌4日3時、百音に電話がかかってきた。