昨夜は横浜駅西口で飲んでいて、帰宅したのが1:30過ぎだったため、めちゃめちゃ眠いし、全身が怠くてクラクラしているのだけれど、「鳥良の名物・手羽先唐揚は甘口/中辛/大辛が選べるけれど、中辛ですでにかなりしょっぱいので気をつけろ」と忠告する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第66回めの放送を見ましたよ。
約束を破ってアイドル活動をしたことを春子(小泉今日子)に頭ごなしに叱られた。アキ(能年玲奈)は生まれて初めて春子に反発し、激しい口論の末、家を飛び出した。
アキがユイ(橋本愛)と一緒にいるところへ、有名プロデューサーの荒巻(古田新太)から電話がかかってきた。ふたりの映像を見た荒巻は、アキとユイに東京へ来るよう誘ったのだ。
アキは迷った。大親友であるユイの夢を実現するためには、アキも一緒にアイドルとなって協力することが近道である。そして、アキ自身もアイドル活動から得られる高揚感に魅せられていた。しかし、大嫌いな東京に行くことは避けたかった。東京に行くと、ダサくて暗かった昔の自分を思い出してしまうからだ。一方で、いつまでも過去から目を背け続けるわけにもいかず、克服する必要もあると思うのだった。それは、一度は故郷や過去を捨てた春子が、北三陸市に帰ってきて過去を克服したのと同じことである。
アキは返事を保留し、家へ帰った。翌日も春子との対立は続き、一緒に朝食を摂りながらも互いに罵り合う程だった。東京行きやアイドルになることについて、アキは春子やユイに相談することを避けた。より中立的な立場にあるヒロシ(小池徹平)に相談を持ちかけた。ヒロシも大学卒業後に2ヶ月だけ東京で働き、挫折して帰ってきた過去がある。東京に対するコンプレックスを共有しているため、話やすかったのだ。アキは東京で過去の自分と決別したいと話したが、そこでは結論は出なかった。
ヒロシは親身にアキの話を聞いてやったが、裏では大吉(東出昌大)らに情報を漏らした。アキとユイが東京へ家出するかもしれないと伝え、大人たちは警戒することとした。ただし、ヒロシの見立てでは、まだ具体的な家出計画は固まっていないようだった。まさかその日の夜に家出することはないだろうと気を緩めた。
ところが、ユイはその日の夜に家出することを決めていた。今夜21時に、北三陸駅前から東京へ向かう深夜バスで旅立つというのだ。大人たちの目を欺くため、現金以外の荷物は一切持たず、かなりの軽装だった。北鉄の最終列車が出る19:30以降は駅前の人出も激減する。21時のバス時刻まで身を潜めて見つからなければ脱出成功だという。ユイはすでにチケットを2枚準備しており、そのうち1枚をアキに手渡した。
心の準備のできていなかったアキはひどく驚いた。しかし、それで踏ん切りが付き、ユイと一緒に東京へ行くことを決めた。ただし、アキは夏(宮本信子)にだけは一目会ってから旅立ちたいと思った。一度ユイと別れ、帰宅した。
アキが帰宅すると、夏は居間で居眠りをしていた。アキの物音で目を覚ました夏は、夕食の準備をしようとした。しかし、アキはそれを止め、あまりのウニ丼で済ませることにした。夏は再び横になり、アキが発案した海女カフェのおかげで客が殺到し、大繁盛だと嬉しそうに話した。
アキは北三陸に来てからの1年1ヶ月のことを思い出していた。そして今夜、いよいよこの地を去る。アキは夏に背を向け、半べそを書きながらウニ丼をかっこんだ。夏はいつの間にか再び眠っていた。アキは静かに家を出た。北三陸駅に向かう最終列車の中で、ウニ丼をもう一つ食べた。今度は涙を流し、嗚咽を漏らしながら食べるのだった。
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