時間に追われて焦っている当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第97回めの放送を見ましたよ。
昭和41年春。
マンガ賞受賞で一気にスターダムにのし上がった茂(向井理)には、漫画原稿の依頼が殺到した。一人では捌き切れなくなったので、アシスタント募集の広告を出した。しかし、面接にやってくるのはエレキ・ギタリストや体力だけが自慢のトラック運転手など漫画未経験者ばかりであり、茂は途方にくれてしまった。。
最後に、菅井(柄本佑)と名乗る若者が訪ねてきた。胸に原稿入りの封筒を抱えており、見所がある。しかし、茂の作風を真似たと自称するサンプル絵は、素人同然で使い物になりそうになかった。茂はそのまま追い返してしまった。
アシスタントが見つからないまま、原稿締め切りの日がやって来た。急場を凌ぐため、布美枝(松下奈緒)が付きっきりで作業を手伝った。昔、ふたりで原稿作成したことを思い出し、少し楽しくなる布美枝。
しかし、作業に熱中しすぎたため、夕食の支度を忘れてしまい藍子が泣き出す。原稿を取りに来た編集者が張り付いて催促する。家の電話まで鳴り出して、慌てた布美枝はベタ塗りに失敗してしまう。完全にオーバーワークになってしまっていた。
なんとか締切りは守れたがこのままではたち行かない。アシスタント希望者を待つのではなく、茂は自分から目ぼしい人物に声を掛けることにした。『ゼタ』に掲載された作品を眺め、倉田という作家に目星をつけた。すぐに編集長・深沢(村上弘明)に相談した。倉田は大阪在住だが、すぐに連絡してくれるとのことだった。
翌日、「少年ランド」の豊川(眞島秀和)が2人の男を連れてきた。
ひとりは、北村(加治将樹)という若い編集者で、新たに茂の担当になるという。原稿を受け取ると、編集作業のためにすぐに帰っていった。
もう一人は、サングラスに紺のストライプスーツを来た、ヤクザのような風貌の船山(風間トオル)だった。怯える布美枝であったが、話してみると気さくな男だった。
彼は、映画会社でテレビ部門に所属するプロデューサーだという。豊川と組んで、「少年ランド」の漫画を映像化する企画を進めており、茂の『墓場の鬼太郎』を実写作品にしたいという。映画にするかテレビドラマにするか迷っているという。映画は企画書を書けばすぐに話が進む一方、テレビ番組にするためにはスポンサーを獲得する必要があるという。原作者・茂の意向が聞きたいという。
突然のことに戸惑う茂であったが、すぐにテレビ番組にしたいと強い希望を述べた。スポンサーの獲得がどんなに難しいか念を押されるが、茂の決意は強かった。