今週、とにかく気分が晴れなくてどんよりしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第40回めの放送を見ましたよ。
鉱夫たちは仕事を再開しようとしない。
あさ(波瑠)が説得するも鉱夫たちは言うことを聞かないどころか、あさを囲んで揉み合いになった。そのはずみで、あさの拳銃が暴発した。
あさは拳銃を手にし、不退転の決意を宣言した。自分はこの炭鉱を成功させるために来たのであり、鉱夫たちが働くと約束するまで絶対に大阪に帰らないと言うのだ。
話し合いは物別れのまま中断した。
あさが宿舎で休んでいると、炭鉱の女たちが嘆願に来た。早くも、あさが鉱夫たちを拳銃で脅し、働かない鉱夫を殺すという噂が広まったのだ。話が大げさになっていることに、あさは呆れた。
大阪・寺町の賭場へ夫を探しに来たはつ(宮﨑あおい)は、博徒から逃げまわる惣兵衛(柄本佑)を見つけた。
驚いて呆然とする惣兵衛であったが、はつは彼の腕を引っ張り、共に逃げた。
安全な所まで来ると、惣兵衛はポツポツと話を始めた。
まず惣兵衛は、はつの身なりを見て、彼女が未だに百姓として暮らしていることに驚いた。惣兵衛は自分が行方をくらませば、はつも自由になって逃げ出してくれると思っていたのだ。そのあてが外れてしまったのだ。惣兵衛は、はつに苦労をかけたのは自分の責任だと感じていた。両替商・山王寺屋を潰し、百姓となってしまったのは全て自分の甲斐性のなさだと言うのだ。
続けて、はつが新次郎(玉木宏)と結婚していればどんなに良かっただろうかと想像するのだった。はつの器量と気立ての良さから嫁となり、得意な琴を毎日演奏し、姑からいびられることも無かっただろうと言うのだ。
一方で、惣兵衛は百姓仕事が楽しかったと振り返った。土の匂いと照りつける太陽は気持ちよかったこと、自分で作った新鮮な野菜の美味さなどを思い出した。誰かに対して見栄を張ったり、気取ったりする必要もなく気楽な生活だったと言うのだ。
それを聞いたはつは、自分も同じことを考えており、決して不幸になったわけではないと言って笑った。
そうして、惣兵衛を家に連れて帰った。
惣兵衛は、自分の息子・藍之助と初めて会った。両親との再会も果たした。
母・菊(萬田久子)は「いまさら何をしに帰って来たのか」などと厳しく咎め立てたが、言葉とは裏腹に泣きながら惣兵衛に抱きつくのだった。
そのころ、九州の炭鉱では、炭鉱支配人・宮部(梶原善)が鉱夫たちの意向をあさに伝えた。翌日から鉱夫たちは山に入ると言っているという。あさはにわかに喜んだ。
そこへ、前触れもなく炭鉱へ籠がやって来た。
乗っていたのは新次郎だった。
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