春子(小泉今日子)の誕生日については、離婚届の生年月日に4月生まれと書いてあり、早生まれではないとコメントをいただいた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第56回めの放送を見ましたよ。
ユイ(橋本愛)は、水口(松田龍平)が一人でいるところを訪ね、スカウトマンではないかと尋ねた。雑誌で読んだ知識によれば、スカウトマンは目当ての女の子を円満にデビューさせるため、地域に溶け込んで仲良くなってから誘うのだという。まさに水口の行動に合致するし、何よりユイは水口が誰かに自分たちのことを電話で報告しているのを聞いたと告げた。しかし、水口はそれを完全に否定した。
それでも、ユイは構わずにアイドルになりたいと食い下がった。田舎で終わらず、東京でデビューしたいと訴えた。すると水口は、自分はスカウトマンではないともう一度断った上で、きっとスカウトマンならユイの覚悟を知りたいだろうと話した。ユイが本気であることがわかれば、うまくいくのではないかとアドバイスした。
それからというもの、ユイは一人でタレント活動を行うようになった。岩手のローカル番組でグルメリポートのコーナーを担当させてもらい、毎日出演するようになった。おかげでユイは人気はうなぎのぼりだった。彼女は必ず北三陸鉄道の制服を着て出演するので、大吉(杉本哲太)も鉄道の宣伝になると大喜びするなど、地元でも歓迎された。唯一、春子(小泉今日子)だけは、ユイが学校も休みがちになり、顔にも疲れが見え始めていることを心配していた。
一方、アキ(能年玲奈)と海女たちの海女カフェ建設計画も進展した。銀行は、アキの人気によって繁盛することを期待し、2000万円をスムーズに融資してくれた。7月1日の海開きに合わせて海女カフェをオープンさせることが決まった。漁協の建物を全面改装し、おしゃれなカフェにリフォームする工事が始まった。
ただし、年かさの海女たちはトントン拍子に話が進むことに慢心しきってしまった。カフェで面白おかしく楽をして働くことばかり考え、まじめに協力しようとはしなくなった。その上、もう海に潜って漁もしたくないと言い出した。慌てたヒロシ(小池徹平)は、戦力となる観光海女が必要だと考えた。アキが新人海女を募集するビデオを撮影しネットで公開したところ、彼女の人気のおかげで多数の応募者が殺到した。
6人の若い女の子を観光海女として採用し、アキが教育係となった。ほんの1年前までは駆け出し海女にすぎなかったアキが、今や袖ヶ浜の観光海女の要となったのだ。今やアキは地元にとってなくてはならない存在となっていた。
海女カフェの改装工事が大詰めを迎えた頃、ユイとテレビ局ディレクター池田(野間口徹)が下見に来た。海女カフェがオープンしたら、ユイのグルメコーナーで特集を組む予定なのだという。
アキは、カフェ内に設置されたステージに案内した。テーブルを片付ければ100人を収容できるホールになるという。アキによれば、そこはユイのためのステージなのだという。ユイがデビューした暁には、そこで歌って欲しいと嬉しそうに話すのだった。
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